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宇佐見りん かか(河出文庫)を読んで

おはようございます!
今回は宇佐見さんのデビュー作で三島賞受賞作の「かか」について、抽象的感覚派読書感想文を書いていきます。

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地の文が全てこの小説特有の「かか弁」という方言のような言葉が使われており、不思議な雰囲気を文体からも表現している作品になります。

内容としては、主人公のうーちゃんと、かか(彼女の母親)との愛憎乱れた複雑な感情を持ちながら、女性として生まれた自分自身について内省が主となっております。
ただ、その内容がうーちゃんの独特な感性から普遍的な母子ものなどと差別化をしております。(このあたりはぜひ読んでみてください!)

この作品は特別な装飾のないが、味が濃厚やチョコケーキ、1ピースのような小説だと感じました。物語の筋に特別凝ったことはせずに、チョコの素材にこだわったような文体や、一人の主人公の思考や愛憎の濃厚さを堪能できるのです。食べ進めていると、不意に何かベリー系のような酸味が口の中に広がる瞬間もあるのです。

以上で今回の読書感想文を終えます!今年の文藝賞に出すようの作品を書いているので文藝賞受賞作について続きます。
本当に10代でデビューできるだなんてずるすぎると思い、この作品は下唇を噛みながら読んでました。

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自作についても載せておきます!よろしければご一読よろしくお願いいたします!

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