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「こころが調う朝・昼・夜の習慣」平井正修著


坐禅における「調息」、つまり呼吸を意識することには深い意味があります。

呼吸は生まれてから一度も途切れることなく繰り返している無意識の行動です。これを意識することは、他の無意識の行動に目を向ける機会でもあります。



意識的に呼吸をするうちに、「吐いて吸って」という動きが不自然に感じられることがあります。

「どうやって吐けばいいのか?」と考え始めると、呼吸が乱れることもありますが、次第にいつ吸っていつ吐けばいいのかが分かるようになります。無意識を意識することは重要です。

例として

友達だと思っていた異性から告白されると、意識して以前のように接することができなくなることがあります。逆に、普通に接していた人を「嫌いだ」と意識すると、今まで通りに話せなくなります。人間は心と体のバランスを無意識に取っていますが、心が意識するとそのバランスが崩れ、不安が生じます。

一度無意識を意識する

一度「無意識を意識する」ことで、心と体の本来のバランスに気付き、自然なあり方に目覚めることができます。たとえば、坐り方ひとつでも意識することで、その意味や理由を理解し、より深い理解と余裕を持つことができます。私たちは多くの無意識の中で生きていますが、それを意識することで心の動きをコントロールできるようになります。まずは呼吸から始めて、無意識を意識してみましょう。


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