過去post:ミュージカル版「ウェイトレス」

2021年4月16日にpixivFANBOXで公開したものです。pixiv及びFANBOXはpixivがトランスカルトに魂を売ったためやめました。はよつぶれろ。

【テキストは以下より 既に公演は終了しています

※YOI二次創作(ヴィク勇)「白夜に紡ぐ」で本作映画版のネタを使わせていただきました。今回ミュージカル版を日本でやるぞ!ということで観劇して参りました。ヴィクトルがコスプレしたドクターポマターは宮野守氏が演じています。

地元名古屋(御園座)のチケットをとり損ねたばっかりに、いま話題のOsakaまで行って参りました! わっしょい!

【感染予防対策】
梅田芸術劇場、しっかり感染予防対策されていました。
シャンデリアがコロナウイルスみたいな形状なのに(※綺麗です)……だからこそ! 安心して観劇できました。

・入場の際に検温、手指消毒あり。
・マスクで鼻まで覆われていないと注意されます。
・「会話はお控えめに」「ロビーでも最小限の水分補給のみでお願いします」と繰り返しアナウンスあり。
・退場の際、エリアごとに順序を指定され退場。

ついでに感染対策とは関係ありませんが、「前かがみの姿勢は後ろのお客様の鑑賞の妨げになります。背もたれに背中をくっつけ、深く腰掛けて鑑賞してください」と繰り返しアナウンスがあったのもよかったです。
これ、古い客席の劇場や映画館では結構な問題で、なんでか前かがみになっていやがる前の観客の頸を刎ねてやりたい(映画だったんですけど字幕が見えない)と思ったこともあるので、劇場側から再三アナウンスしてくださって本当にありがたかったです。

【ミュージカル版の良かった点】
・ドーンとオギーの愛すべきオタップルを存分に描いてくれた点!!!
ドーンが映画版と同じく嫌だ嫌だとオギーを邪険にしますが、結構早い段階で気が合うことが判明し、二人の世界に入っていきます。
諸々、映画版にはなかったエピソードじゃないでしょうか。
おばたのお兄さん(オギー)の怪演、見事でした。気持ち悪くてめちゃくちゃ笑いました(褒めている)。
映画版のドーンのこと(監督自身が演じており、映画版公開前に非業の死を遂げている。映画版ラストに出演しているジェナの娘は、監督の愛娘)を知っていると余計に、もう、もう、涙が……どうかお幸せに……!
・ドクターポマターも最高でした。最高に不審で真面目でやさしくて大好きだ〜
・ジェナの、対夫時の「死んだ顔」がすごかったです。愛してない相手に愛してると振舞う時の女性の顔の再現度……ゴクリ……2階席からの鑑賞だったのに「死んだ顔」具合がはっきりわかりました。

【ミュージカル版の悪かった点】
・致命的に楽曲がよろしくない。一曲たりともいい曲だなと思えるものはなかったです。
・ストーリーは、大筋は映画版と同じなんですが、(1)夫アールの引き際がよすぎて、「ならもうちょっと早い段階で別れるって言っちゃえばよかったのに」と思いました。ラストも夫アールの存在を考えると大丈夫かな、と心配になってしまいます。ただ映画版と同じにすると絵面的にブロードウェイらしいミュージカルにならないというのもあり……(2)同じく、ドクターポマターの引き際もあっさりしすぎてない?と思いました。

と、特に後半の重要な部分で引っかかりが多かったので、ミュージカル作品としての完成度はうーーーん、という評価です。

(あまりおすすめしてないような締めになってしまいましたが、観に行って良かった!と思っています。割と泣いてました。)

[補足]
ジュナ:高畑充希
ドクターポマター:宮野真守
ドーン:宮澤エマ
です。最高のキャストでした!

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