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脳内ゲームオブザイヤー アーカイブ 1990年

第7回 脳内ゲームオブザイヤーは1990年。
(脳内ゲームオブザイヤーて何よ?という人はこちらを参照のこと)
90年といえば、ドラゴンクエスト4ファイナルファンタジー3が発売した年だ。同時発売じゃなかったけど、ドラクエが2月でFFが4月かな?発売日が結構近かった。
今の感覚だと、ドラクエとFFが同時に出るなんて只事ではない。食い合う。
まあ当時はまだスクウェアとエニックスは別会社・ライバル同士だったし、ぶつけて食ってやるぜみたいな気持ちだったのかもしれない。
しかもファミコン最後のドラクエと、ファミコン最後のFFだ。(この当時は「最後です」とは公言してないけど)

スーパーファミコン本体も90年に発売している。
ファミコンは94年までソフトがリリースされたが、世間の時流としては、DQ4とFF3がファミコンのフィナーレを飾る大きな打ち上げ花火であり
「こんにちは~♪ こんにちは~♪
 ス~~パ~~♪ ファミコン~♪」

とばかりに大きな世代交代が行われた年といっていいと思う。どいつもこいつもマリオワールドにF-ZEROに、ファイナルファイトに浮かれていた。

しかし筆者の家ではPCエンジンがメインコンソールの座を守り続けており、DQ4もFF3もプレイしたのは結構後になってからだ。
しかもスーファミの導入は少し遅れた(スト2の時)。

そのため90年のプレイゲームはPCエンジンが多めだ。
また、視力低下によるゲーム禁止時期がこの頃にあったため、購入本数は少なく友人宅などでのプレイが多めだった。

1990年ノミネート作品

・ロックマン3(ファミコン)
親戚の子が持ってた。相変わらずゲーマーがうなる難易度だったけど
ゲームが有利になる裏技なんかもあって遊びやすかった。
3からスライディングができるようになった。あとあの可愛い犬のサポートロボ(ラッシュ)も3から登場。

・熱血行進曲(ファミコン)
持ってる友達が異常に多かった。くにおくんの運動会。
4人まで同時プレイ可能な対戦アクションゲームだ。
けっこうキャラバランスが偏ってたり、敵をハメ殺せる場所が随所にあったり、いってしまうとガバガバなところも散見されるんだけど、面白いかどうかで言ったら抜群に面白いという奇跡のようなゲーム。皆で遊んで1時間くらいで終わるのもいい。
ちなみに、3人で遊んだことは沢山あるけど、4人で遊んだ経験は無い。

・ボンバーマン(PCエンジン)
ファミコンのボンバーマンのリメイク(といっていいのかな?)
本ソフト最大の功績は「ボンバーマンで対戦する」という概念を世界で最初に生み出し、実装したこと。
PCエンジンのマルチタップはコントローラー5個まで接続できたので5人用までできた。
ファミコンの「ボンバーマン2」にも対戦機能があったが、これは本作の約半年後にリリース。
その後、PCエンジン2作目「ボンバーマン93」のあと、スーパーファミコンの「スーパーボンバーマン」がリリースした。

・スーパースターソルジャー(PCエンジン)
ファミコンでも有名だった縦スクロールシューティングの続編。
スコアアタックのできる2分間モード、5分間モードが搭載されており、BGMがファミコン版のスターソルジャーとヘクター87のアレンジになっており熱い。

・桃太郎伝説2(PCエンジン)
ファミコンで発売した「桃太郎伝説」の続編。
桃太郎電鉄ではなくて「伝説」であり、ジャンルは昔話をモチーフにしたRPG。もともとは「伝説」が先に作られて「電鉄」はパロディというかそんな感じだったように思う。

・超絶倫人ベラボーマン(PCエンジン)
まえにPCエンジンの記事にも少し書いた、ナムコのアクションゲーム。
元々ゲーセンのゲームだが、筐体が特殊で、ボタンを押す強弱をセンサーで読み取ってパンチの腕の伸びる長さが変わる不思議な感じのゲームだった。
PCエンジンでは上手にアレンジされており、遊びやすいながらも手ごたえのある良移植だった。

・ネクロスの要塞(PCエンジン)
これいまの技術で復活してほしいなと思ってる。
「ネクロスの要塞」は元々ゲームではなく、オリジナルのファンタジーRPG風な世界観で売り出してたチョコレート菓子の名前。
箱に要塞の地図が書いてあって、アイテムのカードや、冒険者やモンスターのミニチュア人形がおまけについてて、集めるとTRPGのようなゲームができる。という商品。解説してるサイトがあったのでリンクしておく。
これがPCエンジンでゲーム化された。
Huカードのゲームだったんだけど戦闘シーンが激しくアニメーションするのが特徴だった。
アクションRPGではなくてコマンド入力式(ドラクエの戦闘みたいな操作感)なんだけど、コマンドを入れ終わったらスパロボみたいに敵味方順番に動きまくり、得意技を決めたりしていく。これが心地いい。
ゲーム版はシリーズにならなかったし精神的続編も出なかったし、お菓子は結構長くシリーズ化していたように思うけど、今は売ってなくて全部残念。全部復活してほしい。

受賞作品

第7回・脳内ゲームオブザイヤーは…

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「桃太郎伝説2(PCエンジン)」です!

PCエンジンのRPG。
昨年の脳内GOTYだった「天外魔境」はCD-ROM2のゲームだったが、こちらはHuカード(=カセット)のゲーム。
天外みたいなすごいムービーや生ボイスはないのだけど、ゲームシステムでどこまで遊べるかを追求した一本だった。と思う。
いってしまえばドラクエみたいなフィールド型のRPGなのだが、仲間やNPCがどんどん増えて11人くらいが行列で歩く(横にたくさんのキャラが並んでもPCエンジンはチラつかない!)とか、広い街の中を歩くのが面倒なので、道具屋までルーラ(村飛燕だっけ?)、みたいな機能があったり。
RPGが「快適になっていく」歴史の第1歩はこのソフトだったといいたい。
桃伝2以前は、武器を買い換えるとき、古い装備を売ってお金を得て、それから新しい装備を買う。というのが主流であった。
桃伝2では「今装備している武器とこれから買おうとしている武器の性能や値段を比較できて、売値と買値差額の支払いで購入できる」とか。
新しい武器がどのくらい強いのかを実際戦って試したい、という人のために少しの間だけ武器のレンタルが出来たりとか。
歩く速度を早くするとか、戦闘中の状態異常を一覧できるボタンがあったりとか。
ストーリーはギャグが多いけど、夜叉姫や阿修羅など手ごわいボスの攻略もあり、燃える要素もあって楽しかった。

後にシリーズはスーパーファミコンなどでもリリースされたけど、「電鉄」の存在感に比べるとちょっとおとなしくなってしまった印象。
全年齢にお勧めできるいいゲーム。

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