見出し画像

ゲーム開発のブレスト②ブレストの準備が大切

前回はよくやる勘違いに関してお話せさせていただきました。
今回はブレストでやって良かったことをご紹介致します☺

※前回の復習(知っている方は読み飛ばして下さい)

・ブレストとは?
ブレインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法である。

・ブレストのルール
①判断・結論を出さない(結論厳禁)
②粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
③量を重視する(質より量)
④アイディアを結合し発展させる(結合改善)

・議長がブレストを進めるメリット
①話題の軌道修正ができる
②話題を振って意見を聞く人を選べる
③会議の方向性が決められる

■良いブレストにするためには準備が大事
ブレストは手段であって目的ではございません。
多角的に複数の視点でアイディアを出していくことが目的です。
なので、良いブレストとは、
自分一人では生み出せない形のアイディアがたくさん出たという状態だと思います

そんな状態を限られた時間で作るためには
しっかりとした準備と計画を建てる必用があります。
これはミーティング全般にも言えることですが、
準備が曖昧な結果、結局ぐだぐだな話し合いで時間が無くなってしまうというケースが一番最悪だからです。
今回は僕が勉強し、実践してきてよかった準備を3つご紹介させていただきます。

①具体的な目的を共有する
ブレストは話が散漫になりやすいので
都度議長が軌道修正をしないとブレストを開いた目的が達成できない場合が多いです。

ただ、議長だってブレストに参加するとなると
取り回しに集中することは難しいです。

だからこそ、議長がどんなアイディアをこの場で求めているのかを事前に明確にしておくと、
参加者がその話題になるように話し合ってくれるので
議長が頑張りすぎなくても目的を達成しやすいです

例えばですが、
「議長が新しい忍者ゲームの企画書を書くのでそのアイディアがほしい」
という議題だったとします。

忍者のゲーム…
ナルトや忍たまなど、原作があるコンテンツもありますし、
隻狼やNINJAといった海外向けのコンテンツもあります。
ニンジャボックスという子供向けのコンテンツも最近出ましたね。

さて、この議題で話は収束するでしょうか?
いろんな話に飛び火して1時間程度の会議時間では難しいと思います…

では、
「議長が新しい忍者ゲームの企画書を書くのでそのアイディアがほしい」
「ターゲットは大人、PS4、海外をメイン」
「隻狼の大成功を元に新しい忍者のコンテンツを作り上げる」
「2~3案企画書が作れるぐらい出たアイディアを深堀りしたい」
という議題だったらどうでしょうか?

かなり限定され、話の目的もしっかりしているので、
収束しやすそうに思えませんか?

企画書を書く以上、
何かしら0→1の構想はあるともいます。
で、そこから自分一人の力ではこれ以上アイディアが出ないからこそ、
みんなの力を借りでブレストを行ったのだと思います。
だからこそ、その0→1まではしっかり共有して、
そこから話し合いを行ったほうが、
自分が求めている答えがブレスト内で生み出しやすいと思います。

②メンバーは3人位が丁度いい
突然ですが友達と4人ぐらいでご飯に行った際、
二人が会話し、自分はうなずいているだけ…
という時間を過ごした経験した事はございませんか?
僕はめっちゃあります笑
特に二人が大好きなアニメの話題になったら
その二人で話が弾むので、
その話題をひたすら聞きに回るか、
もうひとり取り残された人と別の話をするかという場面が多いです。

1つの議題に対して盛り上がった際、
その話題に参加できるのは2~3人くらいだと思います。
それ以上になると取り残されたり、
別のグループになる可能性が高いです。

ブレストもまさに同じで、
議論が盛り上がると話せるのは2~3人くらいになります。
そこに議長が加わって3~4人ぐらいでブレストを行うのが
話せる機会も多く、ムダも少なくなると思います。

少人数なのでメンバーも厳選することをオススメします。
発言が得意な人、
ターゲットユーザーに近い人
その人の考えを知りたいと思う人 など
同じチームの人。という理由ではなく、
そのブレストに必要な人を加えると、
より効果の高いブレストになると思います☺

③準備期間を設ける
やる気があるメンバーで
かつ事前に具体的な情報共有があると
そのコンテンツに関する調査を事前に行ってくれる可能性が高いです。

特にアイディアは知識の組み合わせで出ることが多いので、
事前に準備してくださったほうが知識量が増えて
話し合うことで組み合わせパターンが多くなり、
より制度の高いアイディアが生まれる可能性が高くなります。

だからこそ、
ブレストまでに2、3日ぐらい期間を置くことをオススメします。

■まとめ
ブレストをより効果的に行う方法を
ご紹介させていただきました☺

2回にわたってブレストをテーマにしたのは、
非常にすぐれているブレストを
もったいないやり方で行っている事が
最近身の回りで多いと感じたからです。

働き方改革の影響で
ゲーム業界も時間制限ができました。
1時間の会議を8人で行うと8時間…
だいたい1日分の時間を使うことになります。

この貴重な時間を大切にするためにも
ブレストを効果的に活用していただき、
良いアイディアが世の中にどんどん溢れ出ると嬉しいです☺

サポートは不要です! あなたの学びにご活用下さい☺ いずれ一緒にゲームを作りましょう♬