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毎週走る理由について書き留めておく

朝のランニングの途中で花の写真を撮るのが好きだ。一生懸命撮っていると後ろから別のランナーが颯爽と通り過ぎていき、きっと私のことを不思議な人だと思っただろう。が、これはおそらく自意識過剰だろう。今日は小さなかわいい黄色い花の軍団がもっとも印象的だった。今朝はやや風が強かったが、昨日のようなじめじめした暑い重たいものではなく、さらっとしていてかつ日が出ていないので暑くもなく、走るのにちょうどよい天気であった。満足のいく写真を撮り終えるとポーチのポケットにスマホをつっこみ、再度走り始める。しかし、次に白いかわいい花(花が好きというわりに名前を全く知らないのが恥ずかしい。)を見つけたのでまたスマホを取り出して撮影を行った。スマホも『またー?』と言っている。ペースを気にしないで走るのは、比較的最近になってからだ。

なぜ走るのか。以前までそれは、マラソン大会に出場するからだった。しかし、現在、マラソン大会への参加予定はない。となると、今走っているのはなぜなのだろう。私にとっては永遠の謎のように思えていた。聞かれても上手く答えられないので、最近は走っていることを周りの人に言っていない。ただ、今日は比較的明確に理由が閃いたので、ここに記録しておく。それは、10㎞のうち、残り1kmに差し掛かったところだった。比較的大きな道路の歩道を走っており、右手に地域の方が育てた野菜が売られている小さな市場があった。構わず通り過ぎ、私は『簡単だから走る』ことと、『自信がないから走る』の2つを思いついた。
前者について。私にとって走ることは、大したことないことで、それは他の人も同等かというと、そうではないだろう。走るのは、お金もかからず、適度にリフレッシュできるし、自由に速度を変えられるし、自然も観察できて、私にとっては楽しいものだ。ただ、これだけだったら歩くでもいいし、10㎞も必要ないし、毎週も必要ない。これだけではないはずだ。
後者について。とにかく自信がない。他の人と比べてできることが少ない。会話や説明は苦手だし、大きな利益を生むような成果もなく、自力ですごいものを作れるわけでもない。他の人はできるのに。そのように感じて生きているが、毎週末淡々と走ること、これならできるぞと、自信を持って言える。『健康的』であるという点においての自信でもある。足を使って、体一つで、10㎞移動できるぞ、とも言える。口に出して言うわけではない。自分に向けて説明しているのだ。大丈夫よと。

①と②をまとめると、人と比べてできないことも多いが、他の人ができない(できにくい)ことで、自分にはできること(自分にとって簡単なこと)をすることで自信(自身)を保っている、ということになる。できること、というのが今回は走ることを継続することであった。けれど、難しいことを言わずに、適度にリフレッシュできて、途中で季節を感じたりするのが楽しくて、走っています。でいい気がしてきた。人向けはそういういい方にしよう。ふう。5月15日。世界が平和でありますように。

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