見出し画像

パラオがおいしいものばかり…をやりたかったけど 日本の名残を感じるごはん

ペリリュー島へ行ってみたくて、冬休みの旅行先をパラオに決めた。

ポーランド旅行のときもやった「ポーランドがおいしいものばかりだった話」シリーズをやりたかったんだけど、パラオって旅行客が気軽に食べられる「ご当地ごはん」みたいなものがすっごく少ない。

でも「ごはん」にも、日本統治時代の影響をすごく感じたので、今回はそのお話を。

1914年から31年にわたって日本が統治していたパラオでは、今もあちこちに日本語が残ってます。お弁当は「Bento」。おにぎりは「Musubi」

こちらはYANOローカルフード・マーケットのお弁当(お店がパラオで一番大きいデパートのすぐ隣にあって便利)。すごいボリューミーだった。

バナナのフライ(右上)がモチャモチャしてなんとも言いづらいお味(食べ慣れてないからだろうな~)だったんだけど、「野菜が食べたい!」と思っていたので、たぶん空心菜の炒め物的な副菜が最高だった。味付けは醬油ベースっぽい。あちこちで醬油売ってるもんな~

このYANOでは、中で食べることもできます。棚にはすごく貴重そうな「戦前のパラオ」というアルバムがさらっと置いてあった。「矢野」という手書きの名前入りで、日本人の矢野さんが撮ったんだろうか…こんな所に埋もれてていいの?と思ったり。

さて、パラオで簡単にごはんを済ませようと思うと、↑のYANOとかスーパー・ミニスーパーとかでBentoとかスパムむすびを買うのが一番リーズナブル。だいたい数ドルぐらいで買えます(パラオは物価高い。日本が低いんだけど)。サンドイッチにもなぜかBENTOって書いてあるのなぜ?笑

こちらは、ペリリュー島のツアーで出た「Bento」。パラオでは「イザカヤ(居酒屋)」も通じます。このツアーで出たお弁当は、現地で有名なイザカヤ「どらごん亭」が作ったBentoだそう。

おかずも卵焼きとか牛肉の甘辛炒めとか日本食みたい。おいしかった~。ちなみにパラオでは「おいしい」を「アジダイジョーブ(味、大丈夫)」って言います。マジで???って思いました。笑

シュノーケルやダイビングなどの終日のオプショナルツアーでは、だいたいこういうBentoが出ます。

ペリリュー島もすごく暑くてムシムシして(まだマシな日だったみたいだけど)、山を歩いておなかが空いてぺろっと平らげた。

でも、食べる前にふと、ペリリュー島で食べ物がなく死んでいった日本兵のことを思ったり、米軍に包囲されて物資が届かず餓死してしまったパラオ本島(コロールなど)の人たちのことを思う。当たり前なんだけど、ごはんが美味しく食べられるのは本当に幸せなことなんだ。

↑米軍が上陸してきたオレンジビーチ。海が鏡みたいに穏やかな日でした

パラオは、リゾートにこもってそこで済ませたり、ホテルをダウンタウン直近にしたりすればそんなにご飯に困らないんだろうけど、わたしが泊まったのはダウンタウンから車で5分ちょいの郊外のホテル。
わざわざ夜ごはんのためにタクシー乗るのもな…ってことで、何回かは自炊しました。

でも、パラオのスーパー………パラオ産のものって全然売ってない。笑

ペリリュー島のガイドさんによると、現地のひとはタロイモとか家に自生してるバナナとかマンゴーとか食べるんだって。

貴重なたんぱく源は、果物しかエサにしないフルーツバットというコウモリ。そのほかの鶏肉や牛肉、野菜はすべて輸入なんだそうです。
つまりレストランで出てくるものも、シーフード以外は全部輸入ってことなんだな~。

この子がフルーツバット。かわいくて食べられない…って思っちゃうつぶらな瞳です(この子はペットで飼われてる子だったけど)。

結局ガーリックソルトとビーフンと冷凍ベジタブルミックスとツナ缶を買って帰って、炒めて食べた……。

↑これは、おいしかったサンドイッチとオレンジ。これもパラオ産のものがほとんど入ってない笑

そしてその自炊時に「え!?おいしい!」って思ったのは、こちらのツナ缶。

シーフードだし、パラオ産でしょ?とか思ったら大間違いでした。
「イチバン」のタイトルから分かるように、made in KOBE。日本産じゃん!!笑

でもマグロ肉がレアっぽくて、塊で入ってて(なんと表現したらいいのか…マグロの肉そのまま入れて、少し加熱してみました、みたいな)、油っぽすぎなくてスッキリおいしかった。大阪在住時代に見たことなかったけど、神戸なら買える缶詰なのかな~

パラオでは加工食品をほとんど作ってないんだな、というのも分かりました。

デパートの食品売り場、缶詰の品揃えがやばいんだけど、ぜーーーんぶ輸入なの。魚系は日本やフィリピン、肉系(スパムなど)はアメリカ。

でも!!ちゃんとパラオ産でおいしかったものもありましたよ!!

「RED ROOSTER BEER」というニワトリマークの地ビール!これはホントにおいしかった。

ピルスナー、アンバーがお気に入り。3本買って帰ってきました。笑

ビールを飲むことは、パラオ語で「ツカレナオース」って言うらしく。笑

「ツカレナオース」、いやいや日本でも言わないけど笑。
でもじりじりした日差しに、乾期とはいえ湿度も高くてとにかく汗をかくので、ビールがめちゃめちゃ美味しい。確かに「疲れ治す」かも……

現地のビールって、やっぱり現地で飲むのが一番おいしいんだよね~。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?