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MAYERLING

今日は日曜日

リスト音楽院生でオペラ座の楽団員もされておられる先輩と一緒に…
バレエ「MAYERLING」(うたかたの恋)を
観に行きます✨

初めてオペラ座のお昼の公演に伺います♪

午前10時半過ぎ
劇場内へ…

今日は初めての1階席✨
8列目の11番…
劇場の真ん中のお席を譲っていただけるという幸運に恵まれ…

昨晩はウキウキして眠れませんでした…♡

お席に座ってみます…

わぁ✨

舞台がすごく近い…
丸天井の神々の絵画が遥か真上に見えます…

周りの方々もドレスアップされていて
とても華やかです✨


「うたかたの恋」は1978年に初演された全3幕のバレエ作品です🩰
台本はジリアン・フリーマン
音楽はフランツ・リスト(編曲ジョン・ランチベリー)
振付はケネス・マクミラン

いよいよ開演です♪

舞台は
19世紀末…
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の統治下
大国としての繁栄を誇っていた
オーストリア=ハンガリー帝国🇦🇹🇭🇺

息子のルドルフ皇太子は父が決めたベルギーのステファニー王女との政略結婚への不満からラリッシュ伯爵婦人や何人もの女性と浮き名を流しています
ある日、ルドルフは17歳の清楚なヴェッツェラ男爵令嬢マリーと運命の恋に落ちてしまいます

2人は人目を忍んで密会を続けますが
妻子あるルドルフ皇太子と厳格な男爵家の令嬢マリーとの恋は皇帝によって強引に引き離されてしまいます
思い詰めたルドルフはマリーとともにマイヤーリングの狩猟館で一夜を過ごすことになりますが…

1889年に発生したマイヤーリング事件が元になったこの物語ではバレエ作品では珍しく男性が主人公になります
技術的な面と悲劇の結末に向かう心理的描写の表現という演技者としての資質も要求されるため
バレエ作品中で最も難しい男性主役といわれています💦

舞台になった「ホーフブルク宮殿」は
高校3年生の時にウィーン国立音大に留学させていただいた時に何度か訪れたことがあります…
金の豪華な細工が至る所に施された贅を尽くした王宮の中を再現した舞台装置…
ウィーン国立博物館で目にしたような煌びやかな衣装は当時の面影を感じさせます✨


フランツ・リストの様々な曲が
舞台に華を添えます♪

特に印象的だったのは…
第2幕の居酒屋のシーンで高級娼婦ミッツィが踊る「メフィストワルツ」♪
ミッツィの身のこなしがとても美しく
思わずその踊りに見惚れてしまいます…✨

第1幕の婚礼を祝う舞踏会には
「ウィーンの夜会」♪
それぞれの幕の終わりにルドルフと女性達が踊るパ・ド・ドゥには「超絶技巧練習曲」が使われルドルフの性格が破綻し追い込まれていく様子が表現されています…


ルドルフが死を意識し始める場面でシュラットが歌う
歌曲「我は別れゆく」♪
バレエ作品の中、ピアノ伴奏で歌われるこの曲はとても新鮮でした🎹

ランチベリーは「ファウスト交響曲」の冒頭部から「拳銃」のモチーフのアイディアを得たそうで…
各場面のそれぞれの曲は
オーストリア系ハンガリー人の血を父方から受け継いでいるリストの音楽が持つドラマティックな要素と良く合っています


クライマックスでの豪華な舞台と華やかな演出は本当に素晴らしかったです✨

今回、前方のよく舞台が見えるお席だったので
ルドルフやラリッシュ伯爵夫人、ミッツィ
それぞれのバレリーナの完璧とも思われる美しい容姿、身のこなしにすごく感激しましたはーと💕
ステファニー皇太子妃は日本人バレリーナの方が素晴らしい踊りをされておられました✨

今までバレエや舞台を観て
特に感じることはありませんでしたし…
物語にもよるかとは思いますが…
恵まれた容姿を持つ西洋のバレリーナ達の中で東洋人が役をいただけるということはすごく大変な努力と精神があってのことなのだろうなと
改めて思いました…


彼女のしなやかな美しい姿に
すごく勇気をいただけました…💕

憧れの西洋の国でピアノを学べる幸せに
感謝をして…
東洋人としての誇りを持ち
自分にできることを1つ1つ探しながら…

精一杯の努力を

続けて行きたいと思います…✨



先輩とオペラ座のカフェでいただいた
「opera cake」✨
オペラ座をイメージして作られたケーキだそうです♪

少しビターなチョコレートがかかった程よい甘さが…

とても美味しかったです✨


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