【嫌いなアイツとゾンビと俺と】第2話
「それではー、学園祭の班のあみだくじの結果を発表しまーす」
学級委員長の声を聞く前に、黒板の白い線を見て、歩樹は絶望していた。
教室の飾り付け係、男子二名・女子二名の欄に、歩樹と……空斗の名前が並んでいたからである。極限まで瞼を細くして、思わず睨むように歩樹は空斗の背中を見据えた。するとチラリと振り返って空斗が、これ見よがしに溜め息をついていた。それにまたイラっとした。
「班ごとに集まって相談をしてください!」
そう号令がかかると、女子二名が空斗の席にすかさず駆け