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Officine Universelle Buly 1803(香水専門店)🇫🇷

ナポレオン広場を出て…

パリ6区・ボナパルト通りにある
「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」本店へ…

「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」(Officine Universelle Buly 1803)は…

200年以上前のパリで
「香水と香り酢の魔術師」として名声を上げていた
ジャン=ヴァンサン・ビュリーの薬局を継承しています…🇫🇷

香水蒸留師 ジャン=ヴァンサン・ビュリー

彼が1803年…
パリのサントノレ通りにオープンしたブティックの評判は国境を超え
ヨーロッパ中の話題となりました✨

当時のパリの街に店を構える香水店の数は約140店舗…
香水業界はパリでも1、2を争うほど多くの従業員を抱えていて
オリジナルの香水の調合や販売に
調香師達は当時、薬局や薬剤師のスタイルを踏襲していました

人々に「衛生」という観念が広がるのと同時に
1806年にナポレオンが制定した「薬局方」が
香水の原料における新しい秩序を確立し
調香師たちの独創性や調合の技術はさらに向上します…
ジャン=ヴァンサン・ビュリーが自身の香水を開発する中で
当時万能薬として売り出された
「ビュリーの香り酢」は瞬く間に有名になりました✨


古来より「酢」は…
水と蜂蜜を混ぜた水溶液と合わせて病気を鎮めるために身体に塗る特効薬として使われていました

ワクチンが開発される以前…
伝染病の媒体になるため「水」は健康に良くないと考えられていた時代には、
酢が衛生のために用いられていました…
花や柑橘類、スパイスから作られた酢が数多く存在し…
洗浄目的だけでなく「気つけ薬」としても使われていたそうです♪

19世紀になって人々の生活に
再び入浴が普及するようになると
酢の使い方は変化し…
薬効成分はそのままに
水に混ぜてフェイスケアにも用いられるようになりました…

清潔であることは健やかさと
一定以上の社会的階級に属している証となった時代となり…
人工的な化粧の厚塗りは軽蔑の対象になりました…

このような時代の風潮の中で
「ビュリーの香り酢」の調合方は
1809年と1814年の特許で公式に認められ
痛み止めと美の妙薬として名を馳せ…
1867年と1878年に美容製品のベストセラーとして表彰されたそうです✨

2014年…
ビュリーの薬局は100年の時を超え
リブランディングされ、
パリ・ボナパルト通り6番地に
「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」
(Officine Universelle Buly 1803)
としてオープンしました…🇫🇷


憧れのビュリー本店…♡


中に入ってみます…✨


ブティックの中はすごく良い香り…♡


インテリアも素晴らしく…✨
豪華な大理石のカウンターや
アンティーク調の蛇口…
昔の薬屋さんを思わせる
ビーカーやガラス瓶など…

まるで19世紀のパリにタイムスリップしたかのようです…🇫🇷

天井まで届く重厚なウォールナットの
棚にはたくさんの香水や化粧品が並べられていて…
いろいろな香りが混じっているはずなのですが…
お互いが邪魔をすることなく
全てが調和を取り
とても良い香りになっていることに
驚きます…♡

カウンターにあるたくさんのガラス管…
下の黒いゴムの部分をシュッと握ると
香りを試すことができます✨

水性香水
「オー・トリプル ヘリオトロープ・デュ・ペルー」
ビュリーが独自開発したアルコールを使わない世界初の「水性香水」は
今も200年前の「ビュリーの香り酢」の製法で作られているそう…

お店の方に付けていただくと…
水のようなサラッとしたテクスチャーが
肌に馴染んで…
お花の良い香りがほんのりと匂い立ちます…💐


素敵な香りにうっとり…♡

フランスでは
自分自身の雰囲気を
香水で表現する文化があるそうで…
赤ちゃんの頃から香水を付けたり
思春期に親からプレゼントされたりと…
香水がその人の個性を表す
重要なアイテムだそう…🇫🇷


素敵な 
水性香水「オー・トリプル ヘリオトロープ・デュ・ペルー」 …

すごく魅力的だったのですが…

まだ学生の私には
とても高価なお品で…💦


またいつか

憧れの香水に
似合うような女性に
なれたら…


お迎えに来れると良いな…
と思います…♡

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