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【若手社会人】パニック障害と鬱病と2年間どう付き合ってきたのか体系立ててまとめてみた。

このnoteでは僕が社会人1年目にして、パニック障害と鬱病を患った経緯と現在までどのようにそれと向き合ってきたかを記したものです。
自身の記録のため、そして同じように苦しむ方の何かしらの一助となればと記しています。

【⚠️注意】
2〜4までは発症と闘病の経緯が書いてありますので、トラウマや精神疾患の発症経験のある方はご注意ください。
なお、このnoteや1で記す治療方針はあくまで「僕」のやり方です。病やそこへの付き合い方は千差万別ですので、ご自身にあった方法を見つけてください。また、私は医師でも看護師でもございません。記す情報は僕が病と自分と向き合う日々に自身で収集した情報に過ぎませんのでご留意ください。もし万が一間違った情報などありましたらご連絡ください。
そして、これまでお世話になった企業、組織を貶める意図の内容ではこざいません。新卒で入社した企業の皆さまには特に感謝しています。

皆さまが健康で幸せな生活を送れる手助けになれば幸いです。

0. 発症してしまった背景

・診断名
パニック障害、うつ病
・発症時期
2019年6月〜現在
→発症した当時は社会人1年目でした
→2021年後半からようやく寛解に向かっている実感があります
・考えられる発症の原因
①日本企業への戸惑いと不適合
入社直前まで海外に派遣されるかなりリベラルな空間で過ごしていました。そのため、入社後に日本企業的な「競争」のある新卒研修に適応できなかったことが最も直接的な原因だと考えています。

②壁にぶち当たったときにどうしていいか分かららなかった
新卒研修の競争で自分は活躍できず、壁にぶち当たりました。今まではうまくいかなかったときは、「逃げて」きました。別の得意な領域に逃げることで目を背けてきました。しかし企業内ではそうもいかないのです。そのときに僕はどうしていいか分からず、へし折れてしまったと考えています。

③自己理解の浅さ
就活で自己分析をたくさんした気になっていました。しかしそれは就活目的の自己分析であり、残念ながら自分のことをしっかり知るには助焼刃でした。もっと興味関心のベクトルを自分に向けて、内なる領域を理解できていたら違っていたのかなと思います。

1. 治療方針について

ここでは、僕がどのようにパニック障害と鬱病と向き合ってきたのか、その治療方針について記します。患った経緯や背景、症状は2〜3をご覧ください。

大前提ですが、ご自身が納得いく方針を医師と探ることが重要です。あくまで、僕の例としてご覧ください。
また、ご自身にあった病院、医師を探すことも大切だと思います。通いやすさや先生との相性などを考えつつ、セカンドオピニオン的にいくつかの病院を試されると良いのではないでしょうか。病院探しは、「地名 診療内科」と検索してみてその口コミから自分に合わなそうなところを除外していくと良いと思います。それすら面倒なときもあると思うので、そういうときはもう一番近くのところにひとまず駆け込みましょう。

ちなみに初診はヒアリング等があるため、1時間くらいかかります。多くの医院はその日の初診に枠数があるため早めに予約することが大事です。少しでも「こりゃヤバいかもな」と思ったら気軽に予約してみましょう。その予約が自分のメンタルを守ります。

メンタル疾患は完治の定義が非常に難しいです。わりと短期間で元の状態に回復する方もいれば、一生疾患と付き合いながら生きる方もいます。そこでまずは「寛解」という状態を目指します。寛解とは、完治はしていないが症状が落ち着いている状態のことです。僕自身もいまは寛解を目指してメンタル疾患と付き合っています。

さて本題の僕のメンタルヘルスへの向き合い方です。基本軸は、


「西洋医学をベースに、東洋医学をバランスよく取り入れること」

です。僕は理数科の高校を卒業していることもあり、基本的にサイエンスへの信頼が高いです。しかし一方で、科学のもつ還元主義的な思考に限界を感じる瞬間もあります。そこで、病院の先生と相談しながら西洋医学(投薬とカウンセリング)と、現在の医療で認められている東洋医学である漢方を中心に治療を組み立てています。そこにプラスして、自身でさらに東洋的思想を探究するために、自分の心と身体を使った実験(?)として色々試行錯誤をしています。

改めて下記は僕の試行錯誤なのであくまでも参考にどうぞ!


1-1. 西洋医学

西洋医学は科学をベースに行う治療なので、基本的には患部と症状、そしてその原因の特定をまずは行います。それに対して診断名をラベリングし、その症状を治療するか和らげるかなどをしていきます。医師は、患者へのヒアリングを通して病名を診断し、主に薬の処方(患部への直接的なアプローチ)とカウンセリング、心理療法といった手法で回復を目指します。後者のアプローチは心理学をベースにして対話や開示をもとに行う科学的な行為です。

1-1-1. 投薬治療

パニック障害など精神的な病気は脳のニューロンや受容体など身体の部位とそのはたらきに問題が起こっている状態です。
それを解決するために、ピンポイントで効く投薬は短期的にとっても楽になります。僕もパニック発作が起こりにくくなったり、気持ちの憂鬱が減ったりと薬には感謝してます。
一方でどの薬にも副作用はあるので、それを理解しながら服用することが大事です。僕が飲んでる薬も服用を3日くらい辞めると気持ち悪さなどが出てくる副作用があります。
副作用についてよく理解するためには、医師とよく話し合える信頼関係が大切です。

【うつ病が起こるメカニズム】
代表的な精神的な病である「うつ病」ですが、発症のメカニズムは脳科学をもってしても完全には理解できていないようです。
いまのところ分かっていることは下記の大塚製薬や塩野義製薬のホームページに分かりやすく記載されていますのでご覧ください。
https://www.smilenavigator.jp/utsu/about/science/

https://utsu.ne.jp/depression/mechanism/

1-1-2. カウンセリング/心理療法

精神的な病は、第三者にただただ話を聞いてもらったり、自分の考え方のフレームを徐々に変えることで良くなっていくこともあります。考え方というのは幼い頃からの習慣なので実は人間の思考に大きな影響を与えています。
カウンセリングでは、心理療法ではカウンセラー/心理療法師/臨床心理士などとともに自分の現在の物事の考え方を可視化し、それを修正していきます。ポイントは知識と技術を認められたひとと行うことです。残念ながら、世の中には精神的にシンドイ状態のひとに漬け込む悪い人もいます。医療機関に勤めている方、資格を持っている方など第三者に認証されている方にカウンセリングを行なってもらうようにしましょう。

【カウンセリングとコーチングの違い】
自分自身が精神的キツいときにコーチングを受けて「なんか違う。今欲しいのはこれじゃない。」と思った経験があります。それもそのはず、カウンセリングとコーチングは似ているようで違うものです。コーチングは人材開発の技法でそのひとの目標達成を支援するためのもので、カウンセリングはその人の心を癒したり心的な問題を解決するためのものです。
適切なときに適切な方法を選べるようにしましょう。

1-2. 東洋医学

東洋医学は、身近な方には意外と身近で、縁遠い方にはあまり馴染みのないものかもしれません。
一番身近な東洋医学は漢方や生薬、灸、鍼でしょう。風邪の引き始めに葛根湯を飲まれる方は多いのではないでしょうか?
東洋医学の特徴として、病気やケガの根本的な原因を探るため、患部だけではなく全身を診てから治療法を判断することが挙げられると思います。患部以外の状態が、病気やケガの原因になることがあるからです。
人によっては怪しいと感じてしまう方もいると思いますが、治療に上手にと取り入れることで「自分の身体のより深い理解」に繋がると僕は感じています。

1-2-1. 漢方薬

直接的に効くわけでなく、身体全体にじわじわと効く、いわゆる「体質改善」を目的とした漢方薬。今日本で使われている漢方薬は、中国生まれ日本育ちなんだそうです。西洋的な投薬と組み合わせて使用することで、中長期的な治療が可能になります。西洋的な投薬に抵抗がある方はここから始めてもいいかもです。精密な部位を治癒させるというより、曖昧な症状をじんわり回復させていくイメージです。
僕自身は睡眠のバランスが崩れまくった時期があり、そのときに担当医からの勧めで漢方も飲み始めました。僕の体質にはあっていたのか、徐々に効果が出たので今も続けています。
漢方薬は法律で294種類が定まっているため、基本は医師の診察の上で処方してもらいます。担当医に漢方も試してみたいと相談してみると前向きに応えてくれると思います。

【漢方について深く知る】
漢方といえば「ツムラ」を思い浮かべる方も多いと思います。ツムラのホームページの漢方の説明がとてもわかりやすいので、さらに詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。
https://www.tsumura.co.jp/kampo/ 

1-2-2. その他の自分を使った実験

パニック障害とうつ病になって思うことは、「身体と心は一体なんだなあ」ということです。これまで心と身体は自分自身でコントロール下におけているものだと無意識的に思い込んでいました。
しかし自分の予期しないタイミングで発作は起きるし、大事な予定の日に起き上がれなくなります。「心」の問題であったはずのことは、実は「身体」の問題でもあったのです。

身体と心が悲鳴をあげてるということは、生活だけでなく人生そのものを見直す機会なのだと僕は今になって考えています。


下記にいくつか自分が現在実験していることや実験したことを挙げておきます。意識高いことからそうでもないものまで色々あります(笑)
ぜひ他にも取り入れたら良いことがあったら教えてください。

①瞑想/マインドフルネス

出ました瞑想。瞑想と一口に言っても様々な種類や方法があります。座禅のようにひたすら座るだけでなく、寝っ転がりながらや歩きながら、食べながらなんてものもあります。
意識の向け方も、思考を手放す方法や感謝の念を向ける方法など様々あります。
個人的に重要だと思うことは、どのような方法をやるにしろ「続ける」ことです。
一回やるだけだと大した効果もないような気がするマインドフルネスですが、続けることで少しずつ自身の心の在り方を俯瞰して捉えられるようになってくると思います。たぶん。笑
続けるために、習慣に取り入れるために僕が使ったのはアプリです。

【おすすめマインドフルネスアプリ】
・Netflix ヘッドスペースの瞑想ガイド
分かりやすく様々な瞑想についてガイドをつけて説明&実践させてくれる。Netflixに加入していれば、課金する必要がないのもよい。
https://www.netflix.com/jp/title/81280926?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81399321

・Relook
瞑想をたすけてくれるアプリ。シーンやそのときの気分に合わせた瞑想が選べるのがよい。鳥の囀りや雨音など環境音も充実しているので、ぼーっとしたいときにもおすすめ。
https://www.relook.jp

②ヨガ/ピラティス

これは説明不要かもですね。ただ、ヨガにもホットヨガや動きのあるヨガなどさまざまな種類があるので、ご自分に合うものを探してみると良いとも思います。
教室に行くのも手ですし、手軽に試したいならYouTubeから始めてみると感覚が掴めると思います。
また、ピラティスは呼吸に着目したエクササイズなのでインナーマッスルを鍛えたい方などに向いています。
僕は一時期、「zen place」というヨガ・ピラティススクールにお世話になっていました。

【zen place】
https://www.zenplace.co.jp/


ジャーナリング

ジャーナリング、すなわち書いて記録すること。記録というより書くことそのものに意義があります。紙やアプリに書き出すことで、自分のあたまをとにかくスッキリさせることができます。ポイントは考えて書くのではなく、書きながら考えること。とにかく誰に見せるわけでもないので、頭に浮かぶことを全て書いてみる。
僕はまとまった時間があるときは紙に書き、移動先などではアプリに書いてます。基本は紙が好きですが、アプリはそのデータを移動距離や天気などと紐付けて分析してくれるところが素晴らしいです。

【おすすめのジャーナリングアプリ】
・muute

UI/UXに優しさが溢れています。使っててあたたかな気持ちになれるので、「書き留めよう」という気になれるところがお気に入りです。
https://muute.jp/

・emol
AIとのチャットボットでそのときの感情や出来事を記せます。ふと疲れたときや怒りが生まれたときに「誰でもないだれかに聞いてもらえる」という感覚になれるのがスゴイ。
https://emol.jp/app/

・Awarefy
多機能のジャーナリングアプリです。お気に入りの機能はチェックイン、チェックアウトです。朝と寝る前にそのときの気分をパッとメモすることができるのが好きです。
https://www.awarefy.app/

④腸活

最近ブームらしい腸活。僕が腸を大事にしようと思ったきっかけは接骨院の先生に言われたひとこと。「宮川くん、猫背だよね。姿勢が悪いと腸にも負担かかるから動き良くなくなって、脳の働きにも影響するんだよ。」というもの。
まさに心と身体は一心同体ですね。
そこから、姿勢自体の改善と腸の働きの向上を目指しました。姿勢の改善は接骨院のところで書きますね。
腸について知るときにはこの書籍で勉強をしました。

腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境 (光文社新書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4334045561/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_9NJTNCZVTR3F6ABPCTT8

基本戦略は、①自分の腸内細菌に合う食べ物を探すこと、②自分の腸内細菌の多様性を増やすことです。
①については、本来であれば腸内細菌検査が受けられると現状把握が完璧にできます。しかしながら結構値段が高いので、僕は自分の感覚をもう一度整理することにしました。例えば、牛乳は大好きなのですが、お腹の調子が良くなくなることが多かったように思います。そこで、牛乳を数日間飲むのを辞めてみて、自分の様子を観察します。その結果、やはり仮説は合っており牛乳を飲まないとお腹の調子がよかったのです。恐らく乳糖が合わない体質なのでしょう。乳製品はチーズやヨーグルトから取り入れ、牛乳の代わりに豆乳を飲むようにしました。このように自分に合う食べ物を選ぶことで自分の腸内環境を整えていきます。

②については、発酵食品を色々試してみること、必要があれば整腸剤を飲むことを試しています。
発酵食品も奥が深い世界で、日本はまさに発酵のパラダイスです。味噌、醤油、みりん、酢、納豆、日本酒、、、。キムチやぬか漬けなんかもそうですね。ぜひ様々な発酵食品を食べることで腸内の細菌にダイバシティーをもたらしてあげてください。
それが難しいときは、整腸剤の出番です。一番有名なのは、新ビオフェルミンSですね。他にも酪酸が入っているビオスリーなど様々なものがあります。用法容量を守って賢く使えば僕らを助けてくれます。

【おすすめ整腸剤剤など】
・AuB
https://aubstore.com/
・新ビオフェルミンS
https://www.biofermin.co.jp/products/biofermin_s/
・ビオスリー
https://bio-three.jp/

⑤整体/接骨院

まず、基本情報のおさらいから。整体と接骨院の違いはなんでしょう?
接骨院は、痛みをとることを目的に柔道整復師という資格を持った施術師が診療にあたります。保険や労災も適用されます。一方で、整体は癒しを目的とした民間サービスですので、保険は適用できません。
このような違いを理解すると自分が必要な方法を選ぶことができると思います。
僕は姿勢改善と、肩から首にかけてのハリの解消を目的に接骨院に行っています。
接骨院では、身体全体と対峙するために全体的な改善の戦略を一緒に立ててもらいました。
僕の改善フローは下記の通りです。

【接骨院の先生による色々改善フロー】
①体組成値の計測
→インナーの筋肉量や水分量などを知る
②その結果、水分量とインナーの筋肉量が不足していることがわかる
③まずはストレッチと筋膜リリース
→カラダがカチカチということなので、無理に筋トレして筋肉を増やすと怪我に繋がる。そこでまずはストレッチとフォームローラーによる筋膜リリースを行う。また水分量を確保するために水分補給を欠かさない。
④ある程度ほぐれてきたら少しずつ筋トレをしてインナーマッスルを増やす
→まだここまで至ってません涙

このようにロジカルに自分の身体を全体的に見渡せるきっかけになったので、本当に通ってよかったなと思います。

【おすすめストレッチYouTube・ストレッチ器具】
・どんなに身体が硬くても大丈夫!全身をすっきりさせるためのストレッチ https://youtu.be/445kNmOrM3M
・グリッド フォーム ローラー 
https://www.amazon.co.jp/dp/B0866FZ2JS/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_F7BMQN6H6JVHGQ67PQHN
【筋膜リリースとは】
筋膜リリースは、筋膜の癒着をほぐすストレッチのことです。主に器具を用いて行います。
筋膜とは筋肉を包む膜のことで、ウェットスーツのように体全体に張り巡らされ、表層から深層まで立体的に包み込むため、組織を支える第二の骨格であるといわれています。
この筋膜は柔らかい組織なので、委縮・癒着しやすい特徴があります。この筋膜の委縮や癒着が時にコリや痛みを招き、筋肉の柔軟性を損なう原因になります。
https://muellerjapan.com/triggerpoint/about/index2.php

⑥CBD

CBDとは、大麻に含まれる合法成分です。笑
大丈夫、怪しくないですよ!
麻には、ハイになり違法性のあるTHC成分、そして自律神経を整える合法性のCBDがあります。
様々な使い方ができますが、僕はのんびーりしたいときや落ち着きたいときに使っています。
CBDについては、こちらの記事が分かりやすいです。

CBDって何? 成分や法律の基礎知識と日本市場のいま
https://www.google.co.jp/amp/s/forbesjapan.com/amp/44153

一応、国内で売られているものは全てTHCが除去されたものなはずですが、ごく稀に違法性のある輸入品があるようですので、信用できる業者やメーカーから購入してください。
ちなみにオイルタイプは舌下に落として使うと効果が高まります。他にはカプセルや吸引、クリームタイプが一般的です!

僕はこちらのデンマークのオーガニックCBD「ENDOCA」を愛用してます。

【ENDOCA】
https://endoca.co.jp/

⑦散歩

散歩は最強のメンタル回復法です。マジです。
自律神経を整えるために重要な物資に「セロトニン」があります。
セロトニンは脳の中で合成・分泌される神経伝達物質で、大きく3つの働きがあります。1つ目は頭をスッキリさせる働き、2つ目は心を目覚めさせる働き、3つ目が自律神経を整える働きです。
そして、セロトニンは太陽光を浴びることで手軽に増やすことができます。目の網膜で光を感じることが重要です。
そして、さらには適度な運動をすることでリフレッシュにもなります。スマホを離れることも重要な要素です。
とはいえ、外に出るのも億劫になってしまうと思うので、おすすめは話したい友達と昼間に一緒に散歩することです。これまで夜に一緒に飲んでいた友達を昼間の散歩に誘うと意外と楽しいですよ笑


⑧ノンアルコール開拓

アルコールは精神疾患を患っているときはあまりおすすめできません。薬との飲み合わせの問題もありますが、多くの場合はアルコールの快楽に逃げてしまい依存症化してしまうからです。これは最も避けたいところです。
そこでおすすめなのは、アルコールを避けるというよりノンアルコールを開拓する楽しさを覚えることです。
お酒の世界がディープなように、同じく「茶」「紅茶」「コーヒー」「モクテル」といったノンアルコールの世界もディープなのです。(カフェインの取り過ぎには注意!
さらにノンアルコールを上手に取り入れることで睡眠の質を上げることもできます。例えばハーブティーやルイボスティーは心をリラックスさせる香りが多く、ノンカフェインなので寝る前にピッタリです。
ぜひこれを機にコーヒーや茶といった世界に浸ってみてください。

【おすすめのお茶セット】
このnoteを参考にしてください。
https://note.com/mken/n/neef1c21ccff3


⑨理論や哲学の勉強

心理療法について書いたときにも述べたように、僕らの考え方は知らず知らずのうちに固定化されてしまっています。だからこそ、先人たちの知恵を拝借して、より幸せに生きようとする試みは大切です。僕は特に哲学、仏教の思想や認知行動療法、インテグラル理論といったことに関心をもったため少しずつですが勉強をしています。それと同時に脳がどうなっているのか、脳科学にも興味を持っていま入門書を読んでいるところです。
理論と実践の両立が上手く回ったときに人は変わるきっかけが掴めるのかななんて考えてます。

【おすすめの書籍たち】
・単純な脳、複雑な「私」 
https://www.amazon.co.jp/dp/4062578301/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_E8ZG5RYSKSK525RPAQ0X
・INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル
https://www.amazon.co.jp/dp/4820728199/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_TAB2NN5PRQA40J0ZBKYP

⑩お風呂&寝具&ベットスペースに課金する

これめっちゃ費用対効果高いと思います。人生の1/3は寝てるなんていいますしね。
睡眠の質を上げるための投資は、余裕があるならやっておくとメンタルの回復と安定につながります。不眠でも過眠でも寝床の質が高くて、お風呂orシャワーでリラックスできるなら少しでも不安が和らぎます。
お風呂やベットスペースには、好きな香りを使うことが重要です。僕はアロマやお香、バスボムなどを利用しました。香りがあるのが嫌な方は、柔軟剤など工夫してなるべく無臭になるようにしましょう。
寝具としては、マットレス、枕、パジャマを変えてみましょう。そして睡眠の質が悪い方はぜひアイマスクやホットアイマスクを試してみてください。
枕元でスマホを触ることを強制的にアイマスクが遮断してくれます。

【おすすめアイマスク】
・BAKUNE EYE-MASK
https://tential.jp/products/bakune-eye-mask
・あずきのチカラ 目もと用

https://www.amazon.co.jp/dp/B01MYLZO9Z/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_8ASM2NYP019K4KYZ0Q74

⑪好きなものにハマる

これは精神衛生上とっても大事です。恐らく、あなたは頑張り過ぎてるんです。少しくらい自分が好きなことしませんか?
僕は休職したてのときは、自分の好きなことがなにか分からなくなっていました。
そこから少しずつ自分がいいなと思うもの、心動くものを見つけていくようにしました。
特に僕がハマったのはアニメ『エヴァンゲリオン』です。あとはアーティスト『藤井風』にもハマりました。なんでもいいんです。とにかく自分が好きだと思うことをやったり、好きだと思うモノに囲まれたりしましょう。

【藤井風のおすすめ曲】
帰ろう、優しさ、風よ、特にない、旅路、きらり

⑫今後試したいこと

鍼、灸、カイロプラクティック、アーユルヴェーダ、太極拳、脳科学の勉強、釣り、魚捌き、ダンス、登山、ダイビング、ちびっ子と戯れる、、、などなど多数。一緒にやってくれる人、探求したいひと募集してます。

ちなみに、僕の探求を進めてくれる場&コミュニティとして鎌倉にあるウェルネス領域のスタートアップ「Human Potential Lab」があります。興味のある方はご連絡くださいませ。

【Human Potential Lab】
https://h-potential.org/

ここからは、僕のパニック障害と鬱病の発症とその経過を(文体も変えて)記します。

2. パニック障害を発症

2019年6月某日、早朝。社会人1年目の僕は最寄り駅のプラットフォームで立ち尽くしていた。動けないのだ。金縛りにあったかのように。
なぜか?わからない。とにかく物理的に目の前に到着している電車への一歩が踏み出せないのだ。動悸がバクバクと早くなり、呼吸が荒くなる。
そこからの記憶は正直あまりないのだが、時計から換算すると特急電車を3本見送っていたはずだ。そして、ハッと気がついた瞬間、訳もわからず泣いていた。側から見たらただのヤバい若者だったと思う。でも限界だった。堰を切ったようにプラットフォームで号泣したのち、こう思ったことを覚えている。「あ、これはもう心の中の何かが切れた。今日は会社に行けない。無理だ。」「何が起こっているのか怖いし不安だ。誰か助けてくれ。」
そして、なんとかかんとかスマホで近くのメンタルクリニックを検索した。最初に出てきたところに電話をすると(もう縋る思いで電話をしたがウェブから予約できるのならそうしたかった)運よくその日の初診が空いていた(メンタルクリニックや精神科、心療内科に行ったことある方ならこれがどれだけラッキーかわかると思う)。そのクリニックに受診をするとそこで「パニック障害」の診断名が僕に付けられた。人生初の精神疾患である。

3. なかなか治らず鬱病を併発

パニック障害を患ったことで、仕事どころではなくなった。せっかく就活を頑張って第一志望の会社に入れたのにこのザマである。周りの同期は新卒研修や配属先で活躍している。僕は会社に行くことすらできない。なんなんだ。上司、人事、産業医との面談を経て3ヶ月間の休職が決まった。
会社の先輩、同期はたくさん心配してくれてそれがとてもありがたく、嬉しくもあり、その期待に応えられない罪悪感も残った。
休職期間中は体調に波があった。元気な時は気分転換に旅行にも行けた。金沢にいる恩師を尋ねたり、新たな趣味であるお茶を始めることもできた。しかしそれは表面的なものに過ぎず、ほとんどの日は家で動けず一日中寝ていた。寝ても寝ても寝ても眠たいのである。一生寝られるのではないかとすら思った。所謂「過睡眠」である。僕は鬱病も併発をしていた。この時期、医者には1週間に1回行っていた。しかし最初に受診した医院はどうしても先生を信頼できず、それから3回ほど病院を転々としてて今の医院に落ち着いた。後ほど述べるがメンタルヘルスの治療には医者との相性はとても大事なのではないかと思う。
残念ながら、僕のパニック障害と鬱病は3ヶ月の休職期間では良くなり切らなかった。こればかりは仕方がない。断腸の想いであったが、上司と相談の上、退職届を提出した。あの日は一生忘れないだろう。あんなに悔しかった日はない。オフィスビルの屋上で泣き腫らした。

4. チャレンジ&挫折

発症してから半年ほどで症状もだいぶ落ち着いたと自分では思っていた。僕は元来、様々なことに挑戦していたい活発な人間なので、早く自分のやりたいことを仕事にしたかった。その時、自分の専門分野のスタートアップに関わらせていただける機会を得た。嬉しくて僕は全力で頑張った。そう、頑張ってしまったのである。その企業の代表の方は僕の状況を理解してくれていたのだが、なんせ僕の身体と心が全くそのスピード感に追いつかなかった。とにかく頭が回転しないのである。僕は計算は苦手だが頭の回転は遅くはなかった。しかし、うつ病を発症してからとにかく「考える」「数字を扱う」「英語を話す」ことがしにくくなるのである。まるで頭の中に濃いもやがかかったような感じである。これは相当堪えたしショックだった。その月の家計簿をつけようにも数字をどう計算していいのか分からない。あるプロジェクトの選考で英語を話そうと思ったら口から単語が出てこない。つら過ぎた。。。案の定、そのスタートアップでの仕事は続かなかった。
2021年に入り、別の会社から3ヶ月の業務委託の仕事をいただいた。感謝をしながらそこに打ち込んだ。しかし、2ヶ月を過ぎた時にまた揺り戻しがきてしまった。また布団から動けなくなってしまった。悲しかったし、申し訳なく不甲斐なさでいっぱいだった。「頑張ります!」と啖呵を切ったのに、チャンスをくれた先輩に恩返ししたいのに動けない。
この2社での経験は、間違いなく僕の短い人生でもTOP3に入る挫折である。


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最後になりますが、ここに記したことは今のところまでの僕の症状の経過と試したことに過ぎません。あとは医師と相談しながらご自身の心地よい回復方法を探ってみてください!

皆さまの幸せと回復を心よりお祈りしております。ともに歩みましょう。