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遠野遥 改良(河出文庫)を読んで

本日もネタバレなしの抽象的感覚派読書感想文を書いていきます!
今回の作品は遠野遥さんのデビュー作、「改良」です。

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この作品は、ただ美しくなりたいという男性の日常と思考を淡々と描いた作品です。
とりわけ同性愛者ではないが、女性の格好をして、美しい自分が世に受け入れられたい願望を持つ感覚がとても共感できます。
たしか、タイトルは忘れましたが、谷崎潤一郎の短編にもそんな作品があったような。

最後は読んでいるだけで痛くて、共感できる故に精神的に辛い描写が続き、つい本を閉じてしまうほど、文章が上手いです。

この作品は短いけど密度があり、痛み辛みの強刺激故に、ピリ辛に炒めた牛ひき肉とトマト、レタスをパリッとしたトルティーヤで挟んだタコスと、最後にテキーラを一杯飲んだような作品だと思いました。
タコスの舌に絡むようや癖になる辛味を、強刺激なテキーラのショットで最後に全て流し込み、うわっとなる感覚を抱きます。

今回の読書感想文は以上になります!
過去記事に多くの作品について書いてますので、そちらもよろしくお願いいたします。

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私の作品も以下にて発表しておりますので、ぜひご一読ください!

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