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真夏の縁側で、赤紫蘇ジュースを飲みたい。
暑い真夏に、彼と愛猫とダラダラしながら、縁側で赤紫蘇ジュースを飲む。
これが、今の私の夢です。
どこから降ってきたものか分からないけど、あるとき突然そんな光景が頭に浮かんで、何度も何度も脳裏をチラつくようになりました。
縁側があると家いったら、おそらく都心ではなく、田舎か閑静な住宅街。
職種はなんだろうと、いつまでもバリバリ現役で仕事をしたい私には田舎暮らしの願望はなく、むしろなにかと便利な都会での暮らしに憧れていました。
なのに、なんの前触れもなく降ってきた「縁側で赤紫蘇ジュース」が頭から離れず、それ以来都心で暮らしたい憧れは徐々に薄まっています。
私は、子どもの頃から赤紫蘇ジュースが好きです。
昔、夏になるとよく母方の祖母が自家製の赤紫蘇ジュースを送ってくれました。
それが美味しくて美味しくて、炭酸で割ったり水で割ったりしながら、母と一緒に飲んでいた記憶があります。
今でも夏になると飲みたくなるけど、赤紫蘇ジュースって、意外とそのへんでは売っていない。
上京してきてから何度か見かけて買ったことがあるけど、コーラやサイダーのようにどこにでも売っているものではありません。
通販でポチれば手に入るけど、味見もできないし、なにより通販だとなぜか異様に割高なんです。
となると、やっぱり自家製?
私はまだ赤紫蘇ジュースを作ったことはないけれど、ちらっと調べてみると、ちょっと面倒くさそう。
手馴れた人ならちょちょいのちょいでしょうけど、不器用代表の私がやると時間がかかりそうです。
パラレルワーカーとしてそれなりに充実してはいるけれど、バタバタと時間におわれている今の私には、自家製のジュースを作っている時間の余裕も心の余裕もありません。
いつか会社を辞めて、自宅でマイペースに仕事をしながら、のんびり暮らすことができたら。
その時は、とっておきの赤紫蘇ジュースが作れるんだろうな。
……とはいえ、縁側のある家を探すのはなかなか難しそう。
戸建て賃貸でも中古物件でもなんでもよくて、そのへんは特にこだわりはないけれど。
突如現れた「縁側で赤紫蘇ジュース」は、なにかの兆しだと思っています。
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