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「感じるままに生きなさい」山伏の星野さんからの学び

妹夫婦が、東北の旅に行ってきた。
すごかった、と興奮冷めやらぬ2人。

わたしが、最近読んでる「ずっとやりたかったことを、やりなさい」という本を紹介すると、この本をぜひ読んで!と渡してくれたのが、こちら。

「感じるままに生きなさい 山伏の流儀」
著者は、「羽黒山伏 星野文鉱」さん。

「やりなさい!」と「生きなさい!」
シンクロしてるし。

山伏?って、まだいるの?!
なんて、無知かつ失礼な発想しか出てこないわたし。

さて、出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)の羽黒山伏は、昔から、修行をしながら宿坊をやっている。江戸時代の最盛期には、山伏の家が340軒もあったそうだが、今は30軒。

星野さんは、もともとは役所で働いていて、定年後に宿坊を専業とし、山伏は世襲で13代目。

昔の人は魂が強いと思う。
いまの人たちと話してると、「魂って何ですか?」「どこにあるんですか?」って。
そういう時代になっちゃってるんだね。
見えないものを科学的に話そうと、頭で考えたって、見えてこない
見えないものを見るには魂を強くしないと。

感じるままに生きなさい

魂。なるほど!
って、魂って、何ですか?

命をつないでいるものはなにか?
食べものだ。
ところが、「命のもと」の食べものは、いま、「健康のもと」と置き換えられている。
食べものは命のもと。健康のために食べるんじゃない
食べられなくなったら、死ぬんです。
これは当たり前のことなんだ。

感じるままに生きなさい

そっか、そうですね。食べものは、命のもと、なのか。

膵臓癌で亡くなった父が、ぐんぐん弱っていったのは、食べられなくなった時からだった。
山伏の星野さんにとっての当たり前、わたしにとっては全然当たり前じゃあなかった。

羽黒修験でよそにないのは、これ。
「うけたもう」
羽黒修験だけにある言葉だ。
すべてを受け入れる
そこには信頼ということがあるんだろう。
われわれは何をいわれても、まずは「うけたもう」なんだよ。
修験道の象徴的な言葉なんだ。

感じるままに生きなさい

「すべてを受け入れる」という発想は、難しい。

なんでも鵜呑みにせずに疑問を持ってみよう、とか、批判的な視点は大事、ということを叩き込まれて生きてきたし。

いじめとか虐待とか、受け入れちゃいけない、と思うこともあり。

あ、でも、「信頼」できるものや状態であれば、すべてを受け入れる、ということなのかしらん。

この前提はしっかり強調したいところ。ぶつぶつ。

俺は、昔の山伏の発想じゃなくて、もっとゆるやかなつながり方をつくろうとしている。
神や仏と人をつなぐ。
自然と人をつなぐ。
食と人をつなぐ。
人と人をつなぐ。
地域と人をつなぐ。
そういうつなぎ役が山伏なんじゃないかと。
そういうゆるやかなつながりを全国に広めようとしているんだ。

感じるままに生きなさい

新しい山伏、なのか、星野さん独自の生き方なのですかね。
素晴らしいですね。

なぜ修行をするのか?
昔の人のような魂にするためだ。
魂を強くして、その感じたことが答えだからだ。
人は、自分が感じたことをとやかくいわれる筋合いはないからね。
いまは「考える」だからいわれちゃうわけだ、「そんな考えはおかしい」と。
でも「感じる」ことに対しては、「俺が感じたんだからよけいなお世話だよ」となる。

魂を強くすれば、現代人でも感じる力が強くなるものだ。

感じるままに生きなさい

魂を強くしたい!!

気になるって、頭がさせるわけじゃない。
気になるのは、魂がさせるわけだから。
だから、気になることをどんどんやれば、魂を鍛えることになる。

ところが気になることがあっても、それを止めるのは頭。
何やかやとやらない、やれない理由が出てくるんだ。
それは頭がそうさせているんだ、
そこでやめずに、気になることをどんどんやるんだよ。

感じるままに生きなさい

魂を鍛えたい!
気になることをどんどんやる!
太鼓、やってますよー。
先週、日本帰国した翌日、東京でジャンベのワークショップに参加して、すごい楽しい時間を過ごしてきました。

魂のまんま、気になること。
それをやると魂が強くなる。
頭で止めないこと。
昔の人は魂のまにまに、感じたことをやったんだ。
感じたことをやりなさい。
感じたことをどうしてやるかは、考えてやりなさい

魂のまにまにを大事にして。
そうするとうまくいく。

感じるままに生きなさい

きゃー。
感じたことをどうしてやるか、は頭を使って考えなくてはいけないのか。
気になることをそのままただやるのではないのかー。とほほ。

昔は都会暮らしが好きだったけど、アメリカ引越してから、自然の中で生活がしたい、と強く感じる今日このごろ。

死も自然。


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