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ミシン糸巻き収納棚のこぼれ話


ミシン糸巻き収納棚を作る時に 一番大変だったのはデザインでした。

デザインというのは、見た目のことだけではなく、機能性も含めて一つのデザインです。

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(こんなトイレはイヤ!)

そもそも 私はほとんどミシンを使ったことがありませんから、収納棚がどんな風だったら便利で使い勝手がいいのか分かりません。

最後にミシンに触ったのは、正確には覚えていませんが小学校の家庭科ですこし教わりました。

それ以来40年以上、触った事もありません。

ですから ミシンの糸巻きがどんな物だったのか

ボビンとはなんのこと?

そんな風だったので、自分では使いもしない収納棚を散々調べながら設計図を起こしたのです。

パソコンを自作する前に、市販のパソコンをバラバラに分解して組み立てたことを思い出しました。

手探りのデザイン

企画のきっかけを作ってくださった患者さんに

『糸巻きっていくつくらいあるのですか?』

試しに持って来ていただくと

普通サイズと大きいサイズ、全部で50個くらいありました。

え、こんなにあるの?

と聞いたら、

ミシンをやる皆さん、結構これくらいは持ってますよ

とのこと。

さて、設計図を起こし始めましたが 

収納棚がないみなさんはどう解決してるの?

調べると 多くの場合 箱に詰め込んでいたりするようでした。

ミシン糸用の棚もネットで売ってはいるのですが

サイズとか使い勝手とか

患者さんの持っている糸の数にも少なすぎたり多すぎたり

また、サイズも置くスペースにも合わないとのことでした。

確かに、目の前には患者さんが持って来てくれた50個くらいの糸巻きがあります。

どうすればいいのかわからないので、とりあえず床に並べてみました

私は頭の中だけで設計することはできません

現物合わせが一番!

患者さんが棚を置きたいスペースはあらかじめ測ってもらっていましたので、それを元に、1段には8つくらい糸巻きを並べるとよさそうだ、ということがわかりました。

すると必然高さが決まってきます。8段の糸巻き収納棚をつくることにしました。

モデルづくりと設計図

100均の方眼紙を買って来ました。

厚紙に方眼が印刷してあるのでハサミがあれば

簡単にひな形が作れます。

方眼モデルは、実際につくる棚と同じサイズで作成しました。

方眼紙に糸巻きを並べてみて、実際に糸巻きが取りやすいスキマがどれくらいなのか、テストを重ねました。

結果、こんな設計図になりました。

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方眼モデルを棚の板サイズで切り出して

それを元に 廃材置き場で材料を物色

テキトーな材料をまずは長めにカット

作業台の上に並べて基本デザインのイメージを固めます。

それから 電動ドリルで打つビスを何サイズか準備しました。

また、

ホコリがかからないような工夫は

私の良く行くカフェがあるのですが

ここの女性オーナーがお裁縫をされるので

半完成品を持って見てもらうと

ミシンは糸クズとか ホコリが舞うから

ガードがあったほうが良いかも

こんなアドバイスをいただいたおかげで思いつきました。

ものづくりは楽しい

私は困ったらいろいろな方に聞いてしまいます。

参考になる意見も参考にしづらい意見も色々でてきます。

でも、そんな風に助けてもらいながら出来上がった作品はひとしおの感慨がありますよね。

今回ご依頼いただいた患者さんにも

この棚無しではお裁縫ができません!

などと嬉しいお言葉を頂戴しました。

これだからものづくりはやめられませんね。

何かご依頼ありましたらお気軽にお尋ねください。






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