岩井志麻子 ぼっけえ、きょうてえ(角川ホラー文庫)を読んで
1週間ぶりの投稿になります。仕事したり小説を書いていたりすると、読書する時間が少なくなって、自然と投稿数が減ってしまいますね。どうか、こんなんでも見てくれると嬉しいです。
早速、今回もネタバレ回避の感覚的読書感想文、推薦文を書いていきます。今回は岩井志麻子さんのぼっけえ、きょうてえについて書いていきます。
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ちなみに、「ぼっけえ、きょうてえ」とは「とても、怖い」という意味の岡山弁らしいです。
正直、僕はあまりホラー小説を読んで来た方ではないため、自信を持って言える訳ではないですが、この作品は怖さを味わえるよりも、美しさを味わうものだと思いました。
表題作は岡山の遊郭にて暮らす醜い女の身の上話を聞くという内容。
短編小説が4つ収録されているのですが、どれも岡山県の田舎の方を舞台にしており、山奥に潜む魔を眼前にしたような感覚になります。
超自然的なものがまとう、神秘的で柔らかなオーラを4つの作品全てが発しているのです。
だが、物語の内容や筋はどれも被っていないため、どれも新鮮な気持ちで読むことができます。ある話では、岡山のこじんまりした遊郭へ。ある話では、岡山市から遠く離れた小さな島へ。
柔らかな雰囲気に満たされながら、様々な場所へ連れて行ってくれる作品群です。
作品全体の感じとしては、山に棲む妖怪が各々で、出し物を演じてくれているような。木ノ子が踊ってくれたり、山天狗が手品を見せてくれたりするような、不思議かつ神々しい光景を見るような感じを覚えました。
以上で、今回の読書感想文、推薦文を終えます。是非読んでみて下さい!僕の拙作についても毎度のように下にリンクを貼ります。純文学を書いています。是非読んでみて下さい!
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