見出し画像

勝手に読後レビュー【黒野葉月は鳥籠で眠らない】〜4つの結末の受け止め方〜

どうも、みことのは です。
今回も小説を読んでのレビューを書こうと思うのですが、実は購入した書籍が【シリーズ第3弾】だったらしく、それを買ったあとに気づいたので、それならば!と、シリーズ第1弾・第2弾の文庫版も買っちゃいました

今回のレビューは、もちろん第1弾です!
・・・第3弾は、まだおあずけ(笑)ちゃんと順番通りに読みますね。

ここから作品レビューに入りますが、なるべくネタバレ無く書きたいとは思っています。ただ、ストーリーみたいな流れにも触れますので、その点はご了承くださいませ。

1、作品を読むに至るきっかけ


この小説を手に取ったきっかけは、著者である 織守きょうや先生の【花束は毒】がとても面白かったからです!

先生の最新作!と手に取ったら、シリーズ物だったと。

・・・よろしければ、読後レビューもどうぞ。

2、【黒野葉月は鳥籠で眠らない】の概要


本作は、新米?弁護士の主人公 木村さんが関わり携わる、いろんな弁護のお話。4つの短編からなる【ヒューマンリーガルミステリー】とでも呼べば良いでしょうか。

名探偵も、仮面の宿敵も、密室連続殺人事件も出てきません。
ですが、色々と考えさせられるお話たちです。
・・・ちなみに、法廷でのやり取りも戦いもありません(汗)

全4編ですが、1つ1つのお話に【知らなかった細かい法律】が出てきます。その法律に纏わる話が展開されていきます。
※具体的にどんな法律なのかは、お話に関わるので伏せておきますね。


依頼者には強い想いがあり、
弁護士に真実を言わなかったり嘘をついたりします。

正義感の強い主人公の弁護士 木村さんは、正義感から迷い、正しさを求めるからこそ迷い、感情が溢れて迷います。

そこに出てくる【頼りになる先輩キャラ】の高塚さん。
酸いも甘いも教えてくれます。

法は、助けを求める数多の人々を救えるのか?
正しい使い方でなくても救われるのであれば許されるのか?
救うとは 許すとは そして法とは
そんなことを考えさせられる小説です。

面白かった!

3、全4編の簡単な感想
ここからは、4つの短編を一言ずつで感想を述べたいと思います。あんまり書きすぎると、読む楽しみが減ってしまいますので。

ただ、結論だけ言っておきます。
私はこの4つのお話、2つはスッキリ読み終えて、2つはモヤモヤ読み終えました。ただ、それも人それぞれかと。

・黒野葉月は鳥籠で眠らない


強引さは想いの強さなのか?純愛なのか?凸と凹の歯車が合うなら良いのか?

・石田克志は暁に怯えない


頭がよく合理的な人が願う愛は、ひどく歪んでいてひどく澄んでいます。

・三橋春人は花束を捨てない


愛する人と結ばれるために自分の人生を費やしたお話・・・?

・小田切惣太は永遠を誓わない


法は従うものじゃなく、救うべき誰かを守るものですよね。

知らないと見えない角度。法は正しいのか?
考えさせられ、学べるミステリー。ぜひご一読を。

では、また。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サポートして頂ければ、嬉しい限りです。今後の活動のために活用させて頂きます!