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「お金がないからできない」はもうやめる

「お金がないからできない」という言葉を時々聞きます。

「お金がないからできない」っていうのは、単なる思い込みだろうなと思っています。「できない」ことの本当の理由は2つあって、本心ではそれを望んでいない。そして、決心をしていない。

行動するもしないも、その人それぞれの人生・体験であるからそれはそれでいい。だけど、「お金がないからできない」っていう考えは持たないほうがいいと思ってる。その考え方自体があやういっていうこと。

なぜかと言うと、「お金がないからできない」という観念を持っているうちは、自分のことを幸せにできない。インナーチャイルドは、「私の望みは叶えてもらえない」と諦めてしまうでしょ。自分の喜びや可能性を制限してしまう。潜在的には、自分の望みは叶える価値がない、私の願いは叶わない、という観念ができてしまう。いつまでも自分に自信を持てない。それは自分の思考でつくる不幸そのもの。

何か願いや欲求が浮かんだ時、「でも、お金がないからできない」と思ってしまったのなら、「”お金がないからできない” と私は考えてるんだな」と視点を上げたほうがいい。自動思考で浮かぶことは、真実ではないことがよくよくある。

・お金がないから旅行できない。
・お金がないから一人暮らしができない。
・お金がないから起業できない。

本当にそうかな。
今、通帳に5万円程度あるのなら、旅行はできる。一人暮らしなら、自治体の移住支援制度を使うと、引っ越し代や家賃が助成される場合もある。移住ではない引っ越しなら、親や誰かにお金を借りてもいい。起業なら、補助金制度がある。そもそもオンラインが主流の現代だから、お金をかけなくてもホームページをつくってサービスを提供することもできるし、SNSを広告代わりに使って自分の考えや世界観を発信していくこともできる。

「お金がないからできない」って言ってるうちは、そもそも自分のやりたいことにお金がいくら必要なのか調べてないということもよくある。

ということは、結局言い訳にしてるっていうこと。「今、潤沢にお金があったら実際に夢を実現できる?」と自分に聞いてみてもいい。お金以外の足りないものや抑えていた感情が出てくるかもしれない。

だから、「お金がないからできない」と考える前に、自分の願い・望みにもう一度ちゃんと目を向ける。

私の夢は、庭付きの一戸建てで暮らすこと。

畳の部屋で寝転がったら窓から青空が見えて、庭には果実の木やお花、ハーブが生えていて、緑がたっぷりで心地いい。そこに木製のテーブルセットを置いて、ビールを飲んだりサンドウィッチを食べたり、読書をしたり手紙を書いたりして過ごしたい。目を瞑って、風を感じたい。鳥の声を聴きたい。深呼吸したい。きっと、気持ちがいい。家にいながらピクニック。そんな暮らし。

私は今、自分の望みを叶えていない。

賃貸の戸建住宅に暮らしていて、部屋は広いしベランダもあるけど、きれいな景色はない。

でも、「お金がないからできない」とは思っていない。

今住んでいる町で庭がある家に住もうと思ったら、お金よりもタイミングや信頼関係が必要。お金よりも大切なものがある。

それに、そもそも私は今の町で引っ越しをしたくない。今の部屋を気に入ってるし、めんどうくさい。

いつかの将来、またどこか別の町で暮らすことを知っているので、その時に庭付きの一戸建てに住みたい。

だから、今現在の自分の願いにフォーカスすると、「庭付きの一戸建てに住みたい」よりも「今の家に住み続けたい」の方が強いわけですよね。そっちが本心。

そんなふうに自分の心(インナーチャイルド)と考え(頭)が一致していると気持ちがいい。自己一致ということ。

だって、「お金がないから望みが叶えられないんだ」って思っちゃったら、小さな諦めの種が心に染みを落としてじわじわ広がっていく。自分の人生を、自分でコントロールできないと宣言してることになる。

「お金」は願いを叶えるツールの一つであって、工面するもの。決して、それがなければできないっていうほどの強さはない。

だって、もっと強いのは、価値があるのは、人を惹きつけるのは、お金よりも「やりたい」「欲しい」「楽しそう」「ワクワクする」と思ったそっちの気持ちのほうだから。

「お金がないから」って言ってるうちは、本当にはそれを望んでいない。

望んでなくても別にいいのです。でも、どれが自分の「本心」なのかはちゃんとわかっていたほうがいい。

だって、自分の内側に行動や理想の人生をつくることを許可してくれる神様がいたとして、その神様に「お金がないからできないよ」って言われたくないでしょ。それよりだったら、「今、あなたは本当にはそれを望んでないよ」って言われたほうがしっくりくる。自尊心もむだに下がらない。

たとえば、今の仕事に違和感がある。いつか辞めたい。ずっと前から人が集う場所をつくることに憧れていた。「カフェをオープンしたい」という願望があるとする。

ちゃんと自分の「願い」を見ることをしていたら、「お金がないからできない」という自動思考は浮かばない。

できないことじゃなくて、「願い」のほうをちゃんと見て、カフェをオープンすることで自分は何を得られるのか、どんな喜びを感じるのか、何を実現したいのか、他者に何を与えていくのか。心の中にあるそれらをきちんと言語化する。

私の「庭付きの一戸建てで暮らす」という夢でいえば、もちろんそれがゴールではなくて、庭のテーブルで好きなものを飲んだり食べたりして、リラックスして満ちたりた気分を感じること。それが望み。

「カフェをオープンすること」が人生の目的ではなくて、その時に「感じる気持ち」が欲しいもの・望み。そのことをはっきりしておく。

そして、やると決める。
もしくは、いつやるのか決める。

その後に、どんな道具やサービスが必要でお金はどのくらい必要なのか計算してみる。そのお金をどんなふうに工面するのか考えてみる(バイト・借りる・補助金・クラウドファンディングなど)。そのあたりまで来たら、実際に自分のやりたいことを現実化させている人の体験談を見るのがいい。もちろん、実際にそういう人と会って話すのはもっといい。(やってない人がしてくる、足を引っ張るあれこれの助言は流していい。)

移住や起業系はインタビュー本などもあるし、どんなふうにお金を準備したかまで書かれているものもある。ライフスタイル系のきれいな雑誌も、見ていてワクワクするのならいいのだけど、ああいう雑誌に載ってる人たちはけっこうお金がかかってる人も多いし、自分の欠損に目がいってしまうことがある。(実用ではなくてイメージを売ってるような世界だし。ページを切り取って壁に貼るのはすごくいい。)だから、もっと自分に近い人たちを見るのがいい。実際にはそんなにお金をかけなくてもできることは多いから。

自分の願いは自分で叶えてあげよう。
まずは今日、食べたいものを食べる。好きな音楽を聴く。よく眠る。あの人にメッセージを送ってみる。キャンドルを灯してみる。
お金がなくてもすぐにできる、ワクワクすることを。

そうして、夢を実現できる自分になっていく。



みずうみ
https://mizuumi1980.com/

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