リーマンショックってなんだったっけ?-犬でも分かるまとめ-(後記)
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2008年当時、ちょうどリーマンショックが起こったその年に就職し、社会人1年目でアメリカで働いていました。
毎日会社に行くたびに人が減っている、昨日いた人が今日クビになっている、街に溢れる悲壮感、はまだ肌感覚として残っています。
当時自動車業界におり、リーマン破綻のあと米自動車大手のGMとChryslerも破綻するという連鎖によってアメリカ国内は本当にどんよりしていました。
工場で働いていたローズという黒人の陽気なおばさんがいて、日本人且つ新卒で何も分からない私にも優しくしてくれて(偶然誕生日が同じだった)
ある朝会社に来るとローズがレイオフされた、と言って工場から出ていくところに出くわしました。
そのあとローズが会社に戻ってくることはありませんでした。彼女一人なんとかしてあげることもできなくてすごく悲しかった。
◇◇◇
今回のコロナは実体経済への直接のインパクトということと、全世界同時に発生していることを考えると、リーマン以上という方の意見も頷けます。
このまま経済は一度低迷するでしょうから、その時にあの手この手で搾取する流れが起きてもおかしくはありません。
そのためにもちゃんと過去から学び、ちゃんと見極められる目が必要、と思ってこの記事を書いてみました。
解釈が間違っているところ、細かな見落としなどあるかもしれませんが、その時はご容赦、ご指摘ください。
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リーマンのことを調べていて思ったのは、悪意を持った人は確かにいたはず、
だけど、多くの人は自分の行動の先に起こりうる影響に無自覚だったんじゃないかとも同時に思います。
銀行マンだって、ノルマの達成のために出世するために、ライバルに負けないために必死だったかもしれない。物価の高い都市で家族を養うためだったかもしれない。家では家庭的な優しいパパかもしれない。
サブプライムローンで破綻してしまった人は、いつか広い家でゆったり暮らしたいと夢見てただけかもしれない。大きな家で子供がはしゃいだりしたかもしれない。
CDSを提案した人も、金融のセオリー通りに動いただけだが結果として経済危機に一部加担したのかもしれない。
どれも1人の人として想像すると、気持ちわかるよ、と言いたくなる。
だけど自分の行動の先をちょっと想像するだけで自分の前に通ってきただろう道をちょっと想像するだけで、世の中は変わるんじゃないか、
逆に一人一人が自分事として考えずにそれを怠ると、巡り巡ってツケを払うことになるかもしれない、とも思います。
◇◇◇
ここまでお読みいただいた方、ありがとうございました。
このような時ですが、1日も早くコロナが収束するよう、
罹患した方が回復しますよう、
事業等で大変な思いをしている方が突破口を見いだせるよう、
皆が平和に安心して暮らせるよう、
ピンチをチャンスに変えられるように、
切に祈っております。
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