『ガルシア=マルケス中短篇傑作選』より『いつかこの日が』読了

革命が成功した途端に小賢しい軍人たちは政府の重要な地位に立つ。それを庶民は良く思っていない。しかし、革命政権は政府に非を唱える人を平気で射殺するために、何の反抗もできない。

そんなところにチャンスがやってきた。町長(大尉)が虫歯で歯医者を訪れたのだ。歯医者は麻酔を打たずに町長の歯を抜く。やっと復讐できる日が来たのだ。

でも、出来るのはせいぜいそれだけのことで、歯医者は満足する。町長は治療費を公金で支払うつもりで帰っていく。ただ町長にも良心があるようで、自分の虫歯の痛みより辛い思いをした人たちを涙の先に見つける。

なんだか、めでたしめでたしの話になってしまった。

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