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エッセイ:~202112

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タイトルが自由律俳句(のつもり)のカジュアルなエッセイです。
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区切りをつける

2021年もあと数時間。 今日が明日になるだけだし、そんなこと何万回も経験していることなのに、どうしても年が変わるとなると一大事のことのように感じてしまう。 今年の振り返りや来年の計画などを考える人も多いんだろうな。 もちろん私もその一人。 振返りと計画を立てることが好きで、もはや趣味。 実行力はまた別のスキルだということは言うまでもない。 このnote、投稿を振り返ってみるとエッセイはちょうど1年前から始めていた。 2021年の1月スタート。 途中で更新回数を少し減らし

自分が暇だからって他人も暇だと思うなよ

なつかしい感情だった。 これよく会社員時代に感じていたなあ。 あるIT企業に勤めていた頃、その会社は社員の平均年齢も若かったし単身者が多かった。 会社だけどサークルみたいなノリを大事にしている時期で、「仲間」というワードが乱用されていたように見えた。 事業の成長スピードも右肩上がりだった時期で、採用を強化していて毎月中途入社する人がいたのだが、あの雰囲気に馴染まない人は確実にいたと思う。 私もその一人。 タイミング悪く、入社してすぐ合宿があったり、納会やら達成会や

頭も心も使わない作品を選びがちだった最近

よく言われることだけど、スマホやSNSの影響で長時間の集中力が減っている気がする。 ここ数年、Twitterやインスタグラムなどはほぼ見なくなったかわりに、YouTubeは毎日見るようになった。 YouTubeはエンタメ系の動画の長さは10分程度のものが多い。 20分や30分の動画だと、長いな…と感じる(勉強やノウハウ系は別だが)。 さらにそれを倍速で見ている。 1倍で見ることなんてほとんどなくて、1.5倍以上で見ちゃうかなー。 不思議と慣れてきて2倍でも聞き取れ

恋愛リアリティショーを見ても恋愛欲は高まらない

無事にシーズン4が終了した「バチェラー・ジャパン」。 今回も全話観た。 シーズン1が話題になっている頃は「また下世話な作品が始まったなー。こんなん観ないわ」と思っていたのに、仕事で関わったのをきっかけに過去分もチェックし、結局すべて楽しんで観ている。 いまだに何がおもしろいのかよく分かっていないが、なぜか見てしまう。 ただの暇つぶしと言われるとそんな気もするが、配信まで1週間も待つことができる作品は少ない。 元々飽き性なのもあるが、コンテンツに関しては最近より一層待てなくな

私が優しいとみんなも優しい

最近まわりのみんなが優しいなと感じることが増えた。 ここでいうみんなとは友達のことではなく、店員さんや各種手続きの対応をしてくれる通りすがりの人たち。 少し前に都心から郊外に引越したので、土地柄ってあるんだなーなんて思っていたけれど、多分違うね。 ちゃんと考えてみたらこんな仮説に辿り着いた。 「私がみんなに優しくしようとしているからでは?」 これですよ、これ。 あたかも私が世界で初めて発見したかのように説明しますよ、これから。笑 こんなこと言うのは恥ずかしいので

学生に混ざって机に向かう週末楽しい

引越した街でも近くの図書館へ通うようになった。 東京に住みはじめて最初の頃までは図書館にはまったく縁がなかった。 というのも地元には新しくて立派な図書館があったけど、家から自転車で行ける距離じゃなかったのよ。 田舎あるある、車がないと移動できない。 図書館を利用するようになったのは、30歳頃かな。 最寄り駅直結の商業ビルに図書館が入っていて、何かの拍子にそれを知って以来ずっと利用している。 まずは本を借りることから。 新刊は何十人、何百人と予約が入っているので諦めるけど、

「私だけの特別な体験」なんてそうそうない

朝起きたらなんだかおかしな音が聞こえた。 ポン、ポン、ポンと高めの音がする。 何かを叩く音?誰かのいたずら?外から聞こえる? すぐに止んだがなんだか気になる。 というのもその前夜も似たような音が聞こえて、何の音か気になっていた。虫が出すような音でもないし、なんなのだろう。 ググったところで何もないだろうと思い、寝ながらスマホで検索する。 「耳 音が聞こえる」あたりで検索しようと思ったらすぐにサジェストが出てきたよね。 「耳の中でポコポコ音がする」 これやん。 びっくり

コートを着ないことで季節に抗う

徐々に冷え込んでいく季節。 部屋の中は暖かいので、コート選びで失敗することがある。 天気のいい日は特に注意。 天気予報は毎日数回チェックしちゃうくらい気温や天気には敏感なのに、なぜかぴったりなコートが選べない。 「最近の冬は暖かい」という思い込みが強いせいか、天気がいいと薄手のコートで出かけがち。 これがよくある私の失敗パターン。 外出の機会が減ったから勘が鈍っているのかな。 コートは冬しか出番がないのに、その割にアウターの中でも値段が高い。 ということは合理的に考えて、ガ

ペアーズを退会したこれから

重い腰を上げてペアーズを退会した。 といっても数回指を動かしただけだけど。 数年間登録しっぱなしだったペアーズ。 そこで出会った人と最後に会ったのはコロナが流行る前だから、もう2年以上前か。 コロナ禍でも続々といいねが届いたけどみんな暇つぶしだったんだろうな。 何人かはメッセージのやり取りしたけど、さすがにあの時期に会おうとは思わなかった。 なのにいいねだけは活発にきて(むしろ増えた気がした…)、おかしな話だなーと思ったこともあったわ。 残念ながらペアーズではいい出会いは

怒りの熱はスクワットとチョコで消化する

泣いた話の次は、怒った話。 年齢だけはまぎれもない大人になったというのに、いまだに感情のコントロールができなくて本当に恥ずかしくなる。 「仕方ないときもあるのよ」と当時の自分は言っているけど、もっとどうにかできんかったのかね。 正しく考えれば「キレたら負け」だと思うのだが、世の中「キレたもん勝ち」みたいなところあるじゃん。 無理を言えば道理が引っ込むじゃないけどさ、悪質クレーマーになっておバカな振りして無茶を言えばまともな大人側がうまくとりなしてくれるのを見てきたからなあ。

ひさびさに泣いた

悲しみなのか絶望なのか、どうしようもなくて泣いた。 ストレス発散のために泣きたくなって泣ける映画や小説を読むことはあるけど、それとは全然違う状況。 不可抗力。 泣くしかない。 大人にだって泣きたくなる日がある。 (※全然色っぽい話ではない) 引越しをした約1週間後に水漏れが起こった。 天井からぼたぼたと落ちる水を見て大混乱。 今思えばあれがパニック状態だったんだと思う。 意味もなく早歩きで部屋を往復して、頭はぼんやりして何も考えられない。 時間がゆっくり過ぎていく感覚。 な

40歳を心配する70歳は見たくない

今年引越しをしたのだが、なぜかうちの両親は引越しの度に、 「何かあったのか?」 「大丈夫か?」 「何かあったらすぐに呼べよ。すぐ行くから」 と連絡をくれる。 これらは引越しに限らず、ちょっとしたやり取りの最後にも気軽に使われるセリフだったりする。 心配されて気恥ずかしい気持ちもあれば、もうこちとら大人なんだからと言い返したくなっちゃう気持ちもある。 いつの間にか人生で一人暮らしをしている時間の方が長くなったのだが、その間ずっと年に数回は帰省していた。 年末年始・GW・お盆

おじさんとおばさんの境目はぼんやり

たまに見かけるおじさんかおばさんか分からない人。 若くてもファッションのせいで性別不明な人はたまにいるけど、本体そのものが分からないのはほぼ中年以上。 中年になると段々と体の差がなくなっていくような気がするね。 特に太っていると余計に差が分かりにくくなる。 あとは精神的にも男性とか女性とかそういう違いが薄くなっていくのかもしれない。 引越してきてようやく生活が落ち着いてきた。 同じマンションにどんな人が住んでいるのか分からないが、どうやらお隣さんは二人で住んでいるっぽい。

「うちに来る?」なんて言えずに終わる人生

このセリフ、今まで言ったことないなあ。 一人暮らしをしている前提で、友人や恋人、さらには家族にも言えないかも。 会う場として気軽に自宅を提案する人もいるけど、私には無理だ。 一人暮らし歴も長いけど、学生の頃からこのセリフは言ったことがない。 予定を決めて誰かが泊まりに来ることはあったけど、”急に来る”なんてことはなかったな。 必ず断っていた。 理由その1。 部屋が散らかっていたから。 これは特に学生から20代の頃の理由。 特にあの時期は部屋に物が多かったし、自分の使いやす