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ブラック校則

こんにちは,HARuです。今日は

この記事の内容を受けて,個人的に考えたことをお話ししていきます。


校則とは?

文部科学省資料によると

校則は,学校が教育目的を実現していく過程において,児童生徒が遵守すべき学習上,生活上の規律として定められるものである。

とされています。
私が学生の頃は,「校則とは先生が子どもをコントロールするためのルール」なのだと思っていました。
しかし,本来は「教育目的実現のために定められた決まり」ということなのですね。
では,教育目的とはなんでしょうか?
これは,学校によって変わります。校長先生が作成する「グランドデザイン」と呼ばれるものですね。
学校教育全体構想図とも言います。

グランドデザインr3

                          古河市立水梅小学校より(「グランドデザイン 学校」で検索をかけたら一番最初に表示されたので,お借りしました。)

ただ,学校によって教育目標は変わりますが,多くの学校では
「知・徳・体」に沿って目標設定がなされています。
「かしこく,心豊かに,健康的な」という内容の教育目標が多いです。
このグランドデザイン,毎年変更になります。学校の教育目標は大きく変化しないかもしれませんが,内容は校長先生がお考えになりますので,校長先生が変わると本当にガラッと変わることもあり得るのです。

さて,話を戻します。
校則とはこの教育目標達成のためにあるはずでしたよね。
教育目標が変わるのに(変わらなかったとしても見直されるのに)それを達成するための手段である校則はなぜ今まで見直されてこなかったのでしょうか?

校則を見直さない理由

私が考える各学校において校則を見直さない理由は以下の通り。

・荒れていた時代を危惧している
・保護者からの意見が怖い
・変更する時間的余裕がない
・変更する手間が大きすぎる

それぞれ詳しく話していきます。

・荒れていた時代を危惧している

年配の先生方の中には,学校が「荒れていた」時代の経験者の方々が多くいらっしゃいます。そして,その当時に制定した校則によって子どもたちが落ち着いたと信じて疑わない方も多くいます。
気持ちはわかります。あれだけ社会問題に発展した学校の「荒れ」に最前線で立ち向かい,なんとか学校を教育機関として再生した自負。そこをまた「荒れ」させる訳にはいかないという強い使命感。さらに,今までのものを変えたくないという「現状維持バイアス」。このように様々な要因が絡み合い,校則を変えることができないのだと思います。

校則を変えたら,緩くしたら,また学校が荒れるのではないか。あの頃に戻りたくない。そんな思いが校則を変える大きな障害になっていると感じるのです。
しかし,校則で厳しく取り締まることだけが「荒れ」の収まった原因なのでしょうか。その時代に生きていた先生方にしか分からないと思いますが,(私自身も分かりませんが)きっと,それ以外の要因も大きいのではないかと思います。
私は,先生方一人一人が子どもたちと丁寧に向き合い,話し合いを繰り返し,信頼関係を少しずつ築いていったからこそ「荒れ」は収まったのではないかと考えています。

・保護者からの意見が怖い

現在の学校において,これが最大の心配事といっても過言ではないでしょう。
保護者の方にするアンケート結果の内容や保護者の方からのお電話など,学校関係者はとても気にしています。
校則を変更して問題が起きた時,保護者の方々から強く言われるのではないかと心配になります。それならば,今まで学校運営上大きな問題もなかった,今までの校則をそのまま活用すればいい。学校にとって大きなリスクとなる可能性のある校則変更よりも今まで通りだからと子どもたちに説明しルールを守ってもらうという方をとった方がいいと考える方も中にはいらしゃるのです。

・変更する時間的余裕がない

・変更する手間が大きすぎる

上記2つはセットでお話しする内容かと思います。学校には時間と余裕がありません。以前も働き方改革が求められているという話をさせていただきましたが,まず校則を変えるためには,児童会やら生徒会といった子どもたちの組織,そして職員会議という教員の組織を動かさなければなりません。子どもたちは昨今のニュース報道等で問題意識をもっていたとしても,教師側がじっくり話し合う時間を確保することが難しかったり,提案が通らなかったり(会議で提案を通すための方法については前回の記事をご覧ください)します。さらに,決定した内容を中学校では生徒総会等にかけて全校生徒の承認を得るという手順があります。
正直,煩雑すぎるのです。めんどくさいという気持ちの方が先にきて,なかなか校則改正につながらないという悪循環も生まれます。

いっそ校則を無くしては?

ブラック校則を無くすのであれば,いっそそのまま校則自体を廃止にしてもいいのではないかと思います。
スクラップ&ビルドで,一度まっさらに戻して,現在各学校において必要だと思われる校則を改めて設定し直してはどうでしょうか。
学校という組織の問題点は,やる前に問題点ばかりをあげ連ねることです。

まずはやってみて,ダメなら戻す。

その感覚でいいと私は思います。


ルールやモラルは時代によって変化します。

例えば,
・メールで連絡なんて失礼の極み
・茶髪で仕事なんてもってのほか
だったはずです。しかし,今やメール連絡は当たり前だし,茶髪は問題視すらされていません。新しいことを取り入れることが苦手の教育関係者ですら問題にしていないのです。


ルールで上から押さえつける時代はもう過去のもの

です。もっと子どもたちと共に創り上げる学校があってもいいと思うし,むしろそんな学校があれば多くの入学希望者が殺到するのではないでしょうか。
人には一人一人特性があります。学校教育も画一的で均一なものだけでなく,別の方向に特化したものができてもいいと思っています。


子ども主体で子どもたちと話し合いながら学校を作っていく

簡単なことではないでしょうが,私は将来,そんな学校を作りたいと思っています。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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それではまた😊

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