mktbn

小説を書きます。映画が好きです。

mktbn

小説を書きます。映画が好きです。

    マガジン

    • テーマ無し

    • 映画の話

      すすめたりすすめなかったり。

    • ガールズとラジオのデイズ

      ガルラジを聴いてください。 https://garuradi.jp/

    • 文体の舵をとっています

      緊張感を出すためにオープンで

    • 逆噴射プラクティス

      参加自作など短編

    最近の記事

    • 固定された記事

    【固定記事】mktbn note

    目次と自己紹介を兼ねた記事です。 小説を書きます。 長編:ナイトバードに連理を(完結) 連作:放課後VR 短編:逆噴射プラクティス関連 二次創作:デジモンアドベンチャー、ガールズ ラジオ デイズ コラムも書きます。 映画を観た場合 ガールズ ラジオ デイズ 関連記事  他のコンテンツを摂取した場合 以上です。よろしくね。

      • 記2305

        オリジナルTVアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふー」SPECIAL EVENT ~でっかい・いべんと・やってみよう!~  オリジナルTVアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふー」SPECIAL EVENT ~でっかい・いべんと・やってみよう!~ 夜の部 を観覧しました。最高のタイトル。一番良いアニメイベント。  イベント本編の構成はライブパート→DIYしながらのトーク→生アフレコ(収録時は全員揃うことがな

        • 歌・サイバーパンク・電音部

           電音部アザブエリア1stLIVE - MY STAR -を見ました。  会場は千葉県松戸市森のホール21。東京駅からJR武蔵野線を東へ約40分、新八柱駅からさらに徒歩12分。隣にはドデカい公園があり、テントを広げた家族連れやかぐわしいフードトラックが並び、豊かな緑、温かい春の日差しと湖畔から吹く風に溢れ……第一義に最高の立地。  別名は松戸市文化会館。その言葉のイメージ通り、会場の内装はシックで高尚。今回だけでなく頻繁にライブが開催される施設ではありますが、当日は別ホー

          • 雑記:最近202303

            公募  第3回角川武蔵野文学賞の中間選考に通過しています。  うれし~。度合いで言えばろくに更新してないnoteにまで雑記を置いて自慢したくなるくらいの嬉しさです。良かったね。天下に名高いカクヨム主催にしては露骨に注目されておらず、実際応募作品数もガクッと少ない企画で、そもそもまだ中間選考でしかないのですが、そんなことでこちらから嬉しさを減退させてやる意味もありません。戦える場所で戦って勝てるときは勝ち、喜べるなら喜びましょう。  武蔵野を水没させて予選落ちした前回(め

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • テーマ無し
            mktbn
          • 映画の話
            mktbn
          • ガールズとラジオのデイズ
            mktbn
          • 文体の舵をとっています
            mktbn
          • 逆噴射プラクティス
            mktbn
          • ナイトバードに連理を
            mktbn

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            文舵 練習問題① 文はうきうきと

             地面を歩くのは好きだ。歩くためのアスファルトより歩けるだけの土が良い。公園なら遊歩道より芝生、いや木の根のでこぼこ道、神社ならコンクリートの参道より玉砂利を踏んで歩きたい。ザッザッ、ギャリッギャリッ、靴だけじゃなくて地面が鳴る。足跡が目に見えて残る。いびつな接地面で崩れる体勢を構わずに歩き続けて、身体の姿勢制御機能を呼び起こす。普段使わない錆びついた神経にパチパチと電気が通るイメージ。  小・中の通学路は考え付く限りの回り道をしてきた。未舗装の駐車場、フェンスで囲われた竹山

            20230127 イニシェリン島の精霊、リスアニ!LIVE 2023 EXTRA STAGE

            イニシェリン島の精霊  良い映画でした。時代も舞台も現代日本での生活とは隔世の感がありますが、鑑賞感覚としてはそれどころではなく、むしろ現実と親身な物語だったなと何度も思い返しています。  本土の内戦はあくまでも島の外の出来事。干渉できない歴史をただ眺めながら進む日々には普遍的なリアリティがあり、二人の人間の友情と破局という言ってしまえば小さなドラマに終始する展開と舞台の噛み合いもちょうど良い。島の生活の一部として頻繁に(当然に、自然に)挿入される教会と周辺要素から考えれ

            オブザイヤー2022

             今年の良かったもの、人と話したこと、まだ話したいこと、もっと話したかったことの個人的総括をします。ノージャンル。数の規定もなし。思い出オブザイヤー。 ひだりききクラブの自由律俳句交換日記  出雲にっきさんとすずめ園さんの自由律俳句ユニット「ひだりききクラブ」によるnoteマガジンです。  お二人が交互に投稿する自由律俳句の生活感と新鮮さは素直に楽しく、相手への感想が醸す交換日記の雰囲気は非常にスリリング。ポップな自由律と気軽に見ていられない感覚を両立する凝った構成に痺れ

            幻と踊っている/降幡 愛 3rd Live Tour 愛はハイテンション

            「降幡 愛 3rd Live Tour 愛はハイテンション」東京公演を見ました。  会場の東京キネマ倶楽部はJR鶯谷駅からラブホにビビり飲み屋を躱しキャバクラを脇目に徒歩1分。変わった名前と変わった立地のライブ会場は、元グランドキャバレーという来歴で変わった文脈を形成している。玄関を隠すように伸びる車道は立体交差になっていて、凌雲橋という大げさな名前のその陸橋は、十三本の線路を跨いで上野に接続する。  ライブの終演後、僕はその夜道を歩いていた。  進む先には寛永寺の霊園とミ

            ブートストラップバイブレーション

            M1 (ライターをカチる。安い火にタバコを当てる。灰になっていく)その音から遠ざかる。 「お線香みたいだね」 「そんな良いものじゃないと思いますよ。クソみたいな青空、見向きもされない屋上、ゴミ同然のタバコです」  『灰になっていく』  『安い火にタバコを当てる』  『ライターをカチる』 「これがサンプリング」 「はあ、なるほど」 「その通り! このマイクから! このサンプラーに! 録った音は全て私の思い通りというわけ。ピッチも順番もタイミングも、実物なしで出し放題。火

            リーチアウト

             機械になった気分。  私の素直な感想を母は笑った。鼻を鳴らして、目を細めて、私の背中を手のひらで叩いた。 「自惚れはやめておきなさい。何が起きてどう考えて何を言ってみたところで、キミはこの薄い肉と骨と神経の皮袋から離れることもできないんだ。たかが人間の、たかが一個体でしかない。お腹を痛めた私とそこから出てきたキミは、なーんにも変わらないのさ」  ひどい話だった。慰める気があったのかすら怪しい。理屈っぽくて自分本位、ほんの少しの共感も示さず、子どもの悩みを馬鹿にしていた。言わ

            夏2022かなり曇天

            以上です。

            降幡 愛スペシャルライブ「Ai Furihata "Trip to STAR"」から『Memories of Romance in Summer』へ

             降幡 愛さん初のカバーアルバム『Memories of Romance in Summer』が2022年4月27日に発売されます。  本稿はアルバム発売が告知されたライブ「Ai Furihata "Trip to STAR"」の感想記事ですが、終盤はアルバムの宣伝に帰着する感じでやります。よろしくお願いします。  アイドル/アーティスト/役者/芸能/作家、エトセトラエトセトラ……切り取る分類は何でも良いのですが、創作活動、ことにそれを生業とする(しようとする)人による活

            雑記:9人のAqours、12+1人の虹ヶ咲、5人のLiella!、たくさんのペンライト

             2021年12月31日、ぴあアリーナMMにて「LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 ~LIVE with a smile!~」を見ました。  文字通り大晦日の夜に始まり、元日に入って終わる年越しカウントダウンライブ。出演はAqours、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、Liella!の"三校合同"。開催は2020年に続く二度目ですが前年度はAqours単独かつ無観客配信であったため、合同かつ有観客で

            ストーリー・オブ・ザ・イヤー 2021

             そういうものをやる記事です。規定は緩く、創作物として発表された物であれば何でもあり。範囲は前年分の翌日2020年12月30日から記事投稿の前日2021年12月30日までに、私自身が触れた作品とします。よろしくお願いします。 ストーリー・オブ・ザ・イヤー2021  ベイビーわるきゅーれ (映画/監督:阪元裕吾/劇場鑑賞)  まず明記しておきますが、本稿の半分は映画の話です。興味を向けることが習慣化しているというか、基本姿勢として映画館で見る行為が好きなんだと思います。仕方

            雑記:Aqoursの音楽はグループとキャストのソロ活動が同時進行する今こそ最良の季節(なので聴いている)

             Aqoursの活動が活発です。  2021年における新規関連楽曲は合計26曲となり、タイトルを冠した単独ライブは年末までに5本。テレビアニメの終了から約4年、その後制作された劇場版の公開から約2年という月日、また2020年以来の業界全体のブレーキを考えればかなり前のめりで、いわゆる声優ユニットとしても珍しいケースになっています。結果としてAqoursもライブやドームツアーが中止になるなど弊害を諸に受けているのですが(さすがに前のめり過ぎた)、それでもこの2年間、企画が途絶

            キラー・バイオ・ファー

             祖母の死体は白い毛皮を抱いていた。  ベッドに座り膝を抱える姿は全く自然で、日常的で、ただ完全に静止していた。掘り出された石像のように固く、足のある折り紙のように浮ついていた。風に倒れそうで窓もカーテンも開けられない。寝室は明かりが消えていて、透ける白昼だけが死体を照らしていた。雲一つない秋晴れの日だった。  救急が先なのかな、と迷いながら警察に通報する。すぐ来るというので合っていたらしい。何も触らないようにと念を押される。流れで頷きながら無視しようと決めた。どこの誰と