見出し画像

How to Romanticize Your Life - 「日常」を「特別」に変える

最近よく、Youtubeで「How to Romanticize Your Life」というテーマの動画を目にする。上手な日本語訳が思いつかないが、要するに映画の主人公のように、ただ過ぎていく「日常」を「特別」なものにする、というような意味合いである。
週5日は仕事と家の往復で、仕事に家事に忙しい日々を送り、せっかくの土日も、日々の疲れから家でだらだらと過ごす…何かこう、キラキラした特別に素敵なことなんて、あまり起こらない。
けれど、ここ最近、体調が優れなかったこともあって、わたしもこのトレンドに参加してみようと思った。
「日常」を「特別」にしてみよう、と。
でも確かに、普段何気なく過ごしている1日だって実は奇跡的なことで、新しい日を迎えられることは恵みである。
日々の悲惨なニュースを目にする度に、悲しいかなそう思う。
そして人生のほとんどが、平凡な日常で構成されるのだから、大きな旅行とかイベントなんていう、めったにないもの(ここ2年間は、特に)に期待するより、小さなことで喜びを見出し、日々を楽しく生きた方が、人生の総合点が高くなるのでは、というのが、わたしの人生論(?)である。
でも、仕事をするようになって、結婚して、人生の様々な変化の中で、そのモチベーションは下がり、おざなりになっていたのは確かだ。

とはいえ、ただ呆然と日々を過ごすのではなく、良いものにしようと「意識して」過ごすことって、やろうと思えば意外と簡単にできるものだ、と実践するようになって思う。

今朝も、日曜日なのにずいぶんと早く目が覚めた。朝の6時前に目が覚めてしまい、そのまま二度寝もできず、1時間ベッドで本を読んだあと、今こうしてnoteを書いている。先週から訳あって病院通いなのだが、薬と漢方が効いているのか、体調が良い日が続いていて、夜もぐっすり眠れているおかげだろう。

お湯を沸かし、花柄のポーランド食器のカップに合う、ころんとした形が可愛い青色のポットを出して、「Start Your Day」という名前のハーブティーを淹れた。
「今朝の気分に合ったお気に入りのカップと、それに合うポットを出してお茶を淹れる」これだけで、気分は上がるし、朝が「特別」な時間に変わる。
朝までゲームをしていたらしい夫はまだ夢の中なので、一人で過ごす、静かな朝のひとときである。

毎朝飲むほど大好きなコーヒーが、今の身体の状態にはよくないと聞いて、会社用とおうち用に、いろんな種類のハーブティーをたくさん買った。
元々ハーブティーは好きでほぼ毎日飲んでいたので、コーヒーや紅茶からシフトすることに抵抗がなくてよかったけれど、コーヒーが飲めないのは少し寂しい。確かにカフェインを控えてからの方が、それだけの理由ではないと思うけれど、体調が整っている気はする。

さて、話を元に戻すと、意識して「特別な」日常を過ごす中で、ここ最近日課としているのが、朝と晩の黙想の時間である。
わたしは洗礼こそ受けていないけれど、大学はカトリックの大学だったし、夫や夫の家族はカトリックで、父や祖父母もクリスチャンということもあり、キリスト教や宗教というのは、何かと小さい頃から気になる存在だった。
去年の終わり頃か、今年の始め頃だろうか、何か引きつけられるときがあって、自分用にマルーン色の表紙の聖書を一冊はじめて買った。
大学では、「キリスト教」(学生の間では「キリ教」なんて呼ばれていた)という、シスターが行う授業が必修であったものの、恥ずかしながら、わくわくの大学1年生で、真面目にそれを受けた記憶がなく、聖書をまともに読んだことがなかった。
今は2冊のdevotional books(日本語では、黙想書?) をあわせて読んでいて、prayer(祈り)や聖書や信仰への理解を深めている。
休日はゆっくりと黙想できるけれど、平日の朝は時間がないので、夜に聖書と黙想書を読み、朝は黙想書だけ、電車で10分間ほど読むようにしている。
聖書を買ったものの、一度挫折して、聖書を読まなかった期間もあるけれど、この黙想書とあわせて読み始めてからは、この朝晩の静かな時間が好きになった。
少し立ち止まって、心を落ち着かせる時間をつくることは、信仰などは関係なく、大切なことだと思う。

朝は特に、その日の過ごし方や、気分を決める。
朝の過ごし方次第で、その日が決まると言っても過言ではない。
だからこそ、穏やかに、素敵な朝の時間をつくりたい。

最後にもうひとつ、「日常」に「特別」を取り入れたことがある。
昨日、秋の模様替えがしたくなって、ダイソーに出かけてハロウィンの飾り付けを買った。カトリックはハロウィンはタブーというか、祝わないけれど、夫はその辺は寛容である。むしろ現代のハロウィン(アメリカ、そして日本も)は単なる商業目的のイベントで、意味などほぼないと思っている。楽しければ何でもいいね!といった感じ。街中ハロウィンの雰囲気が顔を出していて、少しお祭り気分になっていたので、二人で一緒に、飾り付けをした。夫のコレクションのThe Nightmare Before Christmasのジャックとサリーが、なんともいい味を出している。

こんな感じで、日常を楽しむことは、ほんの少しの工夫でできることなのだ。
それを面倒くさがって、忙しいことを理由に雑に過ごすと、さらに気分は悪くなるばかりだ。辛いときこそ、しんどいときこそ、お気に入りのマグカップで飲む一杯のハーブティーでも、ココアでもいいから、いつもよりちょっと「特別」なことをしたい。
そうすれば、また少し前向きに、日々を過ごせる気がするのだ。

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?