■研修講師が担うべき責任

とても興味深いツイートがありました。
メンタルヘルス研修での講師の一言が納得いかず、研修を離脱した、というもの。
注目すべきなのは、このツイートに10万を超える「いいね!」が付き、コメントにも共感する声があふれかえっている、ということ。

多くの方が、過去に研修やセミナーでイヤな思いをした経験がある、ということなのだと思います。
私自身、銀行時代、そういう思いを何度も経験してきました。


ビジネス心理コンサルティングでは、研修・講演について、特に新しいプログラムは30回以上「練習」をします。
ビデオで撮って振り返り、流れ、言葉づかい、声のトーン、その他諸々チェックをし、修正していきます。
「この表現は誤解を招かないか」
「この伝え方で理解しやすいか」
「この言葉、トーンで想いは伝わっているか」
「これで心を動かすことはできるのか」
試行錯誤しながら主催者様の状況、ニーズにあうようにカスタマイズしながら、オリジナルのものを創りあげていきます。

そこまでやるのはなぜか。

それは、研修、講演を企画することの大変さを知っているからです。
忙しい中、研修、講演に参加することの大変さを知っているからです。

中執会議で講演企画を通すことがどれだけ大変か。
全国から組合員を集める交通宿泊費がどれだけかかるのか。
土曜日に集められる組合員がどんな思いを抱いているか。
それでもし「こんな講演、来る価値なかった」等のアンケートがいっぱいだったらどうなってしまうのか。

そんな思いを身に染みてわかってるからこそ、一期一会、完璧は無理でも、自分にできる最善の準備は尽くして臨もうと思うのです。

言葉ひとつひとつに思いを込めて、参加してくださった方々の心に寄り添って、講演終了後には精根尽きてぶっ倒れるくらいに全力で臨む。
そこまではまだまだ到達できてませんが、それが私の理想です。

研修やセミナー、講演で
「人生が変わるきっかけになった!」
という方もいれば、
「研修等が大嫌い」
になってしまう方もいます。
それだけ講師の責任は重いのだと思うのです。

講師という仕事に、夢と誇りと責任をもって、これからも歩んでいきたい。

このTwitterを見てあらためて、そう感じました。

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