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40歳を心配する70歳は見たくない

今年引越しをしたのだが、なぜかうちの両親は引越しの度に、
「何かあったのか?」
「大丈夫か?」
「何かあったらすぐに呼べよ。すぐ行くから」
と連絡をくれる。
これらは引越しに限らず、ちょっとしたやり取りの最後にも気軽に使われるセリフだったりする。

心配されて気恥ずかしい気持ちもあれば、もうこちとら大人なんだからと言い返したくなっちゃう気持ちもある。

いつの間にか人生で一人暮らしをしている時間の方が長くなったのだが、その間ずっと年に数回は帰省していた。
年末年始・GW・お盆は必須で、その他にゴルフをしたり誕生日だったり何かがある度に帰っていて、同じように地方出身の友人たちと比べても頻度は高い方だったと思う。

ところがここ数年帰省できずにいたら、一気に帰りにくくなった。
両親も無理に帰ってこいとは言えない状況なもんで、やけに心配するメッセージが増えた気がする。
たしかに一時期の東京の感染者数とかニュースで見ていたら、恐ろしいところに住んでいるなと思うだろう。。

いつまでも親にとっては子どもだと分かってはいる。
その関係性が変わることはないのだけれども、ふと客観的に見ると70歳くらいの高齢者が40歳くらいの中年女性を心配している図になるんだよね。

「いやそれ、逆だろ」
ってツッコミたくなる構図だよね。

離れて暮らしているせいか、自分の家族を持っていないせいか、親に対しては子どもの顔しかまだ持てていない。
親の面倒を見るのに十分すぎる年齢なんだけどなあ。
親も元気だし、いつまでも甘えているのは分かっていて、そんな自分も心配する親も見たくなくて、帰りにくいのもある。

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