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島から出る頻度が減った話-short trip-

島暮らしも長くなってくると、まだ若いためか謎の危機感というか、街を見ておかなくちゃという気持ちも芽生えて、旅行などもなく2〜3ヶ月を島でしか過ごしていないと、1泊2日で街へ出かけに行く。

しかし、今回は新たな成長というか発見というか自分の中で変化があったので書き記します。



旅行でない限り、島から出る目的は
『食』・『癒し』・『買い物』
の3要素が起点となる。

『食』は、島では食べられないファストフードや中華料理や回転寿司が多く、『癒し』は温泉に行き、足ツボやアカスリもしてまったり過ごす。『買い物』は大型ショッピングモールまで出向き、必要な物を買ったり流行りを散策する。
それと、UFOキャッチャーが好きでよく遊ぶ。


ほとんど島から出ることが無くなった今(移住3年目にして、本土へ渡る頻度は3ヶ月に1度)、買い忘れたりやり残して後悔することがないように、数日前からリストを作ることにしている。

しかし、今回はこの買いたいものリストの2つ、帽子と無印の日記帳を購入しただけでお腹がいっぱいになってしまった。物欲が本当にない。

人並みにウインドーショッピングをしたり、目ぼしい物を手にも取るのだが、結局買わなくていいやとなる。
化粧水やiPhoneカバーもネットで調べて買ったほうがいいかと、買わないで帰宅した。


これは移住当初の私よりも顕著に現れた変化で、これなら半年に1度、1年に1度だっていいと思えてきた。
本当に必要なものって実は限られていて少ない。

むしろ、ショッピングモールよりも道の駅巡りをしたい境地なこの頃。


2人で海を見ながら電車に乗ることや、UFOキャッチャーでかわいい散財をすることや、まったり朝マックを食べることも、お腹がはち切れそうに外食することも時たまだと楽しい。 


けれど、今は島で静かに過ごしていることが心地いい。Amazonプライムを見て、好きな本を読んで、湯船に浸かるのが心地いい。


人生は人それぞれ自由なので、別に旅行に行っていないから不幸な訳でも、体験することが少ないからダメな訳でもない。
洋服も流行りの服を買い替え続ける必要も、全くもってない。

別にショッピングモールに行かなくたっていい。
同世代と同じである必要もない。


そんな日々。

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