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Minerva卒の片山さんと植山さんのパネルトークイベントに参加しました

ミネルバ大学を知っていますか?

皆さん、キャンパスを持たない大学、ハーバードを超える超難関大学と呼ばれるミネルバ大学をご存知ですか?

コロナ禍以前から、100%オンライン教育を徹底し、4年間で世界7都市に滞在しながら学ぶ全寮制の大学として注目を集めています。
最近では東洋経済オンラインでも特集記事がでました。


ミネルバ大学の徹底した学習効果の最大化をベースとした教育メソッドや他に例を見ないカリキュラム・授業・コンテンツ/コンセプトについては、今後、細かくご紹介していきたいと思います。
そんな全世界が注目するミネルバ大学卒の片山晴菜さんとミネルバ大学院卒の植山智恵さんのパネルトークに参加したので、そちらについてお話したいと思います。(2021年7月16日開催)

片山さん・植山さんのミネルバでの学び

ミネルバでの学びはHC (Habits of Mind and Foundational Concepts=思考習慣と基礎概念)と呼ばれるコンセプトが4年間ずっとベースとなりカリキュラムが組まれています。HCを意識しながら学び、生活とリンクさせながら実際に活用していくことでHCの概念を体に染み込ませるようになっています。

また、90分間のクラスの中で教授が話せるのは合計最大10分と決められていて、事前課題のリーディングをベースに学生が主体となりディスカッションが進んでいきます。またその授業は全てオンライン。非常にユニークな仕組みです。

世界中から集まる優秀な学生さんと一緒にそのカリキュラムをやり遂げたお二人からは「フルオンラインだし、いつ発言を求められるか分からないので常に集中していないといけない」「ディスカッションベースなので、常に話題が変わる緊張感を感じながら授業を受けていた」と言う発言がありました。

学ぶコンテンツはもちろん、学ぶ方法も緻密な教育・学習に関する研究をもとに作り上げられているミネルバのカリキュラム。授業を"受ける"と言う受け身な姿勢ではなく、自らが発言し影響を与えていく立場であり続けることを求められるミネルバの授業。そのなかで、「 今まで当たり前、通説、是非だと思っていたことを再定義することをミネルバ生・卒業生としてミッションとして与えられていると感じている」と感じているそうです。

また、キャンパスを持たずに4年間で世界7ヶ国を回る学部のカリキュラムを通じて、片山さんはかけがえのない友人と思えるクラスメイトに出会えたとのことでした。

ミネルバを通じて変わった世界の見方

"ミネルバを卒業した今、どんな風に世界を見ているか"という問いに対して、"どこかに所属している自分ではなく、個として世界を見られるようになった" "何をしたいか、誰といたいか、を軸に生きていけるようになった"と話してくれたお二人。

授業では常に自分の意見を求められ、世界中の都市を周り様々な国の人々と出会いながら"自己"を意識し、どうやって世界と関わっていくかを考えながらインターンシップや社会活動に挑戦する中で自然と"個" 対 "世界"という感覚が生まれてきたのではないでしょうか。

まさにグローバル人材として求められる "どこでも、誰とでも生きていける力"がミネルバを通して身についているのではないかと思います。

片山さん、植山さんが体現するグローバル人材

グローバル人材についてまとめた以前の記事はこちら

世界基準での多様性の受け入れと卓越したコミュニケーション力

片山さんは世界中の都市を訪問する中で、 "クオリティーオブライフが国や都市によって大きく異なることを知り"、"どちらが良いと選ぶわけではなく、良いと思う部分を選び取りながら自分の価値観を作りあげていく"ことを学んだとお話ししてくださいました。

"自分が信じていること、相手が信じていること、どちらも大切、謙虚でいること" - これこそ、多様性を受け入れ、誰とでも対等にコミュニケーションを取っていくベースのアイディアではないでしょうか。

不安定を楽しむ、"どこでも大丈夫"というマインド

"不安定さを受け入れて楽しむ習慣ができた"と何度も言っていたお二人。ついつい安定を求めがち、安定が良いこととされがちな日本社会ですが、お二人のなんでも楽しめるというお言葉は非常に心強かったですし、羨ましいほど輝いていました。

"自分の居場所"="自分の価値を提供できる場所・したい場所"の発見力と行動力

片山さんが今後の展望について"新しい価値観・ものの見方の提供していきたい"とお話されていました。フェムテック分野で挑戦されている片山さんですが、フェムテックを選んだ理由として、自身の経験をベースに、今まで市場価値がない、市場に出てはいけないと思われていたけれど、きっとあるはずのもの、出るべきものだと感じ、フェムテック業界を選んだそうです。

今後もそういった、今まで当たり前となっていた価値を再定義し、伝えていく側でいたいとおっしゃっていた片山さん。

大学院の学びを通じて、「教育」が自身のテーマだと感じた植山さん。

お二人とも自身の居場所を見つけ、自分らしい価値の提供ができる場所を見つけ出したその能力こそ、今後のグローバル人材に求められるスキルの一つだと思います。

お二人が見せてくれたこれからの日本と日本人

世界中を見て、世界中の人たちと関わった経験を通じて、改めて日本を見直したお二人。"日本だからこそある価値観、強みをどう増幅させていくか、成長機会に変えていくかを大事にしながら日本人としてのアイデンティティーを大切に生きていきたい#とおっしゃっていました。

"国籍は違っても、VUCA時代に立ち向かう部分は日本、他国変わりない" まさにグローバルマインドのお二人は日本人というアイデンティティーや日本文化・社会・歴史の素晴らしさをうまく融合させていきながら世界と関わっていくのだと思います。

お二人のご紹介

片山晴菜さん
Website

spotify


植山智恵さん
website


note

今後のお二人の活躍が楽しみですね!