Herb vol.1|German Camomile
ヨーロッパやアジアに育つ、ジャーマンカモミール。和名はカミツレ(加密列)。春や秋に種を撒くと、3〜6月頃に可憐な白い花を咲かせる一年草です。乾燥をあまり好まないので、水捌けの良い鉢で土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげることが元気に育つポイントのひとつ。暑さに弱く、夏には寿命を迎えますが、耐寒性があり比較的丈夫なハーブのため、環境に合っていれば、こぼれ種で次の春には再び芽を出してくれます。
ジャーマンカモミールの魅力は、なんと言ってもりんごのような甘い香り。乾燥させた花から抽出した青色の精油を使って、香水やアロマテラピー、食品などに利用されることもありますが、抽出できる量がわずかなので、少し高価。手軽に日常に取り入れるにはハーブティーがおすすめです。
摘み取った花をポットに入れてお湯を注ぐと、ほんのりとお湯が黄色味帯びてきて、爽やかな甘酸っぱい香りがふんわりと広がります。ジャーマンカモミールには高い鎮静効果があり、私たちの疲れや緊張を和らげてくれます。ミルクとの相性もよく、寝る前のリラックスタイムにミルクティーを作っていただくのも良いですね。ジャーマンカモミールは紀元前1500年以上も前から安眠薬として使われていたそうです。
その他、胃の調子を整えたり、冷え性や生理痛などにも効果を発揮。ひとつ、キク科植物にアレルギーがある方もいらっしゃいますので、栽培や利用には少し注意してくださいね。
素朴で可愛らしい見た目と甘い香りに、誰でもきっと優しい気持ちになってしまうことでしょう 。花束にしてちょっとしたプレゼントにするのも素敵です。
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