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何度でも読みたいnoteの引き出し

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何度でも読みたいなぁ・・・と思ったnote、トラックバックのように大々的に紹介はしないけれど、誰かにもおすすめしたいなぁ・・・と思ったnoteを、そっとしまう場所です。ときどき、…
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2021年11月の記事一覧

優しい人

嬉しいことがあると、残しておきたくなる。 今日、コンビニで買い物をすませて家へ帰ろうとしたときのこと。出口を出てすぐに、指からするりとあるものがなくなったことに気がついた。 指輪だ。小指とひとさし指にはめていた、ひとさし指の指輪。するりとした瞬間に気がついたので、その場をすぐに探せば見つかると思った。けれど意外と見つからない。 大した指輪じゃない。高価でもないし、誰かからもらったわけでもない。けれど何となく「まあいいか」という気持ちになれなかった。 5本セットで買った

ショートショート『ヨシダは死にました』

「ヨシダはいねぇのか、ヨシダを出せコラ!」 「ヨシダは、死にました。」 「…………!!!!」 人が、言葉を失った瞬間にはじめて出会った。 + どこにでも、物申したいひとはいる。 不満を解消したいわけじゃない。怒ってるわけじゃない。何かを得たいわけじゃない。 ずっと、言い続けたい。そんなひと。 コールセンターに長く勤めていると、嫌でもひとの嫌な面を見る。たとえどんなに素晴らしい商品でも、会社でも、サービスでも、必ず一定数言い続けたいひとに遭遇する。 だって、完璧は

はちみつ爺さんとハトちゃんの冒険

 厚く切ったきつね色のトーストに金色のはちみつを塗る。  それが父の毎朝の楽しみだ。  以前と比べると色んなことが出来なくなってきた父。だけど、大好物のはちみつをたっぷりスプーンに取ってゆっくりと心ゆくまでパンに広げている様子は平和そのものだ。パンの横には湯気が上がるブラックコーヒー。孫が聞く。 「ねぇ、おジイ。このはちみつってプーさんが食べてるやつと同じかなあ」 「プーさんってどなたかな?」  孫のハトちゃん(仮名)10歳はおジイが大好き。彼らは愉快な仲間である。娘であ

結構しらない傷口の手当てを詳しく説明しました。

とても久し振りに怪我をした。(想像すると怖い、って方には読むのをオススメしません。怖くないよう書いてますけど) ・・・と書いたところで「ん?」と思い出す。確か1年くらい前に自宅キッチンで誤って取り落とした刃物を踏んづけて(いたぁい💦)えっらい血が出て困ったことがあったな。おっちょこちょい選手権があったら確実に予選リーグは勝ち残れそうな私なので、そういや怪我は時々してるのかも。 まぁそれはいいとして。 今回の怪我は、いつもの如く不注意というか避けようもあったんだけど起きてし

「泣いてもいいんだよ」を届けるために文章を書いている

「なんで文章を書いているんだっけ?」 昨日から目の手術のため病院に入院している。消灯は22時。普段は0時ぐらいに寝るため、まだ睡魔はやって来ない。どうしたものかと困っていると、この言葉が頭の中に急に浮かんできた。 深夜と考え事の相性はとにかく悪いことは有名なお話。そもそも深夜の考え事はネガティブなものが多い。考え事が解決に至れば問題はないけれど、さらにどん底まで落ちてしまう可能性だってある。睡眠時間が削られるだけでなく、心も削られる。上記の点を踏まえると、やはり深夜の考え