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【退職エントリ】自分を好きになるために、会社を辞めました。

本日をもって、約4年半勤めた会社を退職しました。

正社員ではなく非正規雇用のパート社員だったけど、自分なりに誇りと責任をもって働いた4年半。

フリーランスになる!という自分の目標を実現するためにも、ずっと会社員でいるつもりは最初からなかったけど、予想していたよりはずいぶん早くに退職エントリを書くことになりました。


あまり積極的に公言はしていませんでしたが、私が従事していたのは、某大手信販会社でのクレジットカードの不正利用検知のお仕事です。

私程度では普通に就活していたら入れなかったであろう大きな会社に、運良く派遣社員として潜り込め、その後は直接雇用のパート社員として長く働かせてもらいました。

当時は右も左も分からなくて上司にたくさん怒られ、電話対応ではお客さんにも怒鳴られていた私も、気がつけば部署で1、2を争う古株に。

今ではまわりの人から「福島プロ」と呼んでいただき、たかだかパート社員の分際でとても頼りにしていただいていました。

おいしいポジションも確立されて、人間関係も良好なのに、そんな居心地のよい場所をなぜ手放すのか。その理由や、今の心境を残します。


ー自分を好きになるために、会社を辞めました。

経験が長くなるにつれて、まわりから頼られるようになり、気がつけば1日の仕事の処理件数は部署の誰よりも多くなりました。

少々難しい案件でも「福島さんなら大丈夫か」と任されるようになり、なにか新しい業務が発生すると「ぶっちゃけ正社員よりも仕事分かってるから、福島さんに」と、どんどん与えられる仕事が増えていく。

前職の会社で「できない新卒」レッテルを貼られて相当嫌な思いをした私にとって、頼ってもらえることはすごく嬉しかったんです。

でも、その「嬉しい」は、日が経つにつれて少しずつ形を変えていきました。


どんなに仕事ができて、どんなに頼りにされたところで、所詮はただのパート社員。
給料も簡単には上がらないし、私の雇用形態ではボーナスも出ません。

業務改善の会議にも呼ばれるようになり、「少しでもこの部署がよくなれば」と偉そうに意見も出しましたが、会社というものはそんな簡単には変わらない。それがいちパート社員の意見なら尚更そうです。

「そんなに不満なら正社員になればいいじゃん?」って話なのですが、将来自分が目指すものはこの会社での大成ではなかったので、正社員になることはどうしても考えられませんでした。

年月が経てば部署のメンバーもかなり入れ替わり、徐々に「福島さんなら安心だから」から「福島さんがやってくれるからいっか」という空気に感じられるように。

それが事実なのか、私の被害妄想なのかは今でも分からないけど、少なくとももう純粋に「働けてありがたい」という気持ちは持てなくて。

「頼られて嬉しい」という気持ちは、どんどん「なんで私ばっかり」という不満に変わっていき、私に頼り切りであんまり頑張ってくれないように見えるまわりへの不信感が募っていくばかりでした。


私なんかが、こんな大きい会社の一員として働けてるなんて奇跡なんだからさ。もっと謙虚に頑張ろうよ。

そんなふうに何度も自分に言い聞かせてみたけれど、どうしてもじんわりと心に黒いものが押し寄せてしまう。
まわりのみんなのことも、悪く思いたくないのに悪口ばかり浮かんでしまう。

体力的にも精神的にも負担は増えるばかりで、度々会社を休んでしまう始末。

そんな自分が嫌で嫌で仕方なくて、頑張って会社に行くものの、行けばストレスが溜まり、また休んで自己嫌悪に陥る……負のスパイラルでした。


なにがあるか分からない人生の中で、「職がある」ってだけでも奇跡はずなのに、そんな感謝の気持ちも持てなくなって、どんどん自分が傲慢でワガママになっていく。


自分のなりたい自分からどんどん遠ざかって、このままだと自分のことをもっともっと嫌いになってしまう。

そう気がついたときに、会社を辞めることを決めました。


ーここで働いたこと、辞めること。どちらも正解だと思いたい。

嫌なこと、辛いことはたくさんあったし、文句もたくさんあったけど、私はこの会社が心の底から好きでした。

初めてきちんと「社会人」になれた場所。
初めて「居てくれないと困るよ」といってもらえた場所。
「会社で働く」とはどういうことかを教えてくれた場所でした。

20代の約半分を今の会社で過ごし、きちんと社会人として育てあげてもらえたことは本当に貴重な経験で、絶対に必要な期間だったと思っています。

そして、そんな大切な居場所を自ら手放すこと、「辞めないで」と引き止めてくれた手を振り払ったことも、後悔はしていません。

何歳になっても自分次第で挑戦はできるけど、歳を重ねるごとに臆病になっていくのは確かです。

それなら、まだ勢いが残っているうちに、守るものなんてなにもないうちに、次のステップに進むべきだと思うから。

いつか「やっぱり戻りたい」と後悔する日が来るかもしれないけれど、先のことは誰にも分かりません。
そう感じてしまったときに、また死ぬほど悩みながら最善策を考えていけばいいと思うんです。


ー目標に、少しずつ近づいていく。

さて、会社を辞めてなにをするのか?というと、実はまだ完全にフリーランスとして独立はできません。
「会社を辞めるときは独立するとき」と思っていたけど、予想より早い退職でした。

当面は、アルバイト雇用で在宅のWebライターとして生計を立てていきます。

シフトはかなり融通が効くうえ出社の必要はないので、一応雇用されてはいるもののフリーランスにかなり近い働き方ができるようになります。

ライター業は文字単価案件が多いところ、こちらでは時給制で雇っていただき、そのうえ社会保険までかけてもらえるので、「働き方は柔軟だけど保証はしっかり」というイイトコ取りなワークスタイルになり、ありがたい限りです。

メインの仕事は在宅バイトでのライター業ですが、これからも変わらずパラレルワーカーとして個人でも仕事を受けていきます!

・執筆関連(SEO記事・レポート記事・SNS投稿文)
・トロンボーン演奏、指導
・写真、動画関連

このあたりを中心に、これからも自分の可能性を伸ばしていきたい所存です。

会社でやっていた業務と個人で受けている業務内容が違いすぎて「前職がそのままクライアントに……」というチャンスはなさそうなので、頑張って自分の力で開拓していきます。


今はまだ色んな感情が渦巻いているけれど、ひとまず4年半会社員をやりきった自分に「お疲れさま」、そしてここからまた一歩を踏み出す自分に「おめでとう」を。

2023.05.12 みきてぃ(福島未貴)

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