瑞珠

京都で珠数職人をやっています。製作記録用としてnoteを始めてみました。日々、珠数つなぎをしながら思うことなど、まいぺーすに書き綴っていこうと思います。まだまだnoteの使い方を分かっていません。♡や💬もらえると嬉しいです。

瑞珠

京都で珠数職人をやっています。製作記録用としてnoteを始めてみました。日々、珠数つなぎをしながら思うことなど、まいぺーすに書き綴っていこうと思います。まだまだnoteの使い方を分かっていません。♡や💬もらえると嬉しいです。

最近の記事

11.13 お寺と銀杏と仕事の記録

出張から帰ってきた同僚が 「ご住職が今年はいっぱい採れたからって、もらったんやけど食べる?銀杏…」 「え”っ…もらってきたの?」(;゚Д゚) ←たぶん、ホントにこんな顔していたと思う。 もらってきた銀杏を見てみると… ここまでキレイにしてくれていたら、ありがたい。ご住職、大変だっただろうなぁ。 「なんか、ご利益ありそうだよね~」とテキトーなことを言いながら、先ほどまでとは打って変わって、ご機嫌でレンチン準備。 はじめてレンジでやってみた。ネットで検索したら紙封筒に入れて

    • 11.12 仕事の記録

      京都で珠数職人をやっています。 今日は朝から近所のお寺さんに納品に行っていたので、あまり作っていない。でも今月のnote目標は、ひたすら日々の仕事を記録することなので続けていきます。 本日の珠数つなぎ 榧(かや)の木。黄楊と見間違いそうだけれど、榧の方が軽い気がする。仏像彫刻に、よく使われているよう…でも特徴的なのは香り。八つ橋の匂い。 一般の方がよく使われている輪の小さいタイプ、略式念珠とか片手念珠とか呼ばれている。108珠の本式ばかりアップしているけれど、もちろん略

      • 11.11 仕事の記録

        京都で珠数職人をやっています。 これまでSNSやブログといったものをやったことがなかった私が、6月の終わりにnoteを始め早4ヵ月。最初は迷いながら、途中サボりながら、特にスタイルも決めないまま、自由にゆる~く続けています。 今月は、ひたすら日々の仕事を記録することを目標としています。 本日の珠数つなぎ 国産の木の中で縁起の良い木として知られている一位の木。その名前からも進学や昇進、勝負事などの祈願に一位の材をつかった工芸品を贈ったり、贈られたりされた方もいるかもしれない

        • 早く起きた朝は…

          朝6時に起床し、写経した。 うわぁ~朝活っぽい。 なんか丁寧な暮らしっぽい。 実際は、日曜に限って早起きしてしまうという、よくあるヤツ。 なんだか近頃、意味もなく「落ち着け!落ち着け!」と口に出していることが多いので、ちゃんと落ち着こうと思って写経してみた。 紙があまっていたし、まぁnoteのネタになるかなぁ…なんて打算あり。 小学生の時に、習字教室に通っていた…当時は嫌々。母自身が字が上手くないのがコンプレックスだったから子供たちには習わせた、ということだった。残念な

          11.08 noteちょうどいい

          もう11月も3分の1が終わろうとしている…忙しない。 理由は分かっている。 ただでさえ観光シーズンを前に、大量注文が欲しいけれど対応できないほどきては困るというドキドキ感満載な上に、来週、私は法事があり連休をとる予定でいるし、さらに再来週、同僚はお客さんと一緒に海外旅行に行く予定でいる…なんで、こんなスケジュールになったのだろう😖 まぁ、どちらも不可抗力。このドキドキを通り越してビクビクしているのも休むまでの間。その間、粛々とできる限りのことをやっておく。休んでしまえば何が起

          11.08 noteちょうどいい

          11.07 水晶づくし

          お客様からご注文をいただくことで、普段は取り扱っていないものを目にするとテンション上がる。 店に30㎜の水晶球が大量に届いた。 おっ!?コレはっ!!😲と思い、出張中の同僚に電話をする。 「水晶球、届いたよ~」 「おっ!?どうだった?」 「どう…って、水晶だった」 「透明だった?」 「まぁ…水晶だからね」 「いや、クラックとか」 「あぁ…クラックね。あっ!スゴイ!!ティッシュの地の目が見える」 「マジで!?」 わざわざ電話で、ものすごく、どうでもいい会話をしてしまった💧 も

          11.07 水晶づくし

          11.06 仕事の記録

          京都で珠数職人をやっています。 本格的な観光シーズンを前に粛々と仕事をこなしながらも、なかなか手が足りていない現状にビクビクしている今日この頃。こういう時って、些細なミスで歯車がズレて事故につながりやすい。 なので今月は、自分の仕事を確認するための記録に終始する予定です。 本日の珠数つなぎ 忙しいさなかにも新しい素材が入ってくると、ついつい作りたくなってしまう…製作が追い付いていないので、まだまだ販売は先になりますが、サンプルとして一点つくってみました『ターキッシュウォー

          11.06 仕事の記録

          11.05 仕事の記録

          京都で珠数職人やっています。 どの業界でも人手不足が叫ばれている昨今、私の身近なところでも職人不足をよく耳にします。 11月に入り5日目にして、すでにドキドキを通り越してビクビクしている… なんだか今年の秋の観光シーズンは大変なことになりそう😨 今月は、淡々と仕事を記録していくことにします。 本日の珠数つなぎ この仕事をしていると度々「職人か作家か」とか「商品か作品か」みたいな問題が起こる…。 私は、自分を職人だと思っているし、自分のつくっているものは商品だと思っている

          11.05 仕事の記録

          「京都国立博物館へ行ってきました」考え抜いて振り切った人は面白い

          現在、京都国立博物館で開催されている「法然と極楽浄土」特別展に行ってきた。前期展示が終了する直前ギリギリ(前期は11月4日まで)。 一所懸命メモメモ📝している人がいたので、先にハードルを下げておきたい。以下、書くのは素人の雑感です。 かなりの見応えだった。雨のせいか夜のせいか、ちょうど良い感じの人数で結構ゆっくりじっくり見られたけれど、そのせいで2時間では少し足りなかったな。入館18時で出てきたのは20時まわっていて(閉館20時)…なのでショップ見てない😢 きっと注目は

          「京都国立博物館へ行ってきました」考え抜いて振り切った人は面白い

          京都の良さが分からなくなっている京都在住民

          今日は朝から来客の予定があった。 岩手県陸前高田市から。 20歳以上の人だったら、あの日、どこで何をしていたか覚えている人は多いのかな…2011年3月11日。 当時、起業してまだ一年も経っていない時で、本当に何もできなかった。自分たちが来月どうなっているかも分からない状態で、寄付する余裕もない、ボランティアに行く時間もない。日々、流れてくるネットのニュース映像を見て気持ちが沈み、なんだか日本全体が重く薄暗くなっていくのを感じた。 少しずつボランティアチームが被災地に入り始

          京都の良さが分からなくなっている京都在住民

          秋の京都タダ散歩

          「週末には京都国立博物館へ行こう」と思いながら、この一週間は過ごしていた。10月8日(火)から『法然と極楽浄土』特別展が開催されている。 ところが、金曜日に中信(京都中央信用金庫)に行った時、店内に貼ってあったポスターに目が留まった。なんかカワイイ…何だろう?と、よくよく見ると大根だった…大根を見てカワイイって思ったの、はじめて。 予定を変更。 歩いて行けるところは歩いて行こうとする私。 智積院をスタート。京都の地理に興味のある方はグーグルマップで見てください(不親切でゴ

          秋の京都タダ散歩

          自分にはない同僚の不思議な能力

          私は、英語ができない。 同僚は、私以上に英語ができない。 そんな店に、意外と外国人はやってくる。 全然、観光客向けの店ではないのよ。普通に仏具、売っているし。 2年くらい前 閉店後に南アジア系の若い男女が、店に来た。 日本語は全く使えない。ぐーぐるさんに協力してもらいながら話を聞くと、切れたブレスレットを直してほしいということだった。 できない修理ではなかったけれど、きちんと直すには材料をそろえなければならなかったし、そうなると少し日数も必要。そういう細かなやり取りができな

          自分にはない同僚の不思議な能力

          わが社の掃除屋🕷

          今日も今日とて珠数つなぎ。 作業をしていると背後で突然、バラバラバラという音。これはもしや世に言う「何もしていないのに珠数が突然切れる」という心霊現象か⁉真っ昼間だけれど。 音のした方へ行ってみる。 違った・・・バラバラになって落ちた珠数の上をピョンピョン動く小さな黒い影。 「犯人は、お前か…社外追放の刑に処す。神妙にお縄につけ」と、垂らした紐をつかんでもらう。そして会社から閉め出そうとすると手に、いや脚か…何か抱えている? 「あっ!疑ってゴメンナサイ。真犯人を捕ま

          わが社の掃除屋🕷

          人生で一番高い買い物とマンション売却後の思わぬ副産物の話

          おそらく世代的には、ファミコンやゲームボーイ世代だと思うのだけれど、私の育った環境にゲーム機類はなく、別に欲しがった記憶もない。その一方で、小学生の頃から大人が使うワープロを既に使っていた。一体、何に使っていたのか全く覚えていないけれど、何かしらパチパチ文章を書いていた。 誰に見せるわけでもない文章を。 子供の頃から、手先は器用な方だったと思う。 母親は手芸が好きな人だったから、私も一緒になってやっていた。つくることは好きだった。けれど、それを誰かに見せるのが苦手だった。

          人生で一番高い買い物とマンション売却後の思わぬ副産物の話

          「他社製品は修理しません」の理由

          以前、ご購入いただいた方が、再び来店して預けてくれた御修理品。 どうやら他府県から来ているらしい。 たぶん前回ご購入いただいた際に、 「他社さんの珠数でも修理可能であれば承りますよ」とでも言っていたのだろうな。お預かりしたブレスレットは、当社製ではない。 それでも、再来店してくれたことが嬉しい。 当社の製品ではなくても、基本的に可能な修理は承る。 お店によっては「自社製品しか修理しません」というところもあるけれど、これは別に意地悪なわけではなく、他社製品を持ち込まれても保証

          「他社製品は修理しません」の理由

          安い?高い?「値段は関係ない」と言われて反省したこと。

          こんにちは。 京都で珠数職人やっています。 珠数をつくって売っている私が、こんなことを言ってはいけないのかもしれないけれど、墓じまい、仏壇じまい、寺ばなれなんて言葉をよく耳にするようになった昨今、珠数にお金をかける人っていないと思っている。 だから、お客様が店に珠数をお買い求めに来られると、ついつい安いものから紹介してしまう…これが悪いクセになっているのかもしれない、と思うことがあった。 だって、いきなり「高っ!」って絶句されるのもイヤだし、高いもの売りつけられているとも

          安い?高い?「値段は関係ない」と言われて反省したこと。