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脳内ゲームオブザイヤー アーカイブ '15

第32回の脳内ゲームオブザイヤーは西暦2015年。
2021から振り返ると"6年前"になる。

ゲームハードの登場は無し

2015年は新ハードが出ていない。
ソフトだと3DSは「モンハンクロス」「妖怪ウォッチバスターズ」「ドラクエ8(3DS版)」「モンスト(3DS版)」、Vitaで「マインクラフト」Wii U「スプラトゥーン」、PS4「メタルギアソリッド5」「ドラゴンクエストヒーローズ(無双)」などがヒットした。
スマホ関連だと、iPhoneでいうと6Sくらいの頃。
「刀剣乱舞」「FGO」がサービス開始。
「けものフレンズ」のアプリもサービス開始している。
余談だがこの「けもフレ」、この時点ではアニメは放送されておらず、アプリは2016年にサ終している。その後どうしたことか2017年にアニメが始まり、ようやく人気が出る…みたいな奇妙な流行り方をした。
ゲーム以外だと、ヒットソングはクマムシの「あったかいんだからぁ」や西野カナノ「トリセツ」。
お笑いは「安心してください、履いてますよ(とにかく明るい安村)」。
アニメは「ダンまち」「響けユーフォニアム」「おそ松さん」「ガンダム鉄血のオルフェンズ」「ワンパンマン」。劇場で「ガルパン劇場版」。
闇のニュースとしては、任天堂の岩田社長(当時)が亡くなった
秋葉原通り魔事件が死刑判決で結審。
イスラム過激派組織に日本人が人質に取られ身代金を要求、殺害されるなどの痛ましい事件も発生した。
ほかはコンビニのサークルKサンクスがつぶれて(吸収されて)ファミマになった。なども。

2015年 ノミネート作品

  • モンスターハンタークロス(3DS)
    3DSのモンハン2作目(本数で言うと3本目か)。
    超必殺技的な「狩技」が使えるようになったほか「スタイル」という概念が追加され、プレイスタイルに幅ができた。
    エアリアルスタイルを選ぶとジャンプができるようになり、モンスターに乗ることが容易になった。

  • スプラトゥーン(Wii U)
    まだ2作しか出てないけど超有名なシリーズだから説明は不要かな?イカちゃんがペンキで色を塗りまくるシューティングゲーム。
    初代はWii Uオンリータイトルだった。本体売り上げを牽引したソフトだったと言っていいんじゃないかな?

  • スーパーマリオメーカー(Wii U)
    2Dタイプのスーパーマリオのステージが自作できてしまう、いうなれば「マリオツクール」のようなソフト。
    これはめっちゃ面白いよ。子供のころスーパーマリオをファミコンで遊んで、自由帳にオリジナルステージを落書きしていた子供(当時)は、それを実現できる。

  • 星のドラゴンクエスト(スマホ)
    スマホのドラクエ。過去のシリーズの装備なんかが出てきてアバターにそれ着せてドラクエ2のパーティー再現したり、おじさん向けの要素が強めに出てたゲーム。
    ちょこちょこ遊んでたけど、メインの探索とバトルが、普通にゲームとして見て面白くない(と筆者は感じた)という点が最大の欠点だった。

受賞作品

第32回脳内GOTYは…

Splatoon(Wii U)」です!

筆者はこれのためにWii Uの本体を買った。

スプラトゥーンはFPSやTPSのような「海外タイプのゲーム」だ。

私は元々、このタイプのゲームを嫌いではないが大好きでもなかった。

多くの日本人プレイヤーはこの「海外タイプのゲーム」が好きでなく、日本人開発者は「海外タイプのゲーム」が作れない。そして伝統的に、日本では流行らない。
…と長年いわれてきた。

そりゃあ日本人がCoD真似したゲーム作ってもCoDよりイイモノにはならないよな。ぼくら銃持ってないし。
しかしスプラトゥーンでそれが覆った。

Wii Uオンリーであったため、ある程度プレイヤーは限定されたかもしれないが、大人もキッズも諸人こぞりてTPSをスプラトゥーンを)プレイするようになった。
いったい何が起こったのだろう?
スプラトゥーンには魔法でもかかっていたのだろうか?

銃を持った4人のキャラクターが敵チームと撃ち合いをする。という点は、よくあるシューターゲームと似てる。
だけど、
・持っている銃が「水鉄砲」であり、
・インクを飛ばして「マップの床や壁を塗る」ことが目的であり(敵を殺すことがゴールじゃない)、
・主人公たちが軍人ではなく「イカ」である。
…という点が新しかった。

遊べるモードは多くなくてけっこう単純なんだけどすごく面白い。
銃で撃ち合うって点はこれまでのTPSと似た感じなのに、全然違うゲームになってる。

仲間とのコミュニケーションが最小限で、あまり濃いつながりを持つこともないので、人間同士のしがらみが薄い点と、
コミュニケーションが少ない中でのチームプレイなので、負けた理由を何となく人のせいだと思い込むことができる(勝てなかったのは仲間がしょぼかったせいで俺は悪くないからもう一回やろう、と思わせる)形になってるのも上手いと感じた。
筆者は「ゲームで仲間に文句言われる」(言われる可能性があるシステムになってる)のがめちゃくちゃ嫌いなのだけど、スプラトゥーンは比較的気にせず楽しめた。

海外の有象無象の開発者どもはFPS作るってなった際、このくらいゲームシステムを変えたものを作るべき!ってあらためて思った。
テトリスが超流行ったとき、対抗馬として「同じジャンルのゲームで申し訳ないんだけど…」って前置きして「ぷよぷよ」を出すくらいのこだわりとプライドとデリカシーは全ゲーム開発者に必要なマインドだと思う。
誰かが作ったゲームと、同じ物を作るんじゃないよ。
メダルオブオナーとコールオブデューティーの違いってどこなんだろう。
コールオブデューティーが流行ったならば、他のメーカーは「PORTAL」みたいなのを作らなきゃだめだ。

ズーキーパーと完全に同じゲームシステムのクソみたいなパズルゲーム作って「これはパクリとかじゃなく、3マッチパズルって言うジャンル名なのですよ」みたいなことをアメリカ人とかスマホゲー製作者とかは平気で言ってやがる。
覚えのある者は猛省し、任天堂やコンパイルの爪の垢を飲んでほしい。
テトリスの作者だってあのあと「ハットリス」とか「ウェットリス」とか違うもの作ったんだぞ。
あと「ZUMA」もあれ「パズループ」(="Ballistic" 及び"Magnetica")だよね。クソみたいなパクりゲー作ってデカい面しやがって。

…と、興奮して話がそれてしまったが、今回のGOTYとは無関係の話なので話題を戻そう。

任天堂はそういうことをしないで、戦争ゲームにもしないで、よいゲームに仕上げたとおもう。

アメリカのスゴイゲームの追従ではなく、同じジャンルでありながら異なるゲームを出し、既存のFPS、TPSを超えた。
全宇宙のあらゆるFPS、TPSゲームが成し遂げることができなかった「日本のお茶の間への浸透」を一作で果たすことができた、痛快な一本であったと思う。



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