見出し画像

一生付き合いたい編集者の見分け方

  いまは編集を離れているが、雑誌編集者として25年近く仕事をしてきた。書籍はたくさん作ったし、web媒体を責任者として立ち上げたし、記事もたくさん書いた。動画も制作としてかかわってきたし、コミックがやりたくていろんな編集者に会いに行った。つまり、編集者として仕事をしながら多くのライターと付き合ってきたし、ライターとして他媒体の多くの編集者に企画の相談をしてきた、のである。

  だから、この大上段のタイトル? 正直、釣りタイトルである。内容はこんな編集者いたなあとか、このライターと長く付き合った理由はなんだっけ? とか、そういう防備録にしようと思っている。でも、少しは読んでもらいたいので、こういうタイトルにしてみた。

 編集者として多くのライターさんカメラマンさんと仕事してきたが、そのときは自分がどういう編集者と思われているか、考えたことはなかった。噂で「最近こんなコト言っているらしいな?」といわれたことは何度もあったけど、いつも仕事している仲間とはひんぱんに話をしていたと思う。なので今回は、ライターから見た「いい編集者」について書いてみよう。

ライターは編集者に何を求めるのか?

 ライターが編集者に求める物。これはとても簡単だ。答えは、仕事。仕事をくれない編集者とは、付き合っても意味が無い。編集者側からすると、「仕事以外でも飲んだり遊んだりしたぞ」と思うかもしれないけど、百歩譲って、「いつか仕事をくれるかもしれない人」や「昔たくさん仕事をくれたので、いまは仕事をくれなくても、まあ、たまに会うのは良いかな」であれば、付き合ってもいいかなと思うのでは? なのである。こう言い切ると、反論もあるかもしれないが、一般企業だって部署が変わると取引先も変わるし、仕事内容も変わる。編集者だって同じだ。どこかの媒体にずっと所属できるとは限らない。社員編集はもちろん、フリーの編集者だって良い媒体を選んで移ったりする。結局は仕事くれる人とつきあいが生まれるのだ。

 この視点は編集者は分かってない人が多い。なので、編集者で無くなればいやでも自覚していまう。なんだか定年後の悲しい話しみたいになってきたが、ここからが今回の本筋だ。

一生、付き合っていたい「人」

 ライターとして付き合うなら、仕事をくれる人の次に来るのは、いつか仕事をくれそうな人だ。もう少し踏み込んで考えてみると、「嫌いだけど仕事をくれる人」と「いつか仕事をくれそうな、人間的に好きな人」と、どっちを取るかを考えてみるとわかる。誰もが仕事に飛びつきそうだが、人間的に好きが先に来る場合もけっこう多い。「いつか仕事をもらえるかもしれないという期待を持たせてくれる、人間的に好きな編集者」であり、本当にいつか仕事になれば、こっちのほうが最高である。そしてこういう人は、もっと重要な「好きポイント」がある。彼の周りにも「人間的に好きな編集者や業界の人」さらに「なんか仕事になりそうな人」が集まっているのだ。

これは実は一番のメリットだ。なんか仕事になりそうな人脈を紹介してくれる人は、本当に良い編集者と言えるし、いつかこの人とも仕事したい、と思ってしまう。そういう人を見分ける方法を書く、というのがこのコラムの主旨なのだが。。。いいライターさんはその嗅覚が鋭いんだよね。

本当にイヤな編集者

なんの答えにもなってないだろ! と言われそうなので、次回はちゃんと整理しますが、そもそもこの記事は興味を持ってもらえるのだろうか? 次回は本当にイヤな編集者のネタを書いてみたい。

こんな編集者はイヤだ!

https://note.com/mkjyo/n/n3ebfe7481569

この記事が参加している募集

#自己紹介

228,172件

雑誌業界で25年近く仕事してきました。書籍も10冊近く作りましたが、次の目標に向かって、幅広いネタを書きためています。面白いと思ったらスキをお願いします。