パラダイムシフトを起こす
近年、イノベーションという言葉があちらこちらで使われている。
非常に広い意味で使われるが、簡単に言うと、社会に大きなインパクトを与える変革を指す。
これは、単に新しい技術や発明というだけではなく、既存の常識・価値観を根本的に覆すような変化を伴う。
起こしてみせよう ホトトギス
で、その既存の常識・価値観を根本的に覆すような変化というのを、パラダイムシフトと言う。
重要なのが、パラダイムシフトは「革命的かつ非連続的な変化」だということだ。
今ある物事が少しずつ良くなっていくような「連続的な変化」とは全く別の線上にあるという点に注意しなければならない。
自然科学の分野で言えば、相対性理論とか量子力学がパラダイムシフトにあたる。
最近だとブロックチェーンや仮想通貨が、経済界におけるそれだ。
「非連続的な変化」というのがポイントだ。
既存の常識をベースに、それを発展させる形で、少しずつ良くなっていく「連続的な変化」として捉えてしまうと、そのパラダイムシフトは一向に理解できない。
分かりやすい例として、自動運転技術の話をしよう。
ここ数年、世界中の自動車メーカーやIT企業がこぞって開発に励んでいる領域だが、このイノベーションが実現するかどうかもパラダイムシフトにかかってくると思う。
実は自動運転車の実用化は、それほど難しくない。
専用に作った道で自動運転車だけを走らせればいい。
具体的には、自動運転車専用のハイウェイを作ればいい。
無人トラックだけが走る道路で、無人トラックが荷物を運ぶ。
たぶんこれが、おそらくかなり近い未来に、最初に実現する。
すると、その後はどこかほぼ未開拓の田舎で、自動運転車だけが走るように設計された街がゼロから作られる。
それがだんだん拡大して、いつか描いたSFの世界へと塗り替えられていくだろう。
この場合、「てかそれ用の道作ればよくね」という発想に切り替えられるかが分かれ道だ。
自動運転の制御技術しか見えず、既存の車を少しずつ置き換えていくようなストーリーを描いている人のそれは実現しない。
予測不能な動きをする自動車や自転車、歩行者や標識、全てに柔軟に対応するアルゴリズムなど複雑にも程がある。
段差を乗り越えられるルンバを開発するくらいなら、はじめから段差のない部屋にすればいいのだ。
常識を疑う。 本質を見る。
頭の固い人にイノベーションは起こせない。
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