見出し画像

自分のルーツをサーチしてみた。

この前このCDが届いた。

ヴァージンVS/モンテクリスト・ファンクラブ 上下巻

すっかり予約してたの忘れてた。「ヴァージンVS」のアルバム。
disc Unionで企画制作されたライヴ盤。上下巻の2枚。
初のライヴ盤らしい。
皆さんこのバンドをご存知でしょうか?俺は今だにソラで歌える位ハマったバンド。

かの赤色エレジーで72年に時代の寵児となった「あがた森魚」さんが、80年代に組んだバンドで、「ブリキロック」と銘打っておもちゃ箱をひっくり返した様なワクワク感とショウマンシップに溢れたステージとスタイルを突き詰めたバンド。
テクノ、ニューウェーヴ、パンクの影響を受けた音作りは、唯一無意な魅力に溢れていて今でも全然色褪せていない。
あがたさん自身も今までのイメージをぶっ壊した様な「金色のスーツ、サングラス」でA児と名乗ってロックスターの大衆イメージを揶揄した様な辛口ユーモアの出立ちが印象的だった。

このバンドを知ったキッカケはオタクの兄が僕に薦めてくれたこのアニメだった。

街角のメルヘン

この当時、アニメ業界は「オリジナルビデオ」のブームというか、走りみたいなモノで、度々ビデオアニメ専用のオリジナル作品が次々とリリースされていた。
(確かエモーションがダロスというSF作品をリリースしたのが始まりだった気がする)
その中でこの「街角のメルヘン」という作品もひっそりリリースされていた。
この作品は全面的に「ヴァージンVS」が音楽を担当していて彼らの曲がモチーフになっていて、まるで彼らのプローモーションPVの様な作品だった。
この作品をアニメオタクの兄から勧められて見た時「ガツーン」ときてしまった。
その頃小学生だった無垢で音楽なんて歌謡曲でわちゃわちゃ言ってたガキが初めて「ロックバンド」に触れた瞬間だった。
普通は「ビートルズ」やら「ストーンズ」からロックの世界に入っていくのが「セオリー」だと思うが、自分の場合どう考えても「ヴァージンVS」がはじめてのロック体験だったのだ。

まぁ本格的に「のめり込む」のは中高になって「宝島」という雑誌に出会った事で加速していく訳だが「ルーツ」を考えるとやっぱり「ヴァージンVS」なんですよね。
当時、擦り切れるほどビデオを観て、兄貴に頼んで彼らのアルバムを買ってもらって(確かレコードだった気がする。勿論CD化した時も買い直して聞き倒してたと思う)何度も何度もリピートで聴いていた。
なんか不思議な高揚感があったし、新しい扉か開いた気がした。
それほど僕にとっては「衝撃的」だった。

そして今改めてこのライヴ盤を聴くと、よりパンク感が強くて何より楽しそうで本当に羨ましい。体験したかったライヴ。
当時は小学生の餓鬼だったから、ライヴに行くなんて想像だにしても居なかったから。
そしてコンセプトである「パンクとテクノ、混沌と調和、ディオニソスとアポロン、エロスとアガぺといった相反するものを十字に組むというVSというバンド名、ヴィジュアル&ソニックというバンドスタイル」にまんまとハマってしまったという事なんである。小学生ですら虜にしてしまう音楽マジック!!素晴らし過ぎる!!
後の米米クラブや有頂天、インディーズバンドのある種のスタイルの先駆者な気がするけど、概ね間違ってないと思うけど、如何なもんだろうか?

聴いた事ない人達は是非とも聴いて頂きたい。
凄く耳にこびりつくポップ感と世界観にやられると思う。
色褪せていない音が此処にもある。
多分未だこのバンドを越えるこのジャンルのバンドは居ないんじゃないかな?
活動期間も短く確か4年ほどだった気がする。
それもまたロック的でパンク的でトンガっていて素敵なんですよね。

マジか!コレちょっと行きたいんですけど...。

でも本当の本当なルーツは「ポンキッキー」の歌アルバムなんです。
偉大なりガチャピン&ムック!!


続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?