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「上流階級 富久丸百貨店外商部1・2」全ての物は見る者の心によって全く違うモノとして現れる
今さらながら読んでみた。
だいぶ前に本屋さんのおすすめコーナーで見かけて、知ってはいたのだけれど素通りしていた。
今の仕事をやるようになってから時間がないという理由でシリーズ物は読まなくなっていたし、タイトルからして自分には関係のない世界の話だろうと思い込んでいたから。
それなのに今頃になって読み始めたのは、noteの影響。
フォローしているnoterさんが他のnoterさんから薦められて読んでいるという記事を目にして、1巻だけでも読んでみようかと。
読書日記ではないので、あらすじは省略。
1巻の方は、面白かった。
一気に読めるし、ストーリーも会話劇も面白い、私の年齢的なものもあるかもしれないがジーンとくる話もあったり…そして読了感が良かった。
でも、それ以上ではなかったので2巻目どうしようかな…と。
結局、2巻目も読み始めた。
2巻の方が、刺さった。
1巻同様、ストーリーも会話劇も面白い。
邑智課長と鮫島さんのやり取りが好き。
鮫島さんがヴィトンのトランクケースを開けるシーンが好き。
後半の御子柴との対峙は胸がすく。
そして枡家実母との対決のシーンは、胸がすくと同時に色々と考えさせられる。
鮫島さんに比べれば、私の仕事はナントのん気なことか。
それでも仕事が好きな独身アラフォーには、あらゆるところに刺さる言葉が…うぅっ。
あぁ~そういうことなのかもしれない。
自分で言葉にしてみることさえしなかった「うぅっ」となる部分を、全部、言葉にしてくれている感じ。
読了後、印象に残ったのが珠理さんの言葉。
「茶番を演じてくれた」
何年か前に、知り合いのご住職に教えてもらった言葉を思い出した。
「一水四見」
これは仏教の考え方の一つである唯識のものの見方。
人間が水と見えているものが、天人には綺麗に透き通った宝石のように見えて、餓鬼には血膿に見え、魚は自らの棲み処と見るように、
同じものを見ていても見る者の立場や心のもちようによって全く異なるものとして認識されるということ。
事実は変わっていないのに、珠理さんの心に余裕ができたから全く違う御子柴の姿が珠理さんの心に現れた。
それは四季子・修平親子も同じ。
外商員としてのスタイルを見つけた鮫島さんも、
やりたいことを見つけたユウナちゃんも。
見方が少し変化しただけで、見えていなかったものに気づけるようになった。
見えないものに気づこうとすること、気づいてもらうために伝えようとすることって、大事なのだとあらためて思った。
きっと3巻も読むことになるだろうな。
本日の珠数つなぎ
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いちばん一般的で、宗派問わず使われている略式の珠数。
珠の大きさが、女性は~8㎜くらいで、男性は10~㎜くらいが多い。
これも何かの決まりがあるわけではないので、自分の気に入るものを選べば良いと思う。
女性で存在感のある珠数を好む人もいれば、男性で繊細な珠数を好む人もいる。
昨今は個性的な珠数も多いので、昔からの慣習などがなければ、略式の珠数は難しく考えなくて良いと思う。
おしまい👋また明日。
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