見出し画像

答えは自分の中にあったのかも知れない

ミスドがピエールマルコリーニとコラボした商品を出したと言うので、最近買った本を持ってお気に入りのミスドへ行った。

  駅前で3階建てのそのミスドは、スタバに比べて人は少なくいい心地がとても良い。話し声も、パソコンのキーボードをカタカタする音も少ない。たまに聞こえてくるのは子供達の可愛い叫び声だったりする。コーヒー・カフェラテ・ミルクティーは300円程でおかわり自由。店員さんも忙しいのにとても気が利く人ばかり働いていて、きっと良い店舗なんだと思う。

駅前のロータリーも見下ろせるので、人間観察も面白い。 バス停に平気で車を停める運転手は男性が多いし、自分の行きたい方向なら一方通行でも突っ切って行くのも男性が多い。流れがとっても早いのにノロノロ走ってる車は運転手に女性が多くて、空気が読めない車は女性が多い。

居心地もよく人間観察も楽しいミスドで、美味しいドーナツを食べながら本を読んだ。齋藤孝さん解説、デール・カーネギーの『道は開ける』だ。

ここ数年で影響が強かったのがアドラー心理学だったのだけど、高度すぎて中々ついていけず、もう少し日常的なものを探した結果デール・カーネギーにたどり着いた。

本を読んで見たら中々…、実践的な事が多く、当たり前だと思える事が沢山書いてあった。私たちは本当に、頭では知っていても心の底から納得してる事は少ないのだなと痛感する。

終わった過去や、起きていない未来は考えても仕方がない

最悪を想定し、覚悟を決めれば、打開策が浮かんでくる

ないものねだりをするより、もっているものの価値に気づこう

人を喜ばせることを考えれば、自分の悩みを考えている暇がなくなる

などなど…

ないものねだり…の章では、うつ病が治るのではないかと思う程の衝撃を受けた。もしかしたら私はもう平気かもしれないと思えた。それから、人を喜ばせることを…の章でも。


私はいじめとパワハラによって、私らしさを全て根こそぎ取られた気分だった。私が仕事を好きだったのも正義感からでは無くて、仕事内容が私の人生の喜びだからだった。

知らない知識や考え方を学び、将来悲しい思いをしないで欲しい。それが少しでも伝わってくれたら最高の喜びだった。でも、その時間を削られ、会社の中に居づらくさせられ、人格否定もされた。私が居ない方が良かった。

私は私じゃない方が良かったと何度も思った。死にたかったのに、生きてる。私には命が残ってる。それから、やっぱり、誰かに伝える事が好きだし、それに合わせて勉強することが本当に好きだと思った。それこそ私が持っているものの価値で、それはどんな事をされても奪われないものみたいだ。

しかもその価値を大切にしようとすると、相手への恨みなんてまっさらになって、生徒の笑顔ばかりが浮かんでくる。幸せを感じる。

昔、ベートーヴェンは聴力を失っても素晴らしい音楽を生み出した。美しい絵を描くモネは目の機能がおかしくなってからも見る人の心を揺さぶる絵を描いた。

無くなっても、それが大切なものだったとしても、残ってるものこそ素晴らしいものなのかも知れないと思った。あった時も無くなった時も形は違えど自分は変わらなくて、もしかしたらより感覚が鋭くなっていい事なのかもしれない。


年末はやっぱり気が落ち込んでたけど、少し前を向く方法に気がつけた2021年の最初でした。

そしてピエールマルコリーニコラボのドーナツめちゃうまです。特に丸い方。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?