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おすすめ伏線回収系映画をマトメモ

筆者大好物の伏線回収系映画のおすすめをマトメモ。時系列がバラバラだったりで複雑なストーリー展開も多いけど、その分何度見ても楽しいというか、見れば見るほど味が出てくる映画たち。

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

『LOCK STOCK&TWO SMOKING BARRELS』©1998 SKA FILMS.ALL RIGHTS RESERVED.

一攫千金を狙う仲良し四人組が、ギャングやマフィアと意図的に絡み合ったり知らない間に絡みあったりしながら抗争を繰り広げ、張りまくった伏線を回収しまくって気持ちよく終わってくれるクライムムービー。監督ガイリッチーの良さが出まくりの作品。

クライムムービーだけどめちゃくちゃお洒落。長すぎるタイトルは、おそらく「lock, stock, and barrel」というメリズムが基になっていて、銃の各部分を列挙していることから、「全部、どれもこれも」みたいな意味らしい。ネタバレになるので書かないけど、このタイトル、めっちゃ上手いなあと思う。映画を見終わると、うおおおおタイトルお洒落すぎるぅぅとなる。

ちなみに我らが肉弾スター・ステイサムは、アクションシーンも筋肉シーンもありません。酔っぱらってバク宙するとこはあるので、ステイサムのアクションが見たい方はお見逃しなく。


9人の翻訳家 囚われたベストセラー

大人気ミステリー小説「デダリュス」完結編の世界同時出版のため、9ヶ国の翻訳家が集められた。新作が流出しないよう地下に隔離して作業させる厳戒態勢をとったのに・・・という映画。翻訳が完成するまでの期間ずっと地下隔離なんてちょっとサイコみのあるストーリーだなと思うけど、なんと「インフェルノ」が翻訳されたときの実話を基にしたフィクションだそうで、そのときは実際に翻訳家たちが地下室に隔離されて作業したらしい。怖ええ…。

時系列バラバラ系という意味では個人的に断トツ1位。
時系列バラバラの作品って、それが厚みになって上手く作用しているのと、只々わかりにくくなってるのがあるなあと思うけど、この作品は圧倒的に前者。


ユージュアルサスペクツ

ユージュアルサスペクツとは「容疑者常連さん」的な意味。とある事件の容疑者として集められた5人が結託していくつかの事件を起こすのだけど、最後の事件で多くの関係者が死に、生き残りの一人「ヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)」が、警察に尋問されることに。その尋問に沿って、回想的にストーリーが展開される作品。


【ネタバレ】好きすぎてどうしても書きたい・・・

※まだ観てない方は薄目でスクロールお願いします。

この作品、冒頭数分経ったところでロープがクローズアップされる。なんでこんなロープだけのシーンがあるんだろうと思いながら見ていると、ロープがフェードアウトしてヴァーバル・キントが聴取を受けるシーンに変わる。
ほんで映画の後半で、ヴァーバル・キントは爆発のときロープの後ろに隠れていたことがわかる。そこで「なるほど!あれはただのロープじゃなくて後ろにヴァーバルがいたのか!次のシーンがヴァーバルだったのも納得だ~」とスッキリする。
しかし、最後まで見ると本当の黒幕はヴァーバルで、ロープの後ろになんて居なかったことが発覚する。そこで改めて「なるほど!あれはほんとにロープだけだったというわけね~」とスッキリする。占いのバーナム効果と似た類のものを感じながらも、詰まるところスッキリしている。


リボルバー

カジノ王(レイ・リオッタ)に嵌められて刑務所行きになった主人公(ジェイソン・ステイサム)が、出所後復讐を果たすお話。

だいぶ好き嫌いが分かれると思う。超個人的推しポイントとしては、

  1. 髪有りステイサムが拝める(途中で剃るのかなと思ったけど最後まで生えてた)

  2. ガイ・リッチー監督お得意のギミック盛り盛り演出が堪らん

  3. 伏線盛り盛りのストーリー。但し回収しきらずに観客を煙に巻いて終わる。

レビューを見ていると、「3.の煙に巻いて終わる」が意味わからん過ぎて無理っ!というのが多い気がした。まあ私も全部はよくわからんかった。「解釈は観客に委ねます」の域をだいぶ超えている。でもきっとそれでいいのだ。多分リボルバーというのは、カジノ用語と、人格が入れ替わり立ち替わりになる様を掛けているのだと思います。多分。


情婦

原作アガサ・クリスティのサスペンス映画。金持ちの未亡人を殺した容疑をかけられたレナード(タイロン・パワー)を超敏腕弁護士ウィルフリッド(チャールズ・ロートン)が弁護。証人として呼ぼうとしたレナードの妻クリスティーネ(マレーネ・ディートリッヒ)はなんだか様子がおかしく、いろいろと引っ掻きまわしていくストーリー展開。

完全に誤解を招くポスターと邦題だけど、全然ヤラシイ感じのお話じゃなくて、ちゃんとしたミステリーサスペンス。結末が胸糞感はあるけれど、タイロン・パワーのセリフ回しがテンポよく痛快で、それだけでも観ていて楽しい映画。


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