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もう少しだけ、会社員やります。

私は、音楽家やライターなどの個人事業のほかに、パート社員として会社勤務もしています。

ここ1ヶ月半ほど、会社を辞めるか否かの格闘をしていました。

これまでの経緯や心境はnoteにも何度か書いているので、もしご興味があれば是非。

ざっくりいうと会社の引越しに伴い、通勤時間が今の1.5倍くらいになってしまうため、行くか辞めるかの選択を迫られていたという感じです。

今より通勤時間が伸びると、会社以外の個人の仕事にも影響が出そうだし、そもそも会社の内情にも思うところもあり……。

「いいタイミングかもしれないな」と一度は「辞める」選択をしました。

退職エントリを書く気満々だったのですが。

もうしばらく会社員をやることになりました。


「辞めたい」と上司に伝えたところ、1時間半に及ぶ面談にて引くほど引き止められまして。

それをも振り切って辞める選択肢もあったのですが、もう少しだけ頑張ってみることにしました。

この選択に至るまでに禿げそうなほど悩み、その中で感じた自分への反省を、忘れないように書き留めておこうと思います。


今の私は会社員として雇われているので、毎月お給料が入ってくるのが当たり前の状態です。

パートだからボーナスはないけど、有休はあるし、コロナにかかったときも特別手当をもらえました。

これって、会社員であれば当たり前だけど、フリーランスで働いていたら全然「当たり前」なんかじゃないんですよね。

フリーランスに片足突っ込んでいる私だからこそ、そのありがたみはよ〜く分かります。
仕事があるのは当たり前じゃないし、守ってもらえることは当たり前じゃない。

フリーランスじゃなかったとしても、こんなご時世で安定的に仕事ができるって、恵まれたことですよね。


そしてなにより、「あなたにこれからも仕事をお願いしたい」と上司に頭を下げられたこと。

会社に雇われる感覚に麻痺してしまうと、「私ばっかりに押し付けんなよ!なんなん?!」と憤慨してしまいますが、これを個人の仕事に置き換えて考えてみたんです。


「あなたにお願いしたい」「あなただからお願いしたい」


これって、私が一番理想としていて、欲しかった言葉だったんじゃないだろうか?

たまたまその言葉をくれたのが、個人のクライアントではなくて、会社の上司だったのがちょっと複雑……というのが本音ではありますが。

会社から私個人へのオファーだと捉えると、少しだけ前を向けそうな気もします。


新しい拠点へ引っ越すのは、来年4月。

実際に通ってみて、体力的にキツかったり、個人の仕事が忙しくなるようであればシフトを今より減らしても構わないとまで言ってくれました。

ここまで熱く「必要だ」と言ってもらえることに、私ももっと感謝の気持ちを持たないといけない。
文句ばっか言ってちゃいけないな、と反省した次第です。

とは言っても、そんな気持ちになれたのは昨日今日の話であって、ほんのちょっと前までは「これでよかったのだろうか……」と悶々としていました。

今も100%納得しているといえば嘘になりますが、「続ける」と決めた以上はもう少し頑張ってみようと思います。

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