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川柳

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書いた川柳です
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2022年4月の記事一覧

待ち遠しい時間がゆっくりと眠る

夢をみる君が物質だった頃

体温を太陽の代用とした

文字という固体が溶けて声になる

起きた星

一日が日傘に落ちていく季節

今見てる景色が夢のなかにある

一度だけちゃんと笑った大掃除

四次元の方向へだけ移動する

明星を妙な少女は見送った

夜を起こさずに時間が光っている

書いていた

たんぽぽがぽぽんと田んぼで生まれてた

印象のいい一色の印度象

気絶したあなたが数多傷つけた

一瞬だけ微笑んだ光の永遠

ダジャレの向こう側にある雪景色

欠いていたので改訂を書いていた

帰り道

しっかりと実感を待つ時間持つ

蛇足から生まれた場所を歩いてる

ことばを飛び越えて人が生きている

都合のいい夕焼けが咲く涼しさに

目を閉じること 目印の夢の前

猫あるかない

快晴の世界 正解急かす風

あるかいなかの歩かない田舎道

プラシーボ効果でプラス素晴らしい

結果的にはドアノブが光ってる

ひとりごと色とりどりにひとりきり

様々な散々が燦々と咲く

目と月の先

あまりにも花粉が綺麗で泣いてしまう

誤解とか蚊とか都会を溶かした目

半月は半月よりも月っぽい