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眠り病と薬

コロナ後遺症で咳、痰が止まらないから、病院に行った際に咳、痰に効く薬と吸引機みたいなのに入ってる薬をもらった。
それがすこぶる眠くなる。そしてダルい。
やらなきゃならない事あるんだけど、飲むとすぐ眠くなってKOされてしまう。
でも
おかげなのかなんなのか、大分治まってきた様にも思う。
何事もリスクはあってそれを含めて克服するもんなのかねえ。
それでも、医師すら解らないコロナという未知のウィルス、意見ががっぷり分かれる治療法とワクチン接種。
増えてく感染者と死者。
破綻する経済、ひっ迫する社会と規制。
誰も答えがない。正しいと胸を張れない。
それでも流れゆく時間と日常。
ゴールなんて誰にも見えない。

積み重なる不安と切望は、終わる事はなく。
申し訳ないけど、今は眠らせて。
不純な眠りはもう少し続きそうだ。




思いだして気がついたアルツハイマーの予兆(3)

入院して一日目、母親は、ベッドに縛り付けられてた。
夜中トイレに行こうとして、廊下で転んだらしい。
後、色々勝手に歩き回るから致し方ない処置らしい。
僕が次の日行くと説明され書類にサインした。
「大丈夫?母さん?」
「ここ何処?病院?お家に帰りたい」
「仕方ないでしょ?ママは病気なんだから病院で治してもらわないとね」
「うん、そうね。でもこれ取って」
「それはちょっと待ってね、ママ動き回って転んじゃったから落ち着くまでしてないと」
「もう大丈夫なのに」
明らかに普通じゃなかった。
歳の人に多いせん妄という状態らしい。
所謂「パニック状態」になってるらしい。
それも2、3日経てば落ち着いて元に戻るらしい。
本人に色々説明したが頭に入っていないみたいだった。

入院に必要なもの揃えてある程度落ち着いた頃、母親の拘束も無くなった。
ある日、お見舞いに行くと
「ねえ、あそこの窓から○○の家見えるよ、緑の屋根の」
「ジョジョ(猫)がいるの!可愛いね」
「昨日○○さん来たよ」
どれもこれも普通の答えじゃなかった。
昔の家や死んでしまった猫や故人が見えるはずはない。あの窓から。
夢と現実の区別がついてないみたいだった。

確かに母親は所謂世間で言う所の「霊感が強い」体質であるのは事実で昔は亡くなった人とかが見えてた時期があった。
でも今回のは明らかに違う。
兄と自分とで色々調べてみた。
病気の状況、年齢、ひっくるめて導き出した答え。

母親はアルツハイマーかも知れない。

入院は1週間ちょっと。最初パニックだった母親も二、三日したら元の母親に戻っていた。そして順調に元気を取り戻していった。
僕ら兄弟は退院後すぐにでも、アルツハイマーの検査をする様に専門の医師のいる病院を探し出していた。
そしてそれは、正解だった。

続く


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