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中澤日菜子 お父さんと伊藤さん(講談社文庫)を読んで

今回の作品は中澤日菜子さんのデビュー作のお父さんと伊藤さんという作品です。ネタバレ回避の抽象的感覚派読書感想文を書いていきます。

お父さんと伊藤さんの購入は↓↓

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大まかな内容は主人公の私は伊藤さんという20歳も年上の男性と二人で過ごしており、そこにある事情から堅物なお父さんも一緒に過ごすことになるという話です。三人の生活の中に様々な想いが湧き、多くの出来事が発生します。

この作品の伊藤さんという謎に包まれた男性がとても魅力的に描かれています。都会の喧騒の中にある貴重な緑地のような静けさと力強さを持った人物だと思いました。私がお父さんのことで思い悩むと、伊藤さんが必ず意表を突く形で、さり気なく手を差し伸べてくれるのです。

どこか人間関係の毒を含みながらも、穏やかな気持ちで読める作品です。家族団欒で一つの鍋を皆で食べるような気持ちになりました。鍋の中には肉や野菜がバランス良く入っているように、この作品は日常の中の様々な場面を切り取ってエンタメとして飽くことなく読み終えることができました。

日々の生活に疲れた人や最近寂しい思いをしている人にオススメできる作品でした。

以上で、今回の感想文を終えます。

いつもの通り拙作のリンクを↓↓

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