図書室とホットケーキ
最初、一緒にいる子は女の子だった。
今の自分が昔の自分と一緒にいるような、不思議な感覚。全然喋らなくて、暗くて、常に下を向いてるような子。
そんな子がたまに笑顔を見せてくれるのが、夢のわたしはたまらなく嬉しくて好きだった。一生懸命話しかけて笑わせようとして、笑ってくれたら心がホワホワして、わたしも一緒になって笑ってた。
目を閉じた次の瞬間には、もうその子は何処にもいなかった。
本に囲まれた図書館のような空間で、棚と棚の間にドアがある世界。ドアを開けると部屋になっていて、当たり