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【旅photo日記】絶景をもとめて。in 福島

今年に入って、もう2回福島県へ行きました。
 
私の彼が福島出身ということもあって、よく写真を撮りにお邪魔しています。
海も山もあって景色がいいし、食べ物もお酒も美味しいし、私の苗字も偶然福島だし。(それは関係ない)

かなり遅れての旅日記ということで、1月2月の思い出をnoteに残しておこうと思います。

■1月 猪苗代湖

まずは元旦、猪苗代湖へ。

猪苗代湖のしぶき氷。
しぶき氷に向かう道中で。


あたり一面の銀世界と、湖の水しぶきが作り上げる氷柱。

この日の猪苗代湖周辺は大雪。
肉眼でも1寸先も見えないような、いわゆるホワイトアウトというやつです。
でもそれが幻想的で、夢中でシャッターを切りました。

そしてようやく視界が開けた先に、まるで海のように広がる猪苗代湖としぶき氷。

元旦のお日様に照らされる氷はすごくきれいに光っていて、海のように荒れる水しぶきはとても力強くて、一年間頑張る活力をもらったような気持ちでした。

雪の中で計2時間ほど撮影を楽しみ、帰りはラーメンで冷えた身体を温めたお正月の朝でした。

来夢というお店の喜多方ラーメン。県内チェーン店だそうな。


■2月 只見線と大志集落

そして2月末に訪れたのは、只見線と大志集落。

只見線は有名なので『いつか撮りたい』とずっと思っていたのですが、大志集落は福島在住の写真家さんのTwitterで知りました。

カラフルでレトロな屋根が可愛くて思わず引用リツイートで反応したところ、『ぜひ行ってみて』とお返事をいただき、その翌々日にさっそく撮りに出かけたわけです(笑)

そしてその近くには『いつか撮りたい!』と長年思っていた只見線も走っているということで、2箇所巡ってきました。

雪が舞う大志集落。
道の駅 尾瀬街道みしま宿 付近のビューポイントから。

1枚目が大志集落。
Twitterで見たものとは随分雰囲気が違いますが、これ実は、雪が凄すぎてこれ以上高い場所に登れなかったのです。

本当はもう少し高いところから見下ろすと、カラフルな屋根の頭をよーく見られるのですが、この日もかなりの大雪。
本来道路である場所が雪で埋まってしまい、道がなくなっていたのです……!

でも、これはこれで神秘的な世界観があってすごく気に入っている一枚です。今の私のスマホのホーム画面はこの大志集落。

そして、只見線。

この線路に電車が走る姿を収めたかったのですが、生憎この天気では終日運休……。

線路だけを撮るとなんだか少し寂しい気もするけど、これでも充分絶景です。でもやっぱりまたいつか、電車が走る只見線を撮りたい。

■絶景は簡単には行けないところにあるから。

猪苗代湖も、只見線も大志集落も、これを撮るのは簡単ではなく。
シャッターを切ること自体は難しくないけれど、ここにたどり着くのが大変なのです。

雪国出身の彼ですら少し恐怖を覚えるような大雪での運転。(私は無免許なので、運転は全面的に任せてしまうのですが)
そして車を降りてすぐにこれを撮れるわけではなく、そこから先は自分の足で歩かないといけない。

猪苗代湖では、車を止めてからしぶき氷にたどり着くまでおよそ30分くらいは歩いたかと思います。
と聞くと、大した距離じゃないように感じるけど、足場が悪く雪も降り止まない中カメラを持って歩き続けるのはなかなか大変。

只見線も、この構図で撮るには10分ほど坂道を登らないといけない。
こんな雪の日に登る人なんか私たちのように写真を撮る人でもない限りいないから、まだほとんど誰も歩いていない道を、自分の足で雪を蹴りながら歩くのです。

雪に慣れている人ならこのくらいへっちゃらなのかもしれないけど、私はそうじゃない。
だって私は、雪がほとんど降らない温暖な瀬戸内海の風を浴びて育ったのだから。

『怖い、死ぬかも、寒い。やっぱり帰る』と半べそをかきながら、いつも少し先を歩く彼に『頑張れ!早くおいで!』と励まされ、ゴールした先にはいつも言葉を忘れるほどの絶景。

簡単には見られないけど、簡単じゃないからこそ『ああ、来てよかった』と毎回思います。

自然が作る芸術や、無知な私ですら遠い歴史を感じてしまうような佇まいに、時間を忘れてずっとそこに居たくなるような、不思議な感覚。

この気持ちを味わう度に、懲りずにまた来たいと思ってしまうのです。
次もどうせ『いやだ、怖い』と半泣きになるクセに。

アルピニストは、こんな気持ちで山を登るのだろうか。

10分の坂道で泣くくせに、そんなことをいっちょ前に感じてしまう。

さあ、次はどこへ絶景を探しに行こうかな。

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