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Wrecking Ball into Sexism

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Sexism in STEM🖕
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#アカデミア

女性差別の継承を”断じはしない”メッセージは、「女子学生からのみ」研究者を足場とするキャリアプランを奪い得る

十年以上前だったら、あれをライフハックとしてやっていた女性はかっこよかっただろうと思うし、自分も当時に生まれていたら「そうやって乗り切っていくぞ」と張りきっていたと思う。でも今は、これまでの様々な市民の不断の努力の結果、もうその段階からようやく、すべての人に平等な高等教育の機会の均等を求め、女性差別自体を厳しく追及する動きが、やっと、やっと、現実味を帯びてきたんですよね。

そういうものに救われつ

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はじめて参議院議員会館に入った

どうも。若手研究者が直面する貧困と性差別、その二つの問題をどうにか直そうとしているmkepaです。修士課程の学生です。数学をやってます。マスターの学籍はフランスにありますが、博士からは日本に戻ります。その後は知りません。ここ一年は貧しくてクレジットカードの分割払いでなんとか凌いでいますが、この前通勤定期(半年88000円)を買ったら、分割払いすら支払いが追い付かなくなってきました。生活が苦しくて、

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長すぎたキャプション

私はまだ修士課程在籍中で、秋から博士課程に行く予定なのですが、ここ1年くらいアルバイトで食いつないでいて、非正規雇用歴はたった1年ですけど、既に経済的な理由で疲弊しています。

でも、私はまだマシです。これまで利子付き奨学金だって借りてないし、自分の尊厳を犠牲にして頭下げれば金を貸してくれる実家もあります(諸事情で下げるわけにいかないけど)。アルバイトだって、研究のアルバイトです。飲食店とか塾とか

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若手研究者の窮状(序)と、金ダライ

先日、理数系の博士課程の先輩(男性)と、若手研究者の貧困について話していたときのことだ。
「学振(DC1)の条件は本当に酷い。地方出身で東京で一人暮らしをしている学生にとっては、特に酷すぎる。実家が金持ちじゃないと無理だよね。」
という話題だった。

学振(博士課程学生向けの給付型奨学金のようなもの、月20万支給。後述の通り本当に条件はヒドイのだが、これ以外ほぼ選択肢がないので皆必死こいて応募書類

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子持ち男性の育休未取得はキャリア競争における不正。女が一人で「ライフイベント」を迎える?そんなわけあるかよ…。

この前、個人研究費の説明会に行ってきたのだが、プロジェクトの責任者の40代半ば〜50代の男性教授が

「ちょうど応募資格に当たる30代くらいは、女性はライフイベントが重なりますから、」

と言っていた。身構えてはいたものの、
(うわぁ…やっぱり言ったよ…)
と。すごく残念だったし呆れた。

(この人の周りにはバリキャリシングルマザーしかいなかったんだろうか…?)
(知り合いの男性は一人も結婚

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