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「ゴジラ-1.0」を観て

圧倒的でしたね。
素晴らしいと思いました。
最近歳を取ったせいか、何なのか?「真っ直ぐに行く映画」のその真っ直ぐさってやっぱり圧倒的に正しいから普遍的に大衆に愛される訳で、人として正しいものってやっぱり正しいんだ!と今更ながらに思い知らされてしまっている昨今だからこそこの映画の真っ直ぐさは圧倒的なんだなと素直に思いました。
マニアから一般人まで好きな人の多い「シン・ゴジラ」の次の作品として、堂々と、「今の時代に必要なメッセージ」を胸を張ってあの時代を使って描いた山﨑貴監督には最大の賛辞を送りたい。
素直にそんな気持ちですね。

人それぞれの映画像、ゴジラ像ってあるから、そりゃ気に入らないと思う人達が出るのは仕方ないし、SNSで見かけた賛否両論を見るに「味の好み」の様に感じ方かバラバラで正解がないのは人間だからこそだと思うからそこは憂慮しても、若い人達や一定の人達の「あの戦争アレルギー」みたいな感想には正直納得しかねるし、怖い。
あとやはり前から指摘している通り「理解力読解力の低下」が否めないのは残念でならないし、ある意味「この映画の普遍的メッセージ」を「説教くさい」と切り落としてしまうのには、ちょっと「人としての闇(病み)」を感じざるを得ない。
今の時代の人達に圧倒的に足りない要素をあの時代を使ってゴジラという悪夢の象徴を使って描いてみせたその監督の真っ直ぐさと人としての正しさは個人的には素敵だと思う。
それで居て「怪獣映画」としての恐怖や圧倒的圧力もちゃんと描けていたと思う。
(全然怖くないと評した人達の恐怖の表現度合いをあえて知りたい位)

絶対出てくるだろうとなと思っていた「CGイチャモン民」はもうほっとけば良い。彼らは何を観ても文句を言うだけだと思う。
個人的には文句のつけようのない完成度だと思いますね、白組さんの底力を見ましたね。

この映画は、良いも悪いも山﨑貴監督の品右方性さと上品さと人の倫理観の正しさが出ている映画だと思う。
そこが嫌だと言う人がいるのも解る。解るが「素直に認めようぜ!これ認めないとか言ってたら人として圧倒的に間違っているし、あんた完全に病んでるよ」とあえて言っておきたい。
あの時代、戦争という愚かな行いを否が応でも参加させられ人としての倫理観も捻じ曲げられ全てを失った人達が「それでも生きていたい、生きていかなければならない」と誓い立ち上がる。復興するという力。それを悪夢の様な怪物(それはしかも、核という戦争の副産物か生み出した、ある意味人の手で生み出された)が復興した全てを奪い去る。
国の未来が奪われそうな時(しかもあの大国もこの国の中枢も見放した状態で)民間人の力でこの未来を手を取り合って守ろうとする。そこに今人達が無くしたモノってあると思う。これをやれ「右だ!保守だ!洗脳だ!」なんだかんだ言う輩達の心のやましさになんだか絶望したくなる。
それが正しいと言ってる訳じゃなく、もし自分が家族を奪われる状況下にあって、誰も助けてくれなくて自分しか助けられる手段しかないとしたら無謀だろうがなんだろうが自分はやっぱり助け出す為守る為に最大限の抗いをする。それが生きる人間の性なんだと思う。
それを今の「クールぶって冷静で熱くなる事がカッコ悪いと全てを良し悪しで判断する完全利己主義思いやりなし人間」達に送るメッセージとして堂々と発した。
この事だけでも個人的にこの映画を評価したい。

個人的好みとしては不満はある。
ゴジラの恐怖度として「人を食う描写」がないと言う事。
色々問題はあるし、倫理観の基準レイトとして制約がつけば「届いて欲しい世代に届かない恐れ」を懸念してだとも思うけどそこは残念。
後、ドラマ部分のドラマ的強引展開(手を上げれば丁度良くタクシーが来ちゃうあの奴)もちゃんとあるので映画時間の制約もあり仕方ないとは思うけどなるべく無くして欲しかったかなって。
でも完璧な映画など最早この世に存在などしないのはわかっているから好みの問題なので。

SNSで細かい所指摘している人達は、勘違いされてるし、もっと読解力、観察力、理解力を駆使して見てほしい。
この前目にした指摘を例に出せば、「あの戦闘機に武器が搭載したままなのが興醒めした。戦後武装は全て解除されたはすだ」って指摘。
ちゃんとセリフで説明している「探すのに苦労した、これだけが検閲を間逃れて奇跡的に無傷のまま見つかった」と。
そして彼ら整備班の人達と民間の闇ルートから対ゴジラ用に兵器等を探して整備している描写が読み取れるはず。

後コレはネタバレにもなるので観てない方は飛ばして欲しいが、ラストに典子さんが奇跡的に生きていたという理由が、画面越しの演出の想像でしかない(あとゴジラが銀座で暴れた後のニュース映像で言っていた「ゴジラの細胞のカケラ?が散乱して放射能数値が高くてナンチャラで侵入が禁止されている」みたいな奴)がもしかして彼女の中にゴジラ細胞が侵入して甦った可能性(首に映る紋様の様なアザ)を示しているのかなあと。
あれだけバラバラになったゴジラが海中の中細胞が活性化して変化しているシーン(物語上に見えるゴジラの再生力の速さ)などみるにその可能性が強い気がしてこの物語次の展開ある?を思わせてワクワクしちゃいました。


長々と書いてしまいましたが、個人的には大満足な映画でした。
(まぁさしてゴジラに思い入れがないのである意味フラットに見られたのかな)
観てない人達は、是非ご自分のその目で大きなスクリーンで観て感じて判断して頂きたいな。
人の意見で左右される事なく。
あくまでも参考程度にしてね。

こんな映画魅せられたらグッズも買っちゃうって!因みにキーチャームとライト買っちゃいました。えへ

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