■ハラスメントを受けやすい人

世の中には「パワハラを受けやすい≒いじめられやすい」という方が存在します。自己肯定感が低く自尊感情が持てない人にその傾向が強いようです。
もちろん「パワハラをする側」が悪いことには変わりはないのですが、上司からすると「善かれ」と思い指導育成の一環としてやっていることが少なくありません。
正義のつもりの上司を変えることは難しい。ですので「パワハラを回避する能力」という防衛手段を講じておく必要もあるのです。

ではどうすればパワハラを回避できるのか。これは非常にシンプルなことなのですが
「上司から敵だと認識されないこと」
これに尽きると思います。

人間は
・自分のことを受け入れてくれない、避けている、嫌っている
・自分のことをわかってくれない、理解しようとしてくれない
・自分のことを必要としてくれない、頼ろうとしてくれない
・自分のことを否定する、変えようとする
こういう人のことを「敵」だと認識しやすくなるという傾向があります。
パワハラを回避するためにはこの逆の行動をとる必要があるのです。

どうしても上司から怒られると「避けたく」なりますよね?
上司から理解されることを求める人は大勢いても、上司の立場や苦しみを「理解しよう」と考える人は少ないですよね?
怖い上司だとどうしても「頼る」ことをためらってしまいますよね?
理想の完璧な上司像に囚われると「この上司はダメだ」と心の中で思ってしまいがちになりますよね?

「管理職」という立場はとても孤独です。
多くの責任を背負い、グループの目標達成だけではなく、プレイングマネージャーとして個人の成績も背負い。上司と部下の間に挟まれて。
そんなときに「自分のことをわかってくれる部下」があらわれたらそれは「味方」どころか救世主になります。

例えば上司から厳しく叱責されたとします。
頭にくるし、避けたくなるし、否定したくなるでしょう。
でも、孤独な上司も心の中で「ちょっと言い過ぎたかな」と思っているはずなんです。
ただその後、部下が「自分のことを避けているような気がする」「批判的に自分を見ているような気がする」となってしまうと一気に「敵認定」して攻撃モードに入ってしまいます。
上司が孤独な状況にあるからなおさらです。

そんなときに翌朝、部下のほうから
「昨日はアドバイスいただきありがとうございました!」
「厳しいお言葉でしたが、一生懸命努力して改善していきたいと思います」
「勉強になります!」
こういうアプローチができたとしたら。
上司は「怒りすぎた」という気持ちから救われるし、無意識に「この部下は自分のことをわかってくれるんだ、味方なんだ」という思考ができてくるのです。

これは「上司に媚びる」などということではまったくありません。
自分自身が職場の中で気持ちよく働くために。そして将来の夢や目標を勝ち取るために必要不可欠な「部下力」なのです。

ただし!
このアプローチには重大な問題があります。
上司部下が異性の場合。
自分を孤独から救ってくれる異性というのは、恋愛の対象になりやすいのです。
パワハラ回避策が、セクハラを招く恐れがあるのです。
この対策についてはまた後日。。。


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