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Herb vol.2|Rose Hip

【Rose Hip ローズヒップ】
学名:Rosa canina(ロサ カニナ)
分類:バラ科 バラ属
主要成分:ビタミンC、ペクチン、植物酸、カロテノイド(リコペン、β-カロテン)、フラボノイド
効能:ビタミンC補給、緩下
適応:ビタミンC消耗時の補給、インフルエンザなどの予防、便秘
使い方:ハーブティ、ジャム、化粧水、浸出油、など
花言葉:「無意識の美」「正義感」「誠実」

一部参考:メディカルハーブ検定テキスト

「バラの実」を意味するローズヒップ。バラには多くの種類がありますが、食用に利用されるのは主に、ワイルドローズの一種であるRosa canina(ロサ カニナ)。紀元前ローマ時代に狂犬病に良いとされていたことなどの説からドッグローズとも呼ばれています。日本では海辺に咲く、ハマナス(浜茄子)/ ハマナシ(浜梨)も仲間です。

南米やヨーロッパなど、温帯から冷帯まで広く分布しており、原産地はヨーロッパと言われていますが、現在は流通する半分以上がチリ産のようです。日本では、5〜6月頃に白や淡いピンク色の花を咲かせた後、卵形の果実をつけ、緑色の果実が熟し赤色に変化した、10〜11月頃に収穫期を迎えます。 

収穫した実は、ジャムにしたり、乾燥させた果皮を使ってハーブティーにして楽しむことができます。爽やかな甘酸っぱい味が魅力のローズヒップ。似た特徴を持つハイビスカスとの相性がよく、ブレンドしたハーブティもよく見かけます。

「ビタミンCの爆弾」と言われるほど、ローズヒップにはビタミンCが豊富に含まれていて、含有量はレモンの20倍以上。基本的に熱に弱いビタミンCですが、ローズヒップにはビタミンCを壊れにくくするバイオフラボノイドを含んでいるので、酸化しずらく、体内に吸収されやすい状態を保ちます。

抗ウィルス効果、美肌効果を持つビタミンCの他、活性酵素の発生を抑え、排出する効果のあるリコピンや、ビタミンA、E、B群、鉄分、カルシウムなどの栄養素もバランスよく含まれ、心身ともに優れた効果をもたらしてくれるハーブです。また、ローズヒップオイルには保湿効果が期待でき、スキンケアにもよく使われています。

耐寒性があり、観賞用のバラよりも丈夫で育てやすいと言われるワイルドローズ。日本の気候にも適しているので、日当たりと水はけの良い場所であれば、細かなお手入れをしなくてもすくすくと育ってくれますよ。ある程度大きくなったら、挿し木で増やすこともできます。バラ特有の華麗さがあり、目にも美しいワイルドローズ、ご自宅の庭などで栽培してみるのはいかがでしょうか。

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