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初めての音楽(詩)

僕が生まれて初めて聞いた音楽は
僕自身の泣き声だったはず

激しい元気な音楽だったか
小さなか細き音楽だったか
それを僕は覚えていない

それは母親のお腹からの旅立ちの音楽だった
それは何もわからない世界へ出立する戸惑いの音楽だった

もしかしたらそれは
希望の音楽だったのかもしれない
もしかしたらそれは
不安の音楽だったのかもしれない
もしかしたらそれは
何もかもが入り混じった音楽だったのかもしれない

それでもその音楽は
母親を、そして父親を幸せにし、
まわりの人たちを明るくする音楽だったことに間違いない

僕は今、いったい
家族やまわりの人たちを幸せにする音楽を奏でているだろうか

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